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とある数式

こんにちは。広報チームの岡野です。

皆さまは暗算って得意ですか?

 

そろばんor公文やってたから、余裕だよ~なんて方もいらっしゃるかと思いますが、筆者は断然、“世の中には、電卓という文明の利器がある”派です。

 

なんだかんだ、スマホ誕生前のガラケー・PHS時代から、携帯電話には電卓機能があるんですよね。

単に実現しやすい機能だったから搭載…という可能性もありますが、あったらユーザーが便利なんだろうということで採用されている機能だと思います。

しかし悲しいかな、電卓というのは、あくまで計算を肩代わりしてくれるもの…なんですよね。

何を言いたいかというと、電卓で正しい計算結果を得るためには、計算のルールを守って式を組み立てる必要がある…ということ。

これを忘れてはいけないわけです。

小学校の時「掛け割る先よ。足す引く後よ。かっこがあれば、かっこが先よ」なんて算数の時間に先生に続いて復唱したわぁ…という記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

ではここで、10年程前にちょっとした物議を醸した数式をご紹介したいと思います。

何も難しい数式ではないんで、身構えないでくださいね。

 

それは『6÷2(1+2)』です。

理数系の方や、この手の話がお好きな方は、懐かしいと思われたかもしれませんね。

実際、かなり有名になった数式で、当時、この『6÷2(1+2)』は、数学者をまきこんでの議論になっていたんです。

 

なんでそんなことになったか。

それは、この計算式を計算しようとすると、答えのパターンが、『9』と『1』の、2つがあるからなんですね。

“いやいや、数式が明示されているのだから、恐れることはない。電卓様の神通力にあやかれば、正しい答えに導いてくださる。何も問題はない”と思われた電卓信者の方も、ずっぽり落とし穴にハマってしまっていますよ?

なぜなら、この数式を解かせると、電卓ですら、メーカーによって答えが2つに分かれるんですから…。

事の発端は、台湾のFacebookコミュニティ。

ここで、この数式が問題として提示されたんですね。その時、この問題を出題した人が正解とした答えは『9』だったんです。

しかし、答えが『1』とした側にもそれなりの理由があって、そちらもルール上、正しく計算されているんです。

 

それぞれの言い分を見てみると…

『9』派

 ・6÷2(1+2)=6÷2×3 ←これを左側から計算する

『1』派

 ・6÷2(1+2)=6÷2(3)=6÷6 ←÷より左は1つの項として分離しない

 

実は、日本では『1』派の考えの方が多いと言われています。というのは、学校教育の中で、1つの項は1つの数字として理解して、分離はしないというのが定着しているんですね。

しかし、これ、日本のローカルルールなんですよ。

世界基準の計算のルールには、項を分離しないというルールは存在していないんです。

(厳密にいうと、1917年以前にはあったようなのですが…ここら辺は、筆者の頭が追い付かず…より詳しい人の解説が必要そうです)

 

結局、どちらの計算方法も間違っているとは言えないことから、『そもそも、6÷2(1+2)という数式の書き方自体が間違っているんだ』派が登場し、事態は収束に向かっていきます。

答えが2つある時点で、この数式が間違っていると、専門家たちは考えたという訳ですね。

すぐに数式の正当性を検証しようと、思考がそっちに向かう辺りが、やっぱり学者さんなんだなぁ…と、当時の筆者は思いましたねぇ。

どう計算するかということに縛られてしまった時点で、この問題の本質から遠ざかってしまったという訳だったんですね。

 

さて、今回は10年前の話なんかを引っ張り出してみましたが、筆者も日々、ルーチン的な生活を送っていると、物事を考える時に、ついつい1方向からしか見ずに結論付けてしまうことが多くなっているように思います。

たまには、頭を柔らかくして、いろいろな発想をもって生活をすると、隠されていた本質に気付けるチャンスに巡り合うなど、濃度の濃い時間を過ごすことができるのかもしれませんね。

 

え? 筆者は、6÷2(1+2)の答えが何派だったか、ですって?

筆者はGoogle先生と仲が良いせいか、答えは『9』でしたよ。

ちゃんと自分で計算したかは…秘密です。

それでは、今回はこの辺で失礼いたします。

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