マスク頭痛
こんにちは。
広報チームの岡野です。
筆者宅での話となりますが、ここのところ、主人が何となく調子悪そうにしていることが続いていたんですね。
見眉間にシワがよっている日が続いていて、「年度末だし仕事が大変なのかな?」くらいに能天気な筆者は思っていたのですが…。
主人がボソッと…「実は最近、ちょくちょく頭が痛いんだ」と…。
もう筆者としては、びっくり仰天。
何にせよ、頭は生きていく上でとても重要な、脳が詰まっている場所…。
そこがちょくちょく痛いのに、そのまま放置するとは何事かっ…と言うことで、「早く病院に行きなさいっ」と、病院に押し込んだんですね。
診断結果は…原因不明。
差し迫った病気があるわけではないことが分かったのは良かったのですが、いわゆる片頭痛のような症状を発症してしまっていたようなんですね。
今まで病院とはほとんど縁がなかった主人からすると、”なんでいきなり頭痛がするようになったんだろう?と不思議でならない様子でした。
しかし、診察をしてくれた医師が雑談交じりの会話の中で「ここ最近は、マスクで頭痛を起こす人もいるからね」と言っていたんです。
今や生活する上で必須アイテムとなっているマスク。
肌の弱い人は、マスクが原因で顔がかぶれてしまったり、ゴムが当たる耳などが切れてしまったり、辛い思いをしているということは良く言われていますが、これが頭痛の原因にもなっているのかと。
ちょっと気になったので、調べてみることにしました。
このマスクをつけたことに起因する頭痛ですが、通称:マスク頭痛というのだそうです。
頭痛の起こり方のパターンとしては、下の5つが知られています。
① マスクにより、呼吸がしにくくなったことで起こる酸欠が原因のもの
② マスクによって、吐いた息をもう一度吸ってしまうことが原因で起こるもの
③ マスクを付けたことにより体温が上昇した結果、起こるもの
④ マスクがきっかけで筋肉に凝りが生じた結果、起こるもの
⑤ マスクを外したときに起こるもの
順に詳細を書いていきますね。
①マスクにより、呼吸がしにくくなったことで起こる酸欠が原因のもの
こちらは、もう、マスクを付けたことによる息苦しさの象徴とも言われる”酸欠”が原因のものです。
マスク必須の生活となってから、通気性を重視したマスクなども多く売られてきましたが、結局は、不織布のマスクが一番だという医師のコメントが報道され、”不織布マスク警察”などの話も出始め…。
それまで息苦しさから不織布のマスクを避けていた方々も、何だかんだ、不織布のマスクを付けるようになってきたのではないと思います。
しかし、やはり息苦しいと感じるということは、しっかり呼吸が出来ていないんですね。
特に、呼吸機能が低下している高齢者や、呼吸器疾患をお持ちの方には注意が必要です。
そんなことから、マスクをしている時には、意識的に呼吸をするようにした方が良いと言われていますよ。
②マスクによって、吐いた息をもう一度吸ってしまうことが原因で起こるもの
先の”酸欠が原因の頭痛”に近い話なのですが、これは少し頭痛の起こるメカニズムが違うんですね。
“酸欠”は文字通り、”酸素が欠乏すること”なのですが、こちらは”二酸化炭素過多”という状況からの頭痛なんです。
どういうことか…ですが、マスクの中というのは、やはり換気が悪い状態ですね。
人間は呼吸によって、酸素を取り込んで二酸化炭素を吐き出すわけですが、この時に吐き出される二酸化炭素の量というのは、大気中の二酸化炭素濃度の100倍以上であると言われているんです。
そんな濃い濃度になっている二酸化炭素たち、通常であれば、大気中にスムーズに放出されます。しかし、換気の悪いマスク内においては、自身が放出した二酸化炭素を再度、吸い込むということが起こってしまうんですね。
そうなると、体の中で酸素は足りていても、二酸化炭素過多という状態が起こり始めます。
そもそも、身体にとっていらないから、呼吸で吐き出している二酸化炭素をまた吸って良いことはないんですね。
では、二酸化炭素過多によって何が起こるかというと…脳にある細い血管が拡張し、脳内の圧が上がってしまうんですね。
これが頭痛に繋がるというわけです。
そのため、1時間に1度、場所を選んでマスクを外し、1分程度の呼吸をした方が良いとされているんですね。
③マスクを付けたことにより体温が上昇した結果、起こるもの
外出時など、なかなかマスクを外すタイミングがないなんてこと、よくありますよね。
しかし、長時間マスクを付けているとマスクの中は段々蒸れていきます。
ミストサウナなんかでもそうですが、蒸し蒸しした空気というのは…何となく息苦しく感じやすいですよね。
すると人間、良くできたもので、呼吸を深くすることによって、息苦しさを解消しようと自然に深呼吸を始めると言われています。
深呼吸というのは、ラジオ体操の中にも入っているくらいのものですから、それなりに体の筋肉を動かすんですよね。
実際、胸の周りの大きな筋肉を動かして行うので、結果として体温が上昇します。
しかし、悲しいかな…体温が上昇すると、今度は呼吸で吐く息の温度も上がります…。
そう、マスクの中は更に蒸れ、もっと息苦しくなっていくんですね。
まさに、負のスパイラルに突入といった感じです。
このとき、息苦しいだけならまだしも、口の周りや口の中の温度なんかも一緒に上昇するんですね。
温度が上がるということは、皮膚の下では血管が拡張し血流量が増えていることになります。
これがきっかけになって、脳内の血流も上昇…血管よる刺激が起こった結果、頭痛が始まってしまうんですね。
このところ、春の陽気が続いていますが、外気温がさほど高くなくても、マスクの中は40℃を超えていることがままあると言われています。
これからの季節は、マスクで熱がこもることや、水分補給のしにくさによって引き起こされる熱中症への警戒も必要になってきます。
中度の熱中症でも頭痛は起こりますから、自分の頭痛の原因にあたりをつけることも重要になってきますよ。
④マスクがきっかけで凝りが生じた結果、起こるもの
一般的なマスクというと、大体は耳にかけて使うタイプのものですよね。
しかし、この耳にゴムを掛けるという行為は、こめかみ付近の筋肉である側頭筋に負担をかけるんですね。
外にお勤めの方であれば、毎日、長時間マスクをする生活が続いているわけですが、この側頭筋も筋肉なので負荷がかかれば、当然凝ってくるんです。
この凝りが、顔の筋肉に広がり、顎の筋肉に影響すると、首の前側にある大きな筋肉である胸鎖乳突筋という筋肉が凝ってきます。そうなると、いわゆる”首凝り”の状態が引き起こされて、頭痛の原因になるんですね。
また、これとは別に、顎を動かさないことが原因で起こる頭痛もあるんだとか。
マスクを付けて私語を控えて…なんて生活をしていると、結果的には、口を閉じたままになることになる時間が長くなり、マスクがない生活のときより顎を動かさなくなるんですね。
それが凝りの原因になってしまうというわけです。
これらが原因の頭痛に対しては、まずは適正なサイズのマスクを付けることで、凝りの軽減を図ります。耳にかけるゴムが太いものを選ぶというのも効果的なんだそうですよ。
しかし、最終的に筋肉が凝るには凝るので、後は、こめかみの辺りをマッサージしたり、顎を意識的に動かしたりという、マスク必須の時代ならではのケアが大切になってきます。
試しに筆者、1日マスクをした日、こめかみの辺りをマッサージしてみたのですが…
“あ~…これが必要だったのか~”と納得してしまうくらい気持ちが良かったです。
皆様もぜひ、実践してみて下さいね。
こんなに凝っていたのか…と驚かれることと思いますよ。
「マスクを外したときに起こるもの」
筆者にとっては、これが一番意外でした。
というのは、マスク頭痛という通称があるからには、頭痛はマスクの着用時に起こるものだと思っていたからです。
しかし、マスクを外せる状況になったことによって引き起こされるタイプの頭痛があるんですね。このパターンでの頭痛は、まさに帰宅してリラックス中といった時に起こるとされています。
このご時勢、外出中は感染などに対し、ピリピリとしている方も多いのではないでしょうか?
マスク自体も息苦しく、ストレスの対象と言えるでしょう。
そんな中で、安心できる家に帰ってマスクを外したら…当然、リラックスモードになりますよね。
すると…体の中では一気に副交感神経が優位になります。このとき、顔や頭に広がっている三叉神経への血流が増加するんですね。
血流の増加…これ即ち、体にとっては刺激です。
この状況、元々、偏頭痛をお持ちの方は特にですが、注意が必要になります。
というのは、花粉に敏感な方がいるのと同じように、一定の割合で三叉神経が過敏な傾向にある方がいらっしゃって、そこに刺激が加わることが原因の偏頭痛があると考えられているからなんです。
そんなことから、マスクが必要なかった頃には、何も起こらなかった方々についても、このコロナ禍においては、問題が露呈しやすくなっているというわけですね。
言うなれば、偏頭痛になりやすい傾向にあった方が、新たに偏頭痛を発症しやすい状況が今なんです。
これについては、潜在的なものであって、更に時代がマスクを求めているわけですから…なかなか予防が難しいですよね。
(リラックスするな~なんて、修行じゃないんですから、出来っこないでしょう…)
対策としては、一つでも生活の中のストレスをなくしていくより他にはなさそうです…。
つまりは、人類にとって、コロナが脅威ではなくなるということが、出口の1つになる…というわけですね。
本当に、1日も早く、そうなって欲しいものですよね。
さて、長々と書き連ねてしまいましたが、“マスク頭痛”について…いかがだったでしょうか?
こんな原因の頭痛があるよということで、ご紹介をしてみましたが、頭痛がした時の自己判断は禁物です。まずは病院に行って心配のない頭痛なのか検査するようにしてくださいね。
その上で、この記事の情報をお役立て頂けたらと思います。
それでは、今回はこの辺で失礼致します。
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