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アマビエ

こんにちは。広報チームの岡野です。

ようやく神奈川県も外出自粛が解かれ、“新しい生活様式”のもとでの生活が始まりましたね。

筆者としては、4月から延び延びになっていた“本年度”というものがようやく動き出したなぁ…というような印象を受けているのですが、子ども達が通う学校や園では、まだまだ本格な授業開始には至っておらず、分散登校での午前帰り。

既に大幅な夏休み削減を決めている自治体もあるようですが、3密と熱中症の対策で、頭を悩めているというのが現状のようですね。

話は変わりますが、この新型コロナウィルスの流行で、一躍有名になった妖怪がいますね。

そう。『アマビエ』です。

テレビなどでも取り上げられていましたので、ここのところ知名度が急上昇していますよね。

ゆるキャラよろしく、マスコット化しつつある妖怪アマビエなんですが、ここで一応のこと、アマビエは何者なのか?をおさらいしてみようかと思います。

アマビエは、海を海中から光らせたり、豊作や疫病の予言をしたりする日本の妖怪です。

実は、日本で妖怪と呼ばれるものの多くが中国から入ってきたものだとされているのですが、そんな中にあっても、アマビエは日本産の妖怪だと言われているんですね。

では、そんなアマビエがいつ出てきたのか…と言いますと、江戸時代だとされています。

ドラマにもなった漫画“JIN-仁-”にも出てきますが、当時恐れられていた流行病の1つにコロリ(コレラとも赤痢とも言われます)がありました。

アマビエは、このコロリの流行が起こる前に姿を現したそうなんですね。

場所は、肥後国(今の熊本県)の海だという文書が残っていて、その際にアマビエは「病流行、早々私写し人々に見せ候得(病が流行するから、早々に私の姿絵を描き人々に見せて)」と言って、また海に帰って行ったんだとか。

アマビエが言うには“自分の姿絵が病除けになる”ということだったんです。

そんなことから、今回の新型コロナウィルス流行でもアマビエの加護にあやかるため、皆でアマビエの姿絵を描こうという“アマビエチャレンジ”が始まることとなったんですね。

さて、このアマビエは熊本に現れたという妖怪なんですが、アマビエが姿を現したのと同時期に、やはり病除けに自分の絵姿を貼りなさい…と言った妖怪が、肥前国の平戸(今の長崎)にも現れていたという話があります。

それが『神池姫』と『神社姫』

面白いことに、アマビエと神池姫、神社姫は多少の違いはあるものの、残されている文書から考えるに姿形が少し似ています。

言われてみれば…かもしれませんが、何だかちょっと人魚を思わせるような姿なんですね。

文書の記載が事実なら、同じくらいの時期に人魚のような妖怪3体が九州の海に現れ、それぞれが、その場に居合わせた人に同様のことを言って帰って行ったということになりますから、それはそれで不思議なことです。

しかし、これらの妖怪がもし3体ではなく同じ1体の妖怪の話だったとしたならば…

その辺りの海を泳いで、“自分の姿を描きなさい”と言ってまわった人魚がいたんじゃないのか…という気にもさせてくれますよね。

人魚というとアンデルセンの童話“人魚姫”にも出てきますが、人間の前に姿を表すと嵐が来るなどとされていて、ある意味西洋の妖怪的なポジションにいます。

また、西洋の人魚にも予知能力があると言われているんですね。

西洋の人魚はモンスターにカテゴライズされるかと思うのですが、多くの言語のもとになっているラテン語に“モンストルム/monstrum”という言葉があります。ラテン系言語である英語の“モンスター/monster”の語源も、このモンストルムなのですが、これには怪物という意味のほかに、“警告や予兆”といった意味が含まれているんですね。

人魚がモンスターなら、姿を現すことが不運の先触れだというのにも頷けますよね。

ゲゲゲの鬼太郎で有名な漫画家であり、妖怪研究家の水木しげるさんは、アマビエについて“西洋の人魚の予言の多くは不運の前兆のみである一方、アマビエは予言のみならず疫病を治すことについても言及している点が、大きく異なる”としつつも、アマビエを“西洋の人魚に近いもの”と考えているんだそうです。(一部、Wikipediaより抜粋)

説明は割愛しますが、他にも日本には海から現れる妖怪として、アマビコやザンなど人魚の仲間と言ってよいであろう妖怪達がいます。

そして彼らもまた、予知能力をもっているんですね。

何だか、人魚の類であれば原産国(と言っていいのか分かりませんが…)に捕らわれず、アジアの海でも西洋の海でも、変わらず予知能力を持って人々の前に姿を現れるというのが、筆者にとってはなかなかミステリーなのですが、皆さまはどう感じましたでしょうか?

…と、今回も取り留めのない話(しかも、オカルト!)になりました。

それにしても、アマビエの人気は凄いですよね。

神社で無料で配られたはずのアマビエの護符が、高額で転売されたりする事例もありましたし、今も昔も、人の予想を超えるような事態というものには、神頼みやら妖怪やらがつき物なのかもしれませんね。

一方、アマビエチャレンジではプロの方から小さな子供まで、本当に色々な方々が書いたアマビエがインターネットを通じて広まりました。

特に子供たちがそうだったと思いますが新型コロナウィルスがお茶の間を騒がせ始めた時期、未知のウィルスの感染拡大というのが、どこかテレビの向こうの話で何となく他人事のように感じてしまっていたと思うんですね。

この点から考えると、アマビエの絵を描くというのは老若男女の垣根なく、新型コロナウィルスがより身近なものであるという認識を持つのに、一役買ってくれている気がしています。

今後発生すると言われている新型コロナウィルスの第2波、第3波でも、その加護があることを祈るばかりです。

それでは、今回はこの辺で失礼致します。



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