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マズローの五段階欲求

 

 

こんにちは。人材開発の冨田です。

「マズローの五段階欲求」というのをご存知でしょうか。

アメリカの心理学者でアブラハム・マズローいう人がいて、人間の欲求には「五段階」あるという説を唱えました。
この説は現代においてもいろんなところで活用されています。

 

 

ではさっそく第一段階から見ていきましょう。

 

 

第一段階:生理的欲求

人間は、生きていくためには、食欲、睡眠欲、性欲などの基本的な欲求を満たさないといけません。
いや、人間というか生物的に生きていくために必要なものです。

あるいは、排泄する、水を飲む、歩く、座る、これらの行為も、普段意識もしない至極当たり前の行為ですよね。

21世紀の現代においては、この第一段階をクリア出来ていない国はないでしょう。

ただし、食料に関してだけは、まだ地球上には十分行き渡っていない国々があります。
いまだに飢餓で亡くなってしまう人たちがいるのです。

 

 

第二段階:安全欲求

生理的欲求が満たされれば、次は外敵に襲われないよう安全で居たいという欲求です。

内戦が続くシリアなど中東エリアではまだまだ安全に暮らせる状態とは言えません。いまミャンマーでも国軍による制圧で問題視されています。

あと、自然災害が多い地域においても、同じようにまだ安全に暮らせるとは言えませんね。

そして、ここでの安全とは「経済的な安定」も含まれます。経済的に恵まれずに衣食住がままならない状態というのは、安全を満たしていないことになります。

そう考えると、貧困国はまだまだ世界中に多く存在していますので、第二段階は乗り越えるべき世界の課題ですね。

 

 

第三段階:社会的欲求

生理的欲求が満たされ安全も確保されれば、次は他者とのコミュニティを求めます。

家族や会社などの組織に所属して、人とのコミュニケーションを取りたいという欲求です。

ただ安全に暮らせていても孤独だと嫌ですよね。誰かと話がしたい。そして、一人じゃないという所属感を得たい。

この第三段階からいわゆる「人間らしい生活」を手に入れることができます。

よくよく考えると、我々日本人は、日本人として生まれた時点でほとんどの人が第三欲求までは満たされた状態なんですよね。

 

 

第四段階:承認欲求

安全もあり、所属感も満たされれば、今度は自分を承認してほしいという欲求にかられます。

そしてこの承認欲求には、2つあります。

まずは他者から褒められたいという「他者承認」欲求です。

これは人間なら誰もが持っている本能的な欲求ではないでしょうか。親や上司に褒めてもらいたい、友達や同僚に認めてもらいたい。

そしてもう一つ、自分で自分を認める「自己承認」欲求です。

これがしっかり出来ていれば他者からの承認、つまりは他人の目をあまり気にしなくてもよくなると思います。

 

 

第五段階:自己実現欲求

1〜4の段階がすべて満たされたら、最後は自己実現欲求です。
夢を叶えたい。なりたい自分になる。
このように、自分の理想を描き、その実現に向かって突き進みたいという欲求にかられます。

たとえ会社員だとしても、現状に満足することなく、もっともっと上を目指していきたい。
昇進して役職を得たい。そして給与も上げていきたい。

あるいは、会社員ではなく独立して自分のライフスタイルで生きたい。やりたいことをやって生きたい。

この欲求は誰もが持っているわけではなく、どちらかというと上昇志向のある意識高めの人たちが持っている欲求です。

 

 

このように、マズローの五段階欲求は図にするとピラミッド型で示されます。

 

 

 

 

一番下の「生理的欲求」は誰もが必然的に持つ欲求であり、そこから「安全欲求」「社会的欲求」へと欲求が上がっていきます。

 

 

ここで一つ言えるのが、先述した通り、我々日本人は「生まれた時点で」第三段階の社会的欲求までは満たされているということです。

「オギャー」と生まれたその瞬間から、温かく受け入れてくれる親の存在があり、あるいは兄弟や祖父母や親戚がいれば、彼らも優しく受け入れてくれると思います。

生まれてすぐに社会的欲求(所属欲求)は満たされているということです。
もちろん生理的、安全的にも不自由はありません。

まずは、その恵まれた環境で生まれたことに感謝しなくてはいけません。世界には安全が担保されていない国はまだまだありますからね。
昨今、世界で叫ばれている「SDGs」も、この第三段階までは世界中でクリアしましょうね、というものです。

 

 

そしてもう一つ着目する点が、第四段階の「承認欲求」です。

承認欲求は、他者に褒められたい、認められたいという欲求ですが、そのために努力してアピールするのは「健全な姿」です。

しかしながら、中には間違ったアピールの仕方があります。

学校や会社に行かず引きこもる人や犯罪を起こす人、あるいは自殺をしてしまう人。

このような人たちの心理も、この「承認欲求」が関わっています。
家族や社会に自分を見てもらいたい、存在を知ってもらいたい。

これらはすべてねじ曲がった承認欲求ですので、決して容認できるものではありません。

 

 

とはいえ、人間であれば誰もが持っているのが「承認欲求」です。
なかなかコントロールできる感情ではないのかもしれませんが、でも、なるべくなら自分で自分を承認してあげてください。

誰かと比べる必要はなく、「他人のものさし」を使って自分を測る必要もないのです。

自分で自分のことを認めてあげることができれば「自己承認欲求」は満たされ、より穏やかな心でいられると思います。

 

 

ということで、マズローの五段階欲求の解説から話が飛躍してしまいましたが、結局何が言いたいのかというと、我々日本人は、日本という安全な国で生まれてきてとてもラッキーなんだということを、普段からもっと認識しましょうということです。

 

 

 

 

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