ロジカルシンキング
こんにちは、広報チームの佐藤です。
新年のお仕事が始まって、約一週間経ちました。
前回お話した画期的な考え方、クリティカルシンキングを実践された方はいらっしゃいますでしょうか?
今回は、物事を体系的に整理して筋道を立て、矛盾なく考える思考法の「論理的思考」のロジカルシンキングについてお話をしたいと思います。
ロジカルシンキングは、「ロジカル」と「シンキング」を組み合せた言葉です。
ロジカルは
- 物事を体系的に整理する
- 物事を筋道立てて矛盾がないように考える
- 理論に当てはまっていく様子
- 筋道が通っている考え
といったことを意味します。
ロジカルシンキングは、「論理的思考」と訳します。
物事を体系立てて、矛盾なく考える思考方法のことです。
ロジカルシンキングを鍛えることで得られるメリットは5つです。
- 分析力の向上
- 問題解決能力の向上
- 提案力の向上
- コミュニケーション能力の向上
- 生産性の向上
メリット1 分析力の向上
ロジカルシンキングでは、さまざまな事象や問題に対して、
- 問題を分類する
- 因果関係や相関関係を解明する
- 分解・解明から適切な対応策や判断を導き出す
などを可能とします。
問題を漠然と考え、恐れたり行き当たりばったりの対応だったりではなく、問題の吟味や関係性の理解から課題を深掘りしていくことができるのです。
メリット2 問題解決能力の向上
問題解決には、問題が発生した箇所や原因の特定が欠かせません。
ロジカルシンキングを鍛えれば、
- ロジックツリー
- MECE
などの論理的フレームワークを使うことで問題発生箇所や原因を特定できます。
場当たり的な対処法ではなく、問題を解決できるのです。
メリット3 提案力の向上
ビジネスの世界では、立場の違いから意見が対立することは珍しくありません。
そんなとき、自分の意見を通しつつ相手の納得を得てスムーズに物事を進めるには、
- 立場や意見の違いに左右されない論理
- 提案内容の筋道を立てた説明
が欠かせません。
メリット4 コミュニケーション能力の向上
コミュニケーション能力とは、相手の意見を正確に理解する理解力、自分の主張を的確に伝える能力のこと。
コミュニケーション能力があれば、相手の考えと自分の考えをすり合わせて、
- 論点のズレ
- 事実と意見の違い
を最小限に抑えられるため、スムーズに交渉を進められます。
メリット5 生産性の向上
「イシューツリー」というフレームワークを使えば、問題の本質を見極めることができるので、無駄な思考やプロセスを省くことができるのです。
正しい仮説や問題の本質がしっかりとベースにあれば、「手戻り」といった再検討をなくして企業の生産性を向上できます。
ロジカルシンキングを鍛えるメリットは、分析力、問題解決能力、提案力、コミュニケーション能力、生産性の向上です
ロジカルシンキングのための情報整理の基本的な考え方は、MECEと「So What?(つまり?)」「Why So?(なぜ?)」の2つです。
ロジカルシンキングには、2種類の具体的手法があります。
ここで具体的手法をしっかり押さえて、活用できるようにしましょう。
帰納法
帰納法とは、複数の実例を挙げ、実例の共通点を導き出し共通点から結論を出すという手順を持つ論理展開手法のこと。
なるべく多くの実例を挙げることで、問題の本質が探りやすくなります。
ロジカルシンキングの精度を上げるには、偏った実例にならないよう複数人から出される実例を採用するなどの工夫が必要です。
また、実例の中から問題の本質を探り出していく手法なので分析力も求められます。
帰納法のデメリット
帰納法は、複数の実例、すなわち状況証拠をベースとしてその共通点を見つけ、結論を引き出す論理展開手法です。
そのため、
- 実例や状況証拠そのものに間違いがある
- 共通点を探し出す際に論理の飛躍がある
- 共通点から結論を導く道筋に論理の飛躍がある
こうした場合、帰納法そのものが成り立たなくなることがあります。
演繹法とは、決められたルールや基準に事象を当てはめて、その結果をもとにして結論を導き出す論理展開手法のこと。
すでに存在するルールや基準、あるいは課題に合わせて事前に定めた新しいルールや基準に基づいて事象を仕分けしていく方法です。
帰納法と違い、論理展開の基準となるものさしがあるので、比較的容易にロジカルシンキングを実行できます。
演繹法のデメリット
演繹法はロジカルシンキングを始める前に、
- すでに方針が存在していること
- 既存の方針が正しいこと
両方が整うことを前提としています。
つまり、
- 方針が存在しない
- 方針そのものが間違っている
この場合には、ロジカルシンキングの結論が誤った方向に導かれる可能性が高いのです。
ロジカルシンキングには、帰納法と演繹法といった2種類の具体的手法があり、いずれの手法にも注意点があります。
思考に関する代表的なフレームワークがあります。
ここでは、その中で特徴的なものを説明します。
①ピラミッドストラクチャー
②ロジックツリー(3種類)
②-1.要素分解ツリー
②-2.原因究明ツリー
②-3.イシューツリー
ピラミッドストラクチャーとは、結論や根拠をピラミッド状に表したフレームワーク。
ピラミッドの頂点に「最も伝えたい主張」を置き、その根拠をピラミッドの下層部に配置します。
要素分解ツリーとは、問題や課題を「全体」として捉えた後、「部分」や「要素」に分解して物事を整理していくロジックツリーのこと。
そのため、要素分解ツリーでは「全体」と「部分」、「全体」と「要素」といった両者の関係を包含的に表すことができます。
全体を見通せても個別の問題や課題が整理しきれていない場合は、要素分解ツリーを用いるのが効果的です。
原因究明ツリーとは、何らかの問題や課題が生じた場合、その問題や課題を生み出している原因がどのようなものかの究明を目的としたロジックツリーのこと。
要素分解ツリーが「全体と部分の包含関係」を担っていたのに対し、原因究明ツリーの特徴は「全体と部分の包含」だけではなく、問題や原因の「量と質」に着目した関係をも捉えます。
イシューツリーとは、企業や組織などが掲げる目的に対して「今、何を検討すべきか?」といった論点を洗い出すために有効なロジックツリーのこと。
そのため、原因究明ツリーと同じくイシューツリーも「全体と部分の包含関係」のみならず、企業や組織が掲げる目的の「量」や「質」を整理、分解した関係にも着目することが特徴となっているのです。
ロジカルシンキングを学び、習得すれば、交渉力、伝達力、傾聴力、検証力、探究心を高める事が出来ます
普段から論理的に物事を整理して考える。という癖を付けると良いですね。
ロジカルシンキングを鍛えるアプリや本も出ているので、興味がある場合は調べてみて下さい。
様々な考え方のトレーニンがありますね。
なんとなしに考えて答えを出すよりも、効率的に物事を判断する癖を付けると、よりスマートに生きられそうですね。
私も今後も勉強していきたいと思います。
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