朝顔の魅力
こんにちは、広報チームの佐藤です。
梅雨真っただ中ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
梅雨空を見て、憂鬱だなと思う日々ですが、朝顔を見ると毎日成長が確認出来て、嬉しい気持ちになります。
春先から朝顔の種を巻いて、最近では成長の早いものはツルが伸びてきて、支柱を必要とする所まで来ています。
花を咲かせるのを楽しみに梅雨明けを待つ毎日です。
今宵は、朝顔のお話をしようと思います。
朝顔は古典園芸植物(伝統園芸植物)の中でも唯一の一年草の植物です。江戸に一大ブームを巻き起こした朝顔は、一年草という特徴から他の古典園芸植物よりも多く品種を作り出しました。
愛好家の中で品種を競う「朝顔番付」も関西や関東で盛んに品評会が開催された記録が残っています。
遺伝子の法則も植物の受粉の仕組みも解明されていない中で、朝顔は愛好家たちのもと特殊な栽培技術で数千種類にも及ぶバリエーションが生み出されました。
こんなにも日本人に愛された朝顔ですが、原産地は日本ではありません。
奈良時代に中国からもたらされたといわれる朝顔は、当時は薬草(下剤)として持ち込まれました。そのうちに、花が美しいことから観賞用にも栽培されるようになりました。
アサガオは大きく2つ分類があり、日本アサガオと西洋アサガオに分かれます。
以下にそれらの代表的な品種と、花姿や科属の近い近縁種をいくつかご紹介します。
アーリーコール
西洋アサガオと日本アサガオを合わせて作られた交雑品種です。
垣根や日よけに育てられることが多く、花の色は赤や青などの混合色をしており、中心部が白色なのが特徴です。
ヘブンリーブルー
西洋アサガオの1種です。丸い葉と空色の花を咲かせる、日本で最も有名なアサガオの1つです。
「ソライロアサガオ」という名前でも知られ、緑のカーテンにも利用されます。
フライングソーサー
ヘブンリーブルー同様、西洋系アサガオの1つ。白地に青いストライプの花が特徴的です。白や青の単色の花を咲かせることもあります。
スカーレットオハラ
西洋アサガオの仲間です。垣根や日よけに育てられることが多く、花の色は鮮やかな紅色をしています。
ルコウソウ
6〜9月に花を咲かせるヒルガオ科の多年草です。アメリカが原産で、羽のように深い切れ込みのある葉っぱと星形の花びらが特徴で、日本の寒さに耐えられず枯れてしまうので一年草として園芸では利用されます。
琉球朝顔
ヒルガオ科・サツマイモ属の多年草です。日本アサガオの1つで、白や青、紫、ピンクの花色をもち、普通のアサガオと比べるとツルが長く伸びることから緑のカーテンによく利用されます。
夜顔
ヒルガオ科・サツマイモ属の一年草です。アサガオの仲間で、夜に白い花を咲かせることから名付けられました。
アサガオや夜顔以外には、昼に花を咲かせる「ヒルガオ(昼顔)」、夕方に花を咲かせる「夕顔」という植物もいます。
変化朝顔
アサガオを品種改良して生み出されたものの総称です。
花びらや葉っぱの形、色、大きさが元のアサガオと違うことが特徴で、複色や絞り色の花びらの品種が有名です。
昼顔
昼ごろから夕方まで花を咲かせるヒルガオ科・ヒルガオ属の多年草です。
ピンクや薄紫色の花びらをしている近縁種で、サツマイモ属のアサガオとは分類が違います。他には、ハマヒルガオや小昼顔などの品種が有名です。
※ドラマの題名ともなった「昼顔」特徴を知ると、ドラマにぴったりの題名だなと思いました(笑)
クウシンサイ
別名「ヨウサイ」とも呼ばれるヒルガオ科・サツマイモ属の一年草です。主に野菜として扱われるので、葉っぱを収穫したものを調理して楽しまれます。
塩分を吸い上げる力があり、多くの植物が生息できない土地でも生き延びる生命力が持ち味です。
これだけの種類がある朝顔。
我が家で育てている朝顔の品種は、取れた種をもらい、育てているので、何度も繰り返すと原種となるそうなので何色の花が咲くのか今から楽しみです。
育て方ですが、1.5センチほどの穴を空け、そこに種子を巻きます。
その後芽が出てきて、ツルが伸びてきた時のポイントですが、「摘芯」という作業があります。
1. 本葉が10枚ほどになったら、新芽をハサミか爪で切り取ります。
2. その下から出てくるわき芽を3本ほど伸ばします。
3. 朝顔は生長したわき芽から、さらにわき芽が出てきます。摘芯することで花がたくさんつきますが、早い時期に花をつけすぎるとツルの伸びが悪くなります。ある程度ツルの生長度合いを見ながら、わき芽の摘芯をしてあげます。
その後綺麗な花を咲かせた後に、収穫ですね。
次の年にまくための種を収穫するところまでが、朝顔栽培の醍醐味といえるのではないでしょうか。
1粒からこんなにたくさんの種を収穫できるのですから、来年はさらにたくさんの朝顔の花を咲かせることができますね。
朝顔の種は黒くて小さな粒です。花が終わり、何もない緑色の蕾だけが残ります。
その内側に種が生成され、熟していくのです。採取のタイミングは緑が茶色に変化し、ガクが反り返ったころです。内側から黒い種が見えてくる際に中から種を取り出すことが出来ます。莢から種が飛び出さないように、袋などを被せておくと安心です。
来年のために種を保存するときは、茶封筒に乾燥させた朝顔の種を入れ、さらに防虫効果のある乾燥した唐辛子を入れ、密封袋に入れ冷暗所で保存しましょう。
朝顔はツルを伸ばして生長するということを皆さんご存知ですが、そのまま伸びていくと「頂芽優勢」といって、植物の頂点の芽の生長が、わき芽の生長よりも優先されるため、花数もツルの数も増えなくなり、ボリュームの少ない朝顔になってしまいます。そのため、摘芯することでわき芽や花数を増やします。
ツルや葉っぱは絡みついて離れない「しぶとさ」をもちながら、1つの花びらの命は短い「はかなさ」も持ち合わせる朝顔。
園芸やガーデニングが初心者の方でも、気負わずにチャレンジできるお花なので、何か栽培する植物を探している方は、ぜひ、朝顔を育ててみてはいかがでしょうか。
そして、最後に朝顔の花言葉。
白色の朝顔の花言葉は、「固い絆」「溢れる喜び」です。「固い絆」の花言葉も「結束」や「愛情の絆」の花言葉と同様、支柱がツルに巻きつく性質にちなんでおり、固い絆のようだとしてつけられました。
また、純白の花色から「溢れる喜び」と連想できるのも頷けます。
ピンク色の朝顔の花言葉は、「安らぎに満ち足りた気分」です。ピンク色は興奮を沈める色、攻撃的な気持ちを和らげる色といわれています。そのような色の特質と、優しい花のイメージから名づけられたとされています。
青色の朝顔の花言葉は、「はかない恋」「短い愛」です。
朝顔の花は、朝に咲いても午後になるとしぼんでしまいます。そのはかなげで短命な花の様子を表しているのです。
赤色の朝顔には、「はかない情熱的な愛」の花言葉があります。情熱的な色として知られる「赤」と、朝に咲いても昼にはしぼんでしまう花のはかなさが合わさってつけられたとされています。
紫色の朝顔には、「冷静」「平常」の花言葉があります。明確な由来のストーリーなどは特にありませんが、色彩心理学において紫色には「心身のバランスを整える色」「心を落ち着かせる色」とされています。そのため、このような花言葉がつけられたのではないかと考えられています。
何色の花が咲くのか、本当に楽しみです。
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