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梅雨の影響

こんにちは。広報チームの岡野です。

 

先日、天気予報の長期予報が更新されて、この梅雨の期間は、どうやら北海道を除く地域では、例年より寒い日が多くなるという見通しになりましたね。

去年のこの時期であれば、とっくに押入れに入っていたはずの長袖の服が、早朝などにはまだまだ活躍していることから考えても、やはり今年は寒いです。

8月になれば平年並みの日差しや暑さがやってくる、なんて言われてはいますが、逆に、その気候の変化に果たして身体がついていくことができるのか…少々不安になってきた今日この頃の筆者です…。

 

そんなこんなではありますが、この梅雨寒は今月の中旬まで続くと報道されていますね。

例年通りの暑い夏が始まるまでにはまだ少しありそうです。

しかし、この寒い梅雨は今後どんなところに影響があるんでしょうか…?

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先日、7月に東京都心部で、6日連続で最高気温が25度を下回ったということで、ニュースで1993年の大冷夏が引き合いに出されていました。

正直、1993年の大冷夏で日本のお米がなくなった…というのを、リアルでばっちり経験してしまっている世代の筆者としては、今年の冷夏についても当然、気になってしまうところなんです。

当時は、ブレンド米と呼ばれて売られていた、タイ米とカルフォルニア米が混ざったお米を、夜な夜なピンセットを片手に、より分けて、より美味しく食べようと苦心したものです。(タイ米とカルフォルニア米ではそもそもの炊き方が違うので、分けた方が美味しく食べられたんですよ)

 

…と話が脱線しましたが、今回は、これまでの冷夏に起きたことを振り返って、冷夏の影響で何が起こるのかをみていってみたいと思います。

 

まずは、農作物の価格高騰ですね。

これは残念ながら、既に始まっているようで、夏野菜の価格高騰は顕著な様子です。

特にきゅうり。例年のこの時期の2倍の価格がついているところもあるそうです。

 

しかし、これまでの冷夏でもそうでしたが、日照不足の影響を受けた夏野菜がどうなってしまうか…皆さま、既に、ニュースなどでご覧になりましたでしょうか?

こう…説明がなんとも難しいのですが、くるんっと巻いてしまったり、ひょろっとしていたり、くねくねっとしてしまったり…普段ならB級野菜と呼ばれて出荷されないような形状になってしまうんですね。

一向に、スーパーなどでよく見かける形の野菜にならないんです。

味は変わらないと言われていますが、色も悪くなってしまったりするので、色、形のよい物については価格がどんどん上がります。

 

さらに、寒さが続くと、今度は葉物野菜に影響が出てきます。

筆者の記憶ですが、1993年の大冷夏の時には、カット野菜も値上がりしていたと思います。サラダが高級品になっちゃうんですね。

なので、当時は確か、冷夏の影響を受けない野菜である豆苗などで食卓の緑を補っていたという記憶があります…。(もやしも良く食べましたよ~)

 

あとは果物。これも価格が高騰していましたね…。

ものによっては、残念ながら味が落ちてしまう果物も多くあったように記憶しています。

 

筆者としては「旬」というものが食卓に上がらないのは、こんなにも寂しくなってしまうのかと思ったものです。

 

そして、最終的にはお米の生育不良が起こります。

夏に寒い=日照時間が短いということと、密接な関係があることになるのですが、そうするとお米が育たないんですね。

それだけならばまだしも、もっと悪いことには、日照条件が悪いとお米が病気になりやすくなるんです。そこでもまた収穫が減ってしまう…。

今年は大きな米所と呼ばれる地域には、そこまでの影響はでない見通しとされていますが、そこは過去に起きた事例ということで、この先の情報にはそれなりにアンテナを張っておいた方がよいのかもしれません。

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また別の角度から冷夏を見てみると…

これは夏物商戦の話になりますが、冷夏に見舞われた場合、本来夏に売れるべきものが売れなくなります。

家電で言えば、扇風機やエアコン。

食べ物なら、アイスクリームやビール。

盛夏のための衣類なんかが、これに当たります。

暑いからこそ、需要が高まる物って結構ありますもんね。

 

でも、これは単に物に限った話ではないんですね。

冷夏になると、遊園地やプール、海水浴やキャンプなどといったサービスやレジャー系に足を運ぶ人も減ってしまうんです。

そうなると観光業は、直に打撃を受けます。

もちろん、それに付随する商品も売れ行きが悪くなります。

こうなるとどうなるか…。しっかり、景気に影響してくるんですね。

統計的に見ると、7~9月の日照時間が10%減ると、その時期の家計消費支出が0.4%減るんだそうですよ。

 

そして忘れてはならないのが、冷夏は暖冬がセットになりやすいことです。

 

日本の冷夏はエルニーニョ現象が原因となっているのですが、この現象は暖冬発生のメカニズムと同じなんですね。

暖冬となれば、今度は冬に売れるはずのものが売れなくなります。

結果、景気がなかなか回復してくれないという事態になるわけですね。

 

夏は開放的な季節なはずなのに、冷夏は食卓的にも、経済的にも、何だか消極的な感じになってしまう…という印象が強く残りますね。

 

さて、ここまで、これまでの冷夏で起こってきたことをざっくり書いてみましたが…異常気象というだけのことはあって、あまり良い影響のあるものではないですよね。

去年の酷暑で暑いのはもう、こりごりだ…とは言えども、やはり夏は適度にしっかり暑くて、冬はきっちり寒いというのが、日本の気候としては健全なんですね。

 

食べるのが大好きな筆者としては、この梅雨寒、日差しが少ないのは重々承知ではありますが、畑の作物たちには、本当に頑張ってもらいたいところです。

 

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