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アウェイ育児

こんにちは、広報チームの佐藤です。

皆さんは、「アウェイ育児」という言葉を耳にした事がありますか?

または、アウェイ育児で疲れきってしまっている人が近くにいますか?

 

アウェイ育児とは、夫の転勤に伴い引っ越しをし、見知らぬ土地で見知らぬ人の中でのワンオペ育児の事をいいます。

ワンオペでも辛いのに、アウェイ育児とは更に辛い状態ですよね。

今回は、私の友人でアウェイ育児になりそうな方がいたので、アウェイ育児の事を考えてみました。

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アウェイ育児という言葉は2016年頃からよく使われるようになり、NPO法人子育てひろば全国連絡協議会の行ったアンケート調査では、7割以上の人がアウェイ育児(生まれ育った場所で育児をしていない)であることが分かりました。

 

一方、配偶者が仕事で忙しく、子どもが起きている間はほとんど1人で育児をする「ワンオペ育児」。

 

こちらも同じように思えますが、仮に「ワンオペ」状態だったとしても地元に住んでいればいざという時に実家を頼れたり、自分をよく知っている友人と会って気分転換したりできるため、アウェイ育児と比べると精神的負担を軽減しやすいかもしれません。

 

また、アウェイ育児の原因となる「夫の転勤」は多くの場合、選択の余地はなく妻は退職して専業主婦になることがほとんどです。

 

そのため結果的に「ワンオペ+アウェイ育児」という二重苦になってしまうことも少なくありません。

24時間(眠っている間でさえも)ずっと子どもの安全と健康にアンテナを張りめぐらせ、毎日の育児と家事のタスクをこなし、他人に迷惑をかけずに立派に子どもを育てる…という育児そのものの大変さはもちろんあるでしょう。

 

しかし、アウェイ育児の本当につらいところは「いざという時に頼る人がいない」という不安を抱えながら日々過ごすことにもあるのかもしれません。

 

また「転勤してやっと知り合いができたと思ったらまた転勤…。何度も重なると、もうママ友を作ろうというエネルギーもなくなり、実家に孫の成長をこまめに見せたり、何かあった時に駆け付けても間に合わないんだろうな…」という諦めを抱えて育児していたりする事があるようです

 

子どもが生まれる前後の転勤を断ったことで退職に追い込まれるという企業内の「パタハラ」が問題になりましたが、育児や家族のあり方から考えると、日本の転勤制度についても真剣に見直すべき時代になってきていると感じます。

自分がアウェイ育児中だとしたら、何が一番うれしいですか?

というアンケートがありました。

すると、結果は次のようになりました。

  • 配偶者が早く帰ってきたり、休みを取って育児に協力してくれる 7%
  • ママ友など交流できる相手ができる 25%
  • 託児所やベビーシッターさんの利用券がもらえる 3%

 

 

アウェイ育児でうれしい事として圧倒的に多かったのは、やはり「配偶者が早く帰ってきたり、休みを取って育児に協力してくれること」でした。

 

子どもは2人の間に生まれるもの。

 

2人で協力して育児するのは当然と言えますし、特にアウェイ育児では近所に気軽に相談や愚痴を言える相手もいないため、パートナーの存在は本当に大きなものになります。

 

そして、今回のアンケートで興味深かったのは次のようなパパの回答です。

 

「実家は離れていましたが、むしろ自分たちなりの育児ができて良かったと感じています。保育園のお迎えなどで実家の手助けを受けている家庭を見ると、正直ちょっとうらやましいこともありましたが…実家に入り浸りになることもなく、夫婦で力を合わせて家事育児をすることで”家族”になれたと思います」

 

こんなパパなら、アウェイ育児も良い結果へとつながるのかもしれません。

 

アウェイ先で新しい出会いを見つけようと気持ちを切り替えたママもいました。

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「夫の両親と私の母がすでに他界。車で1時間半の実家の父にはたまに顔見せに行くくらい。近くに知人や友人はいますが、育児に協力してもらうような関係ではない。だから、知り合いのいない土地でも別に気にならないです。むしろ、これから育児を通じて知り合が増えるのを期待しています」

 

「最初は近くに祖父母がいる家庭がうらやましかったですが、同じ境遇で活動的なお母さんがママ友仲間を集めてくれ、よく誰かの家に集合しているうちにママ友が増えました。地域の子育て支援主催の集まりにも積極的に参加していました」

新しい環境に自ら溶け込もうと前向きな姿勢が素敵ですね!

 

児童館や支援センターでママ友を作るにも、その時の運もあり、いきなりはうまくいかないこともあります。

 

「児童館ではすでにグループができていて…一緒に遊びたそうに周りで見ている我が子に、入れてって言ってごらんと言ったのですが、いやよーと言い返されしょんぼり戻ってきました。ママたちはおしゃべりに夢中で頼みづらく…。溶け込めない私のせいで息子にも淋しい思いをさせてしまいました」

こういう時ってありますよね…。

子育て中に限った事ではなくて、なんとなくグループが出きている所には入りづらいものですよね。

 

 

 

いろいろな理由で児童館に足を運びにくいママにとっても、子どもと24時間離れられない状況はずっと続きます。

 

そんな時、ママが数時間1人で行動できるだけでもずいぶん家事がはかどりますし、歯医者や美容院に行くこともできます。

 

本来はパパが仕事を休めれば一番ですが、それが難しい時は一時保育を利用できれば助かりますね。

 

ただ、夫やママ友などから「なんで家にいるのに預けるの?」「贅沢では」などと言われて諦めたり、そもそも遠慮して言い出すことすらできないママも多くいます。

 

すべてのママが堂々と子どもを預けて歯医者や美容院に行けるのが当たり前の世の中になるのが一番ですが、残念ながら今すぐには難しいので、せめて検診費用と同じように母子手帳に託児補助券などがついていれば、ずいぶん利用しやすくなるのではないでしょうか。

 

託児のほかにも、ベビーシッターさんに自宅に来てもらったり、児童館への道中が心配なママのために付き添ってもらうなど、追い詰められたママのSOSをキャッチする方法はいくらあっても困ることはありません。

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SNSでは、「育児が終わった女性と、ほんの少しだけ助けてほしいママのマッチングアプリができればいいのに」という声もありました。

横浜市には、子育てサポートシステムがあります。

横浜子育てサポートシステム

 

サポートシステムも全国どの地域にもあれば、私も登録して子供が成長した暁には、いつでも困っているママをお助けしたい気持ちでいっぱいです。

 

私自身は、近くに助けてくれる人はいましたのでとても救われていたと思います。

ただ、よく泣く子で外に出るのもままならなかったりで、悩んでいた時期も長いので、子育てイベントで出来た友達にはとても助けられました。

 

幸い、支援センターや近所に同じ年齢の子がたくさんいたため、徐々にママ友ができて寂しさを感じることはなくなりましたが、一緒におしゃべりが出来る友人が出来ていなかったら孤独に耐えられていなかったと思います。

 

もし、あなたが地元に住む側の人で、支援センターや児童館で初めて見る親子がいたら思い切って声をかけてみてはいかがでしょうか。きっと喜ばれると思います。

 

 

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