
「量か?質か?問題」は解決している
こんにちは。冨田です。
ビジネスの現場でよくこんな議論を耳にしませんか。
「仕事をする上で、大事なのは『量』なのか、それとも『質』なのか?」
最近は「タイパ」や「コスパ」、「生産性」という言葉が溢れています。
「いかに無駄を省き、最小限の力で最大限の成果を出すか」という、いわゆる「質の高い仕事」が美徳とされる風潮がありますよね。
とりわけ若い世代は、「そんなに数をこなすのは非効率じゃないですか?」「もっと質の高いアプローチを考えた方がいいと思います」というような、効率性を重視する人が多数派でしょう。
確かに、ダラダラと長時間働けばいいというわけではないし、闇雲に動くのが正解でもありません。その言い分はよく分かります。
ですが正直言って、
この「量か質か」という議論そのものが、実は根本的に間違っているのです。
量と質は「別物」ではなく「同じプロセス」にある
結論から言います。
量か質か、どっちが良いのか?という問いに対する答えは、
「質を良くするには、量をこなすしかない」
これが答えです。
「量」と「質」は、天秤にかけてどちらかを選ぶような対立構造ではありません。
例えるなら、「餅は『つく』のがいいのか、『焼く』のがいいのか?」と聞いているようなものです。
美味しい焼き餅を食べるためには、まず餅をつかなければなりません。
つかなければ、焼くための餅そのものが存在しない。
つまり、「質(焼く)」という結果を手に入れるためには、「量(つく)」というプロセスが不可欠だということです。
そして、ここで最も大事なことをお伝えします。
結局のところ、ビジネスで一番大事なのは「質」です。
その大事な「質」を手に入れるための唯一のルートが、「量」をこなすということなのです。
写真学校が証明した「奇跡の1枚」
ある写真学校で行われた、非常に興味深い実験の話があります。
教師が生徒たちを2つのグループに分け、異なる採点基準を設けました。
グループA(量のグループ):
提出した写真の「枚数」だけで採点する。100枚出せば満点、90枚なら合格。写真の内容は問わない。
グループB(質のグループ):
期間中に「最高に質の高い1枚」だけを提出させる。その1枚の完成度だけで採点する。
さて学期の終わりに、どちらのグループから「芸術的に優れた素晴らしい写真」が生まれたと思いますか?
ご想像のとおり、質の高い写真はすべて「グループA(量のグループ)」から生まれました。
それはなぜか?
グループAの生徒たちは、とにかく枚数を稼ぐためにシャッターを押し続けました。
その過程で、光の当たり方、構図、カメラの設定など、膨大な数の「失敗」と「微調整」を繰り返しました。
100枚撮るうちに、彼らの身体には「どう撮れば綺麗に見えるか」という感覚が、フィードバックとして蓄積されていきました。
一方で、グループBの生徒たちはどうだったか。
彼らは「究極の1枚」を撮るために、机の上で理論をこねくり回し、完璧なタイミングを待ち続けました。
しかし、実際にシャッターを押す回数が少なすぎたため、いざ本番で「技術」も「勘」も追いつかず、結局は平凡な写真しか撮れなかったのです。
「圧倒的な量」こそが、本人の気づかないうちに「質の解像度」を上げていました。
野球選手の「素振り」と「ヒット」の関係
もう一つ、野球の例で考えてみましょう。
「効率よくヒットを打ちたい」と願う若手選手がいたとします。
彼は最新のバッティング理論を読み込み、有名選手の動画をスロー再生で分析し、「どうすれば最も効率的にボールを捉えられるか」を完璧に理解しました。
しかし、「無駄な疲労は避けたい」と言って、素振りは一日に数十回しかしません。
この選手が、いざ打席に立って時速150キロの直球を打てるでしょうか?
答えは「ノー」ですよね。
ヒット(質)という成果を出すためには、自分の筋力、リーチ、バットの重さに合わせた「自分なりの型」を脳と体に叩き込む必要があります。
そのためには、何千回、何万回という、一見するとヒットには結びつかない「無駄に見える素振り(量)」が必要です。
「質」というのは、思考だけで手に入るものではありません。
「量」という反復練習を繰り返した果てに、ようやく神経が研ぎ澄まされ、無意識に体が動くようになります。
そのレベルに達した状態を、私たちは「質が高い」と呼んでいるのです。
「量」を「質」へ変換する「高速PDCA」
ここまでお話しすると、「じゃあ、ただ闇雲に数をこなせばいいんですね?」と思われるかもしれません。
ですが、ここには一つだけ大切な「要素」が必要です。
それが「検証」です。
いわゆるPDCAサイクルですね。
単なる「思考停止の量」では効率が悪いです。
「圧倒的なD(行動)」をこなし、その直後に「C(検証)」をセットで行うことで、質の向上スピードは劇的に上がります。
営業職で言えば、
・100件訪問して、100件とも同じ話し方をして断られる人
・10件ごとに「次はここを変えてみよう」と微調整しながら100件回る人
この両者の間には、100件終わった頃に大きな「質の差」が生まれています。
そして、「D(行動) 」の母数が大きければ大きいほど、検証できるデータの精度が上がり、改善の質も高まります。
つまり、質の向上スピードを上げるのは、いつだって「D」の量なのです。
まとめ
さて、「量か質か」という問いに対する答え。お分かりいただけましたでしょうか。
とくに若手社員の方にはお伝えしておきます。
いま「量」をこなさないと、ベテランになってからでは体力的に量をこなせなくなります。
体力のあるうちに圧倒的な「量」をこなした人と、そうじゃない人の間には、取り返しのつかないほどの「質の差」が生まれるでしょう。
「量」か「質」かではなく、「量」の先にしか「質」はない。参考になれば幸いです。
それではまた。
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