
なぜ日本のお米は高いままなのか?-どうすれば安くなるのか
こんにちは。冨田です。
前回、日本のお米の値段が下がらない理由について解説しましたが、今回は、「どうすればお米の値段が下がるのか?」根本的な解決方法を探っていきたいと思います。
米の値段を下げるためにはどうすれば良いのか?
①「関税撤廃」と「輸入米」の積極的受け入れ
まずはこれです。
お米の「関税」を無くして、海外の安いお米がもっと日本に入ってきやすくします。
(現在1キロあたり341円、実に778%という高い関税をかけています)
安い輸入米が増えれば、消費者にとってはお米の選択肢が増えて、平均価格もグッと下がるはずです。
国内の農家さんにとっては厳しい競争にさらされますが、逆に言えば、これが農家さんのコスト削減や品質向上への本気の取り組みを促すカンフル剤になるかもしれません。
②「減反政策」の完全撤廃と「農地集約」の加速
長年続いてきた減反(げんたん)政策を完全に撤廃して、農家さんが作りたいだけ作れるようにします。(減反政策は2018年に廃止されるも事実上はまだ続いています)
そして、バラバラになっている小さな農地を、やる気のある大規模農家さんや農業法人に集約していきます。
そうすれば、機械化も進んで生産効率が上がり、生産コストもグンと下げられるはずです。
つまり、安い輸入米が入ってきても、日本米は品質だけでなく「価格」でも勝負できるようになります。
③専業農家への「直接所得補償」
市場が自由競争になると、どうしても収入が不安定になる農家さんも出てくるでしょう。
兼業農家ならまだしも、専業農家さんは不作の時なんかは命取りです。
そんな時は、国が直接的にお金を払って農家さんの生活を支える「直接所得補償」という仕組みを導入します。
これは「EU」でも行われていることですが、農業者の所得を安定させることで、農業経営のサステナビリティ(持続可能性)を確保するための仕組みです。
お米の価格を無理に高く維持するのではなくて、「市場は市場、生活は生活」で支えるという考え方です。
これなら、農家さんも安心して新しいチャレンジができますね。
④「自由競争市場」の導入と「株式会社」の参入解禁
お米を含めたすべての農業を、もっと「自由競争」の市場にすることです。
他の産業と同じく、「需要と供給」で価格が決まるようにして、新しいアイデアや技術がどんどん生まれる環境を作ります。
そして、今はいろいろと制限のある株式会社の農業参入を本格的にOKにすることです。
大きな会社が持っている資本力や経営ノウハウを、農業で存分に発揮してもらうのです。
さらにいま、農家の高齢化や後継者不足で困っている状況なので、若い人たちがどんどん参入できるよう規制緩和をするべきです。
若者が、「農業で一旗揚げたい!」って思えるような新しい風を農業界に吹き込むのです。
⑤「輸出で稼げる農業」への転換
日本の農産物は、世界的に見てもめちゃくちゃ品質が高いです。
お米だって、果物だって、野菜だって、「Made in Japan」はブランド力抜群です。
つまり、国内市場だけじゃなくて、積極的に海外に打って出て、輸出でしっかり稼げる農業を目指すということです。
こうしていけば、国内の人口が減っても、日本の農業は成長し続けられます。
まとめ
さていかがでしょうか。これらの農業改革案。
でも実際には、これらを実行するのは相当難しいです。
なぜかというと、それは農協(JA)の存在です。
戦後より長い年月をかけて構築したいまの仕組みを変えることなんて、抵抗勢力が絶対に許しません。
ということで、小泉進次郎農水相にはこれらの農業改革を頑張ってもらいましょう。
私たちは米の値段が下がることを期待するしかありません。
それではまた。
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