靴ずれ
こんにちは。広報チームの佐藤です。
まだまだコロナウイルスは収まる所知らずで、自粛が続いていますが用事で外に出なければ行けない事もあり、久しぶりにパンプスを履いた時のお話をしたいと思います。
普段パンプスはあまり履きませんが、たまに履いたからか、または足が広くなったのか、先のとんがったパンプス「ポインテッドトウ」タイプを履いた時に甲の部分がきつく、全く履けなくなってしまい、靴屋さんで幅を広げてもらってやっと履けるようになりました。
浮腫んでいたのもあるかもしれませんが、あまりにも入らなかったので、足の形に問題があるのかもしれないと思い調べてみました。
日本人の足は欧米人に比べて幅広ではあるものの、甲の高さは欧米人より低いということが分かっています。
事前に、足長/足囲/足幅をしっかり測り、足囲だけでなく足幅の長さも確認、把握しておくのが良いかと思います。
親切なメーカーさんでは足幅の表記もしてあります。
これを参考にすると、靴選びの失敗は減ると思います。
ちなみに、足幅が3E以上ですと幅広の傾向があると考えられます。
足囲と足幅のどちらを基準にして靴を選んだらいいの?という方に。
足囲は、つま先の窮屈感(フィット感)に影響し、足幅は母趾側面や小趾側面の圧迫感(痛み)に影響するので、外反母趾の方や足幅3E以上の幅広の方は、まずは足幅で選んでみることをおすすめします。
もうひとつ靴選びの際に気をつけて頂きたいことがあります。
足の足囲が3Eに相当するのに、足幅は3Eでないという方がいるように、靴のサイズも足囲3Eと表示してあるからといって、足幅のサイズが3Eであるとは限りません。
3E4E対応と表記してあると、幅広さんは安心して選ぶことができると思われがちですが、メーカーさんによっては、靴の見た目のスマートさを優先し、足囲は3Eだけども足幅は2E
で作られているということも、よくあるようです。
心配な場合は、その靴の足幅がどれくらいあるのかを確認してみてください。
いずれにしても履いてみること!
表記やイメージなどの先入観に騙されないように、ご自身の足の感覚で確かめてみることが大切です。
実は甲の高さには関する明確な基準はありません。
お困りだという方からよくお聞きする、「履き口のトップラインのところが食い込んで痛くなった」、「ブーツの甲の部分が擦れていたくなった」という方は甲が高めかもしれません。
また、足の長さに合わせたサイズの靴を履いているのに、靴紐の余りが少なかったり、足りなくなってしまう方も甲高だと思ってください。
感覚ではなく、定量的に確認したい方は、甲高というよりはアーチの高さの指標をこちらに。
1第一中足骨頭/側面
親指の付け根の側面
2舟状骨
ここを探すのが難しいと思いますが、内踝の下端より、約指2本分つま先側に行ったところのやや下方に骨の出っ張りがあると思います。※1
3内踝下端
内踝の下端
この3つにシールを貼り、立位の状態で真横から写真をとり、3点の挟角を測ることで見ることができます。
参考まで。
- 150度以上 :ハイアーチ/甲高傾向
- 120~150度 :普通
- 120度以下 :偏平足/甲薄傾向
- 先程の舟状骨の高さを測り、足長で割り100をかけます。
- Naviculuar Index = 舟状骨高÷足長×100
- ・成人…20%以上はアーチが高く、15%以下はアーチが低い
- ・小学生~中学生…10~12%が平均
- 例えば、足のサイズが24cmの成人女性、舟状骨高が3cmの場合は、12.5%で、アーチが低いとなります。
- ご紹介した、2つの判定方法はあくまでも、アーチの高さの基準ですが参考にはなると思います。
- ※舟状骨の探し方と計測方法
- 土踏まずが無ければ直ちに偏平足という事ではありません。日頃からスポーツをやっている人には、足裏の筋肉が発達していて、一見土踏まずが無いように見える場合もあります。以下の手順で偏平足かどうかを判断することができます。
- ①こぶし1つ分(10㎝程)あけて立つ
両足に均等に体重をかけて、正面を見ます。
②舟状骨の位置を確認
舟状骨はくるぶし下のつま先よりの位置にあります。
親指の腹で下からすくうように確認します。でっぱった骨が舟状骨です。
③舟状骨の高さを測定
位置が確認できたら親指をそのまま地面に垂直に立て、舟状骨までの高さを測定します。
ちなみに、私の足も立派な幅広甲高です。幅広甲高で悩んでいる人に私の足を見せると、なぜか皆さん、笑顔になります。どういうことでしょう?
大丈夫、一緒に靴選びをしていきましょう!
足の健康上に問題がある場合を除いては、過度な心配は無用です。
私もそうですが、生粋の幅広甲高の方は、ご両親に背格好が似るのと同じように、多少、遺伝的要素や環境的要素があるかもしれません。
お母様に似たのであればアドバイスを求めてみるのもいいでしょう。
こういった靴は痛くなりやすいとか、こうすると履きやすい等、情報を共有できるメリットがあると考えると前向きに対応できますよね。
また、お子さんの場合は、つま先があたるよりも先に幅がきつくなったり、小指や親指の側面がきつくなることが、次のサイズへの買い替えのサインとなります。
こまめに靴下の側面や、指の側面を見ておくことで、適切なサイズを維持し続けることができます。
成長期に限って言えば、買い替えサインがわかりやすく、ある種のメリットと捉えることもできます。
このような方は、スニーカー等の紐靴は、幅に合わせてサイズを選び、靴紐をしっかり閉めてください。
パンプスの場合は、
- なるべく、幅の広いものを選んで頂き、それでも、幅が合わないときは1サイズアップしてください。
- また、サイズをアップすると、踵と甲の部分に隙間がある場合があります。
- まず、ヒールカーブのしっくりくる位置に合わせてパンプスを履いてみてください。
- 店内で歩いてみて、足が段々前に滑って来るような場合は、甲に前滑りしないようなパットを貼ります。前滑りしない方は⑤に進みます。
- 次に、前すべりしない方も踵に必ず隙間があるはずです。踵が脱げてしまうので、踵脱げ防止のパットを使用します。(踵にちょっと触れる程度のものでOK、厚すぎると足を前に押出しちゃいます。)
- このタイプの方を意外と多く見受けます。
足囲・足幅がEやDの方は、要注意です。 - よく店頭で、私は少々意地悪に「ご自分の足の幅は広いと思いますか?」と、聞いてしまうのですが、つま先や母趾・小趾の側面が靴にあたってしまうので、ご自身の足幅が広いと思い込んでいる方が多いようです。
- こういった方は、必ず足が前滑りをしているので、先程の甲に貼るパットを付けるだけで踵脱げも前滑りも、さらに前足部の痛みもすべて解決することが多いです。幅広と思い込んでいるだけで、実はやや細い足をされているために、気づかない内に前滑りしてしまい「歩き始めはいいんだけどだんだん痛くなる」ということに。という方は、一度、靴屋さんで測ってもらうことをお勧めします。
年代に限らず、甲高・幅広の方は、ご自身の足長よりも大きめの靴を履く傾向が多いと思いますが、大きすぎないものを、可能であれば幅広のデザインのものを選んでください。
大きすぎる靴は、疲れやすく、膝や腰に負担をかけることもあります。
小児から18歳
日常生活においては適切なサイズを履いていれば、それほど神経質になる必要はないと思いますが、バレエやサッカーなど、つま先や甲に負担のかかりやすいスポーツをされている場合は、専門のお店にご相談されることをお勧めします。
学校指定の履物を履かれている場合は、すぐに幅がきつくなりがちなので、シューキーパーやポイントストレッチャーで幅を調節しながら履くことで、より長い期間履くことが可能になり、かつ、大きすぎる靴を履かなくて済みます。
20代から40代
お仕事でパンプスを履かれる方は、踵脱げパット・甲回りパット・シューキーパーは常備した方がいいと思います。
また、外反母趾の方は、ポイントストレッチャーで母趾の部分を柔らかくすることで、より履きやすくなります。
50代以上
大きすぎる靴を履く傾向が強いので、サイズの合った幅の広いものを極力選ぶようにしてください。
もし1サイズアップする場合は、膝痛や腰痛予防のため、3つのポイントを考慮することで、歩きやすさをカバーできますので参考にしてください。
3つのポイント
- 適度につま先が上がっている
- 適度に高低差がある。(1.5cm~2.0cm程度)
- 踏み返しがしやすい
沢山お話しましたが、靴は合わないと、どんなに素敵な靴でも履く事は出来ないですよね。知識を持ち見た目もですが、自分の足にぴったり合った靴と出逢い、愛用していきたいですね。
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