なんもしない人の価値
こんにちは。人材開発の冨田です。
さて皆さん、「レンタルなんもしない人」という人をご存知でしょうか。(最近ドラマ化もされていたようですが)
私はフジテレビのノンフィクションという番組で知ったのですが、これはどういう内容かと言うと、自らを貸し出して(出向いて)、依頼者の話を「ただただ、聞いてあげる」というサービスです。
あるいは、一緒にお出かけをして、ただただ一緒に歩いてあげるだけ、そばにいてあげるだけのサービスです。
何もしゃべらない、何も返答しない、相づちもしない。
びっくりするようなサービスです。
面白かったのが、あるシングルマザーの依頼でしたが、普段全く掃除をしていないゴミ部屋を自分で掃除するので、ただそこに居て欲しいという依頼です。
掃除は何も手伝わないし、お子さんの相手をするわけでもなく、ただただそこに座っているだけ。ずっとスマホいじっていました。
(何なんだこのシュールな依頼は!)
この、「なんもしない人」は2018年頃から始めたそうですが、しばらくは無料で活動を行っていました。(交通費だけはもらって)
その後、テレビで放送されてからは依頼が殺到してしまい、それからは1回1万円の報酬をいただいているようです。(現在はコロナで活動頻度は下がっているようですが、普段は予約でいっぱいです)
それはそうと、なぜこんなサービスに需要があるのでしょうか?
まず想定できるのが、依頼者は何かしらの悩みやモヤモヤを抱えている人だと思います。(リア充がこんな依頼をするわけが無いですからね)
そんな人達が、友達にも親にも相談できないことを、なんもしない人に「ただただ聞いてもらいたい」というニーズなのでしょう。
友達や親に相談すると、「それはこうした方が良いんじゃない」とか「そりゃあんたも悪いね」とか、何かしらのリアクションがあると思います。
相談に乗る側としても、相談されたら何か解決策を提案してあげたいと思うのが心情でしょうからね。
でも、本人としては「ただ聞いて欲しいだけ」だったりします。
悩んでいる人って、実はすでに自分の中でぼんやりと「こうしたら良いんじゃないか」という答えはあるものなんですよね。
そして自分が話しているうちに思考が整理され、自分自身が解決策を見つけていくものなんです。
だから、本音としてはただグチを聞いて欲しいだけなんですよね。
つまり、返答しなくて良いし提案や慰めも必要ない。
実はこういう心理状態なのではないでしょうか。
この辺の心理は女性の方が同意してくれると思いますが。
あるいは、ペットを飼っている人も同じ心境なのではないでしょうか。
何も答えなくて良い。ただただ話を聞いてくれるだけで良い。そんなニーズです。
さあ、あなたは「なんもしない人」が居たら何を依頼してみたいですか?
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