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正欲

こんにちは。三嶽です。

読書感想文です。

朝井リョウ氏の新作「正欲」。性欲ではないのです。

今、巷で多く聞かれる「多様性」の本質に迫る作品でした。私も言葉では多様性を受け入れよう、マイノリティだって胸を張って生きていって良いなどということを理解しているつもりでしたが、この作品を読むと浅はかさに気づかされます。自分のパラダイムから見た世界はこの世界のほんの一部、私自身の半径数メートル程度しか見えていないのだと気づきました。

以前、当社にも性的マイノリティーの方から応募の問い合わせがありました。その方は体は男性、心は女性と言っていました。最初は興味本位もありふんふんと聞いていましたが、いざ応募となると「更衣室やトイレは女性用を使いたい」とのことで、そこで完全に思考停止した記憶があります。受け入れようと考えても、その環境整備やそこで働く皆の理解が得られるのかと思うとそこにはいくつものハードルがあります。

この「正欲」ではマイノリティーな思考(嗜好)をもつ登場人物が本当の自分に蓋をして、社会の片隅に隠れながら生きてきたのに、ひょんなきっかけから人と繋がることを考え始め、そこから人生が大きく転がりはじめるという…全然うまくレビューできないけどそういう物語です。

皆に見えているマイノリティー、それを受け入れとするための多様性、ダイバーシティというフレーズ。その想像力の範疇を軽く超えるマイノリティーな人たちにスポットを当てたお話でした。

物語の終盤に、あるマイノリティーな人物が思いのたけを吐き出すシーンがあります。

『自分が想像できる”多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、 そりゃ気持ちいいよな』

いわゆる多数派に向けてのアンチテーゼというかこの作品の核となる部分で心に響きました。

自分は安定の多数派だと今の今までそう思っていたけど、これ以降、少し考えるようになりました。ひょっとしたら自分にも蓋をしていること、誰にも見つかって欲しくない自分がいるのではないか…と。

(隠しても色々妻に見つかってしまうことが多いですが…)

多様性という言葉はしばらく使えません。そういう本でした。

自分の視野を広げるきっかけになり、物語としても十分面白かったのでオススメしたいです。

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