紙媒体の行く末
こんにちは。人材開発の冨田です。
私は本を読むのが好きなのですが、最近、紙の本からKindle端末に変えました。電子書籍ってやつですね。
ずっと食わず嫌いをしてきたのですが、やはり時代の流れには乗っておこうということで、今年より思い切って切り替えました。
実際、Kindleで読んでみると、スイスイ速く読めることに気がつきました。ワンタッチで次のページへ進めるし、文字の大きさもちょうど良いし、何より薄くて軽いので、片手持ちでも全然疲れません。
購入する時も、ワンタッチで買えるため、すぐに読むことができます。物理的な本と決定的に違うのはこの点ですね。
ただ、ちょっと不思議なのが、紙の本とKindle版で、あまり値段が変わらないことです。もちろん、多少は安いのですが、どう考えても電子書籍の方が圧倒的にコストはかからないのに、なぜ価格に反映されていないのでしょうか。
まず、紙代が要らない。そして物流コストもない。売り場も要らない。レジ打ちのスタッフも要らない。
電子書籍であれば、これらのコストは一切必要なく、めちゃくちゃ安くできるはずなのに、価格はあまり変わらない。
なぜなんでしょうか?不思議ですよね。
そこで、少し調べてみたのですが、面白いことが分かりました。
それは、「紙の本を守るため」だそうです。
前述した通り、電子書籍は紙の本に比べて圧倒的に安く販売することができます。ほとんどコストがかからないからです。
でも、実際に思いっきり価格を下げて販売したら、果たしてどうなるでしょうか。
電子書籍の方が圧倒的に売れるため、紙の本の値段が爆上がりしてしまいます。
どういうことか。
今までは、ある程度の販売ボリュームがあったから、「規模の経済」が働き、価格は一定に抑えられていたのですが、これが少量しか売れなくなると、そういうわけにはいかなくなります。
売れなくなると、生産コストが上がってしまうのです。というより、販売価格を上げないと「ペイ」できなくなるのです。今の値段の10倍くらいにしないと赤字になってしまうのです。
つまり、電子書籍の価格を下げてしまうと、紙の本が売れなくなり、存続自体が危うくなります。
電子書籍の価格を下げないのは、「紙の本を守るため」なのです。
これ、面白い話ですよね。
例えていうなら、現役の若者世代がガツガツ働いて稼いで年金を納め、おじいさんおばあさんの生活を支えている状態と同じです。(ちょっと違うかw)
あと、雑誌もそうですね。電子書籍化が進み、紙の雑誌も売れなくなりました。
ファッション誌など、ビジュアルを売りにする本は、スマホで簡単に代替されてしまいます。PinterestやWEARというアプリで、無限にファッションスタイルを見ることができます。
なので、お金がかかる上に、買ったあとの処分にも困る物理的な紙の雑誌は、このように「付録」で売ることになります。
もはや、本を売っているのではなく、付録(ガジェット)を売っている状態ですね。。
ということで、これからますます厳しくなる紙媒体の行く末は、一体どうなってしまうのでしょうか。というお話でした。
それではまた。
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