ダイナミックプライシング
こんにちは。人材開発の冨田です。
さて、今週の日曜日はいよいよ東京都知事選の投開票日ですね。
今回は過去最多の22人もの立候補者がいますが、果たして小池百合子さんの牙城を崩せる人がいるのか、あるいは、小池百合子さんがどれだけの圧勝で終わるのか。
その中で異端を発しているのが、NHKから国民を守る党の立花さんです。
今回「ホリエモン新党」という新党を立ち上げてその代表として戦っていますが、ホリエモン本人は関係ないと言っています。
でも戦略なのでしょうか、最近「東京改造計画」という新刊を出しています。
その内容は、まさに東京改造のマニュフェストです。
この都知事選にタイミングを合わせて発行した訳です。
けっこう大胆な提案ばかりですが、その中でひとつだけ抜粋して取り上げるのが、「ダイナミックプライシング」です。
ダイナミックプライシングとは、消費者の需要と供給に応じて価格を変動させることです。
まず、需要と供給の関係をシンプルに説明すると、
皆が欲しがっていて、数に限りがあるものは値段が高くなる。
逆に、皆あまり欲しがらないものが、世にたくさんありふれている場合は値段が下がる。
その需給を調整する仕組みがダイナミックプライシングです。
この本の中でホリエモンは、ダイナミックプライシングの仕組みで首都高の渋滞や都心の満員電車をゼロにすると言っています。
首都高であれば休日の値段を上げて、電車であればラッシュアワー時の値段を上げると。
そうすれば、高い料金の時間帯を避ける人も多くなり、渋滞や満員を緩和出来るという内容です。
すごく単純ではありますが、すごく合理的な考え方です。仕組みから変えることで、無理やり個々の行動を変えてしまおうということです。
ちなみに、このダイナミックプライシングの考え方ですが、昔から行われている身近な例でいうと、旅行代金(航空料金やホテルの料金)があります。
閑散期は安いですが、週末や長期連休などの繁忙期は高く設定されていますよね。
これは年間カレンダーで決まっている事なのであらかじめ料金を設定することができます。
でも、予測ができない需給バランスもあります。
そんな時に「ビッグデータ」と「AI」を利用してダイナミックプライシングを導入するのです。
例えばライブやコンサートのチケット、スポーツ観戦のチケットなど。
その日の天気や同日に開催される他のイベントなどを勘案してAIが料金設定をします。
サッカー観戦など、天気が悪ければ安くなるし、フェスで人気アーティストが出る時間帯は高くなるとか。
これが出来れば企業側も収益の最大化ができ、ユーザー側も観たいものは高いお金を払えば必ず観れます。(これが実現すれば転売問題などなくなりますね)
欲しい人が高いお金を払って手に入れる。
この仕組み、よくよく考えるとオークションと同じロジックですね。
あと、ダイナミックプライシングに関連した話でいうと、星野リゾートの星野社長がこのコロナ禍において新しい生活様式を提案しています。
コロナ禍でリモートワーク化が進めば、平日でも旅行先のホテルで仕事ができるため、旅行時期の分散化が出来るのではないかと言っています。
今までは週末に偏っていた旅行も、平日への分散が進めば、提供側の旅館やホテルも人員配置など平準化ができて料金を抑えることが出来ます。
さらに週末だけのスポット人材が必要無くなり、サービスの質も担保されます。
良い事づくしです。
もっと言えば、日本の年末年始休暇やお盆休みなども一斉に休みを取るのではなく分散化出来れば理想的です。
こんな具合にダイナミックプライシングが様々なところで取り入れられれば、「密」も減らせて新しい生活様式に最適なのではないでしょうか。
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