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エンタメ化で稼ぐプロ野球(ハード面)

 

こんにちは。人材開発の冨田です。

激戦だった日本シリーズも終わり、今年のプロ野球はひとまず幕を下ろしました。

しかし、日本ハムの監督に就任した新庄剛志氏が、このオフにもメディアを賑わすことでしょう。野球好きの私としては、来シーズンが今から楽しみでなりません。

新庄氏は、監督からは一番遠い存在かと思っていましたが、「まさか」のことが起こりました。

日本ハムという球団の思い切りの良さにリスペクトです。

さて、そんな新庄監督ですが、野球界のOBというよりエンターテイメントの人です。常に「ファン」のことを一番に考え、どうしたらファンが喜んでくれるか、楽しんでくれるか。プロデューサー兼プレイヤー(役者)として、そのことだけを考えている人です。


そして、近年のプロ野球界も、全体的にエンターテイメントの要素が増えてきています。


一昔前までのプロ野球は、親会社のタニマチ的存在でした。野球自体では稼げない。つまり、親会社の「広告宣伝媒体」として球団があるというのが通説でした。

球場に足を運ぶ人はコアな野球ファンのみでした。

1990年代の、あの西武黄金時代ですら、観客は満員になりませんでした。満員になるのは巨人戦だけで、それ以外の11球団は赤字でした。

そして、ついに2004年に球団縮小の動きが出ました。


球団オーナー達(特に読売、西武、オリックス)が12球団から10球団にし1リーグ制にしようと画策しましたが、選手やファンが猛反対し、世論を動かして何とか食い止めました。


その翌年2005年から、プロ野球界は変革の時期を迎えることになります。

楽天の新規参入、ダイエーホークスをソフトバンクが買収、オリックスバッファローズが合併、日本ハムが北海道に移転と、球界を取り巻く環境が一気に変わりました。

そして、その変化はすべてパリーグで、ここからパリーグは大躍進していくことになります。

 

北海道日本ハムがボールパーク建設に込めた夢とロマン


本拠地札幌ドームから、2023年に移転が決まっている北広島市の新球場ですが、今まさに建設中です。

現在の札幌ドームは、北海道内の財界企業が出資している第3セクターで、札幌市が所有しているため、日本ハムは単に場所を借りて野球をしている状態に過ぎません。

つまり、球場を自由にイジれない。客席を増やしたり看板をデジタル化したり、グッズ販売やフードの販売を自由に出来ません。

球団による「野球ビジネス」が自由に出来ないという、構造上の問題があるのです。

そのため、自前の球場を持ち、自由にビジネスが出来るよう移転に踏み切ったのです。


ただ、新球場の新設はあくまで最低条件として、球団としてはもっと先を見据えた壮大な「夢やロマン」があります。


余談ですが、プロ野球12球団で自前の球場を保有、あるいはグループ企業が球場を保有しているのは、ソフトバンク、西武、オリックス、阪神、横浜DeNAの5球団のみです。

指定管理者制度などで運営や営業権を得ているのが、楽天、千葉ロッテ、広島カープ。

使用料を払って借りる形を取っているのが、巨人、ヤクルト、日本ハムです。

中日は親会社の中日新聞社とその他複数企業が出資したナゴヤドームに、使用料を払って借りているという形です。

話を戻します。

日本ハムの新球場の移転場所は北海道北広島市で、32ヘクタールの巨大な敷地を予定しています。実に甲子園9個分の広さです。

もちろん球場だけなら5ヘクタールあれば十分ですが、日本ハムの描くものは「新たな街づくり」です。


そこには、ホテル、アリーナ、陸上トラック、病院、幼稚園、小学校を作ります。そして2027年に完成予定の新駅付近には、移住空間、スケート場やSPA、アクティビティ施設などを建てます。

これらの構想は、本当に新たな街が出来ることを意味します。

なお、野球場は、ドームではなく天然芝の屋外球場で、メジャーリーグのように本格的なボールパークにします。ブルペンも、お客さんと触れ合える外野フェンスに設置します。

日本ハムの本拠地移転は、単なる移転ではなく、そこには「壮大な未来図」が描かれているのです。

 

世界的エンタメ企業を目指すソフトバンク


ここ12年で7回の日本一を誇る最強ソフトバンクは、年俸総額も集客人数も12球団トップであり、まさに順風満帆ですが、球団としてはさらなる「野望」があります。


2020年7月に、PayPayドームのすぐ横に「BOSS E・ZO FUKUOKA」というアミューズメント施設がオープンしました。

7階建で、各階に各種アミューズメントが詰め込まれています。アトラクションやフードホール、吉本劇場やHKT48の専用劇場など。

様々なジャンルのエンタメが入った総工費120億円のこのビルは、「福岡ソフトバンクホークス」が建てたものです。


プロ野球の球団がこんな施設を作るのは初めてのことです。

球場や選手への投資なら分かりますが、野球に関係のないものへ巨額の投資をするのは何故なのでしょうか?


単純に考えると、若年層やインバウンドに向けて集客装置を作り、「ついでに野球も観てもらう」という狙いでしょう。

でも実際は、そんな浅はかな考えではありません。

ソフトバンクホークスという球団は、もっとスケールの大きなことを描いています。


まず、球場のキャパシティはアッパーが決まっていて、すでにほぼ満員状態のため、これ以上の売上というのは野球単体では難しい。つまり、これからは野球以外の客層を取り込むために、新しいビジネスを立ち上げる必要があります。

ドーム界隈に新たな楽しめる施設を作ることで、単純に多くの人たちに遊びに来て欲しい。テーマパークに遊びに来てほしい。そんな思惑です。


隣国の韓国人や中国人が旅行で遊びに来た時に、昼から夜まで遊べてそのまま宿泊できるという、そう、まさにラスベガスのような街にしたい。

遊びに行くならとりあえず「PayPayドーム、E・ZO」に行こうと、そういうリゾート地にしたいという野望です。


後日談ですが、このE・ZO建設案の前に出た案としては、ドーム内の球団事務所を外に移して、ドーム内のスペースをもっと拡張しようという話があったらしいのですが、孫オーナーが一蹴しました。

「そんな小さなスケールで考えてどうする。エンターテイメントに走れ!」

なぜなら、福岡ソフトバンクホークスの球団スローガンは「目指せ世界一」だからです。

 


さて、長くなりましたので、2回に分けてお送りします。

次回は、エンタメ化で稼ぐプロ野球(ソフト面)のお話です。それではまた。

 

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