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スナック最強説

 

 

こんにちは。人材開発の冨田です。

1都3県では飲食店の時短要請も4/21まで延長され、大阪府や兵庫県もまん延防止等重点措置が適用されましたので、飲みに行く機会もまた先延ばしされましたね。

営業時間が21時までだと、お酒好きの人は消化不良を起こします。エンジンがかかり始めたころにハイ終了~、ですからね。
お店の立場からしても、もういいかげん勘弁してくれよという感じでしょう。

 

 

居酒屋やカラオケ店など騒いで盛り上がるようなお店は、飛沫が飛びやすく感染しやすい環境ですから特にお客さんからは敬遠されがちです。

そして、さらに遅い時間に営業しているクラブやスナックはものすごく痛手を被っていると思います。

営業時間の短縮どころか、普段は21時以降にようやくお客さんが入ってくるというのに、もうお店の営業が成り立っていない状態です。

 

 

そこで今日は、その被害直撃の「スナック」について解説したいと思います。

 

 

そもそもスナックは日本にどれくらいあるのでしょうか。

ある統計によると10万軒から16万軒あると言われています。コンビニよりも歯医者さんよりも多いです。

総件数が最も多いのは当然東京ですが、人口あたり件数でみると「宮崎県」が最も多いそうです。何故だかわかりませんが九州が相対的に多いです。

 

 

ところで、スナックとはどんなお店をイメージされているでしょうか。

外看板に「麗子」とか「ゆきこ」とか名前が書かれていて、田舎町によくある、こじんまりとしたお店をイメージされるのではないでしょうか。

 

 

 

 

お店に入ればご年配のママが出迎えてくれ、傍にはアルバイトの若い女性がいて、カウンターに常連のお客さんが楽しそうにカラオケをしている。

そんな映像が浮かぶのではないでしょうか。

 

 

同じような業態ではキャバクラやクラブがありますが、それらとの違いは、まずは料金が安くて入店の敷居が低いことです。そして大勢のホステスさんが居ないことです。
お店自体も小さいですし、基本的にママがすべてのお客さんを回しています。

お客さんもほとんどが常連さんで、比較的高齢の方が多く、中には女性客もちらほら居ます。
お客さん同士も仲が良く、和気あいあいといった雰囲気です。

 

 

スナックに来るお客さんは、ある意味では家に帰ってくるようなアットホーム感を求めています。

「ねぇ、ママ聞いてよ〜」と今日あったことをママに聞いてもらうという、まるで子供が母親に求めるようなことをやっているわけです。

そしてママは、お客さんの本当のママのように大きな心で包み込んでくれるようなオーラがあります。

スナックのお店の良し悪しはママの力量で決まると言っても過言ではありません。

 

 

一方で、サービスを提供するお店側からみても、スナックという業態はビジネスモデル的にも優れているのです。

まず一般の飲食店と比較すると、食材の原価があまりかからないことです。スナックは乾きものがメインなので、廃棄する食材は在庫として持ちません。

あと、キャバクラやクラブとの違いは、とにかく人件費がかからないことです。スナックはママが一人で回しているので人件費は自分だけです。1人2人アルバイトを入れたとしてもその程度です。
なんなら常連さんたちが自分でお酒を作ったり片付けをしたりしてくれます。

飲み物はメインがウイスキーや焼酎で、しかも最初に代金をいただくボトルキープ制が一般的です。

水商売というだけあって、割るための水と氷を置いておくだけで良くて、生ビールやカクテルといった類の飲み物は基本的にありません。

 

 

あと、お店の家賃も安く済みます。
大衆居酒屋のように駅前の目立つ場所にある必要はなく、むしろ路地裏とか目立たない場所にある方がお客さんは入りやすいのです。

そして何より良い点が、リピーター率の高さです。ほとんどが常連客で、さらにお客さんがお客さんを連れてきますので、宣伝広告費はまったくかかりません。

 

 

一方で、スナックは「社会に貢献」しているという側面もあります。

日本は高齢化社会なので、これから定年を迎える高齢の方がどんどん増えていき、その人たちは社会との関わりが無くなることで「定年うつ」などの健康リスクがあります。

そのような高齢の人たちは、スナックのようなコミュニティの場があれば、人との関わりが持てるので良いのではないでしょうか。

 

 

健康寿命というのは、心身ともに健康である必要がありますので、人と話すことで「健全な心」が維持でき、お医者さんにかかる人も減ると思います。

年々上がっている医療費問題の、一つの解決策としてもスナックは貢献できるのではないかと思います。

 

 

現代のテクノロジーの進化はすごいので、今後AIなど人間の代わりになるようなサービスやプロダクトが出てくるかもしれませんが、スナックという「人間にしか出来ない」業態は生き残るのではないかと思います。

 

 

というわけで、今はコロナ禍でクローズしているスナックですが、コロナが収束すれば必ず復活して元気を取り戻すことでしょう。

行ったことがない方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

(ここまで詳しく解説しましたが、私は特に通っているわけではありません。あしからず。)

 

 

スナック参考サイト https://snacker.jp/

 

 

 

 

 

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