クリスマス・カロル
こんにちは。WEB担当海老澤です。
皆さんはチャールズ・ディケンズの「クリスマス・カロル」は読んだことがありますか?
<あらすじ>
作品の主人公はスクルージという老人。性格は心の暖かみや愛情などとは無縁の人物。ロンドンの下町近くで商人として事務所を構えているが、金儲け一筋の商売を続け取引相手の商人たちからも嫌われています。
クリスマスイブの夜。スクルージは周囲が無駄に散財しながら浮かれているのを不愉快に眺める日々。クリスマスに恵まれない人々への寄付を募りに来た紳士を追い返し、クリスマスパーティに誘いに来た甥も追い出し、仕事の早上がりをお願いした部下にその分明日早く出勤しろと言う。自宅に戻ったスクルージは、7年前に亡くなったマーレイ老人の亡霊の訪問を受ける。マーレイの亡霊は、金銭欲や物欲に取り付かれた人間がいかに悲惨な運命となるか、生前の罪に比例して増えた鎖にまみれた自分自身を例としてスクルージに諭し、スクルージが自分以上に悲惨な結末を回避し、新しい人生へと生き方を変えるため、3人の精霊がこれから彼の前に出現すると伝えます。
といった内容の物語です。
私は大学のゼミで学んでいたのがこの「チャールズ・ディケンズ」だったので、クリスマスになるとこの作品が読みたくなります。
クリスマスといえば温かい家庭で過ごすクリスマスを思い浮かべますが、19世紀の頃のイギリスの都市部の中産階級ではクリスマスの伝統が廃れていたそうです。 そうした中でディケンズの「クリスマス・カロル」がきっかけとなり英国に再びクリスマスが蘇ったとされているそうです。
ディケンズが生きたこの時代の英国では産業革命が起きて都市化や工業化が進み、失業者が増えたり疫病や児童労働、スラム街の発生などの問題が生じた時代でもあります。
そんな中でディケンズは貧しい子供達を目にし、ショックを受け「クリスマス・カロル」を執筆した事で、持つものは持たないものに手を差し伸べるというメッセージを込めたと言われております。
今私たちが楽しく温かみのあるクリスマスが過ごせているのは
もしかしたらディケンズのこの「クリスマス・カロル」のおかげなのかもしれないですね。
「クリスマス・カロル」が気になった方はこちらから読めます