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NPBからMLBへの流れは止められない

 

こんにちは。冨田です。

最近のプロ野球を観ていて、ふと寂しさを覚えることがあります。
それは、どれほど素晴らしい才能を持った若手選手が現れても、「ああ、彼もあと数年でメジャーへ行くんだな」とカウントダウンを始めてしまうからです。

MLBにおける大谷翔平選手の異次元の活躍。
そして山本由伸投手や佐々木朗希投手といった「日本の至宝」たちが当然のように海を渡る姿。
この流れは、もはや止めようがありませんね。

そんなこんなで今日は、「MLBへの流出」という現実が、日本のプロ野球に何をもたらすのか。考察してみたいと思います。

 

「王貞治氏の記録」が抜けない構造

いま現在、日本球界で最も「王貞治氏の868本」という聖域に迫れる可能性を持っていたのは、元ヤクルトの村上宗隆選手でしょう。

弱冠22歳にして王さんの年間記録55本塁打を抜く56本塁打を放ち、史上最年少で三冠王に輝きました。
あの衝撃的な活躍、そして彼の成長曲線を見れば、本来なら「王さんの記録を抜くのは村上しかいない」と大いに期待されていたでしょう。

しかし現実はどうでしょうか。
村上選手は今季から海を渡ります。

これは断言してもいいですが、これから先、「日本プロ野球で王さんの本塁打記録(868本)を塗り替える選手」は、二度と現れないでしょう。

理由はシンプルです。
記録を塗り替えるほどの「超一流選手」であればあるほど、より高い報酬、より高いレベルの競争を求めて、早くに日本を去ってしまうからです。

 

抗えない「経済格差」

なぜ、これほどまでに選手たちは海を渡るのか。
そこには「夢」や「憧れ」だけでは片付けられない、切実な「経済格差」という現実があります。

NPBとMLBの年俸の差は圧倒的です。
ここ30年の間にグングン開いていきました。

MLBの市場規模は、放映権料やスポンサー収入を含め、年間で1兆9000億円と言われています。一方、NPBはその10分の1程度です。

トップ選手の年俸に目を向ければ、日本では数億円が「最高到達点」であるのに対し、メジャーでは数十億、時には大谷選手のように10年で1000億円という、文字通り「桁違い」の契約が飛び交います。

プロのアスリートにとって、年俸とは自分の価値を示す最大の指標です。
資本主義の世界において、より高い評価とより大きな市場を求めるのは、極めて健全な判断と言えるでしょう。

もし仮にNPBが移籍ルールを厳格化して、無理やり選手を縛り付けようとしたらどうなるでしょうか。
一流選手なら、球団を退団してでも行くはずです。
もっと言えば、高校卒業から直接アメリカへ行く選手が増えるでしょう。

「川が高いところから低いところへ流れる」のを止められないのと同じで、日本選手のMLBへの流出は、もはや誰にも止められないのです。

 

MLB流出は選手のレベルを底上げする

日本のトップ選手が次々と海を渡る現状を、「NPBの空洞化」や「レベル低下」と嘆く声は少なくありません。

しかし、この状況をネガティブに捉えるのではなくポジティブに考えてみましょう。

それは、MLB流出が、日本野球全体のレベルを引き上げる「起爆剤」になるということです。

これまでの日本野球界において、目標の頂点はあくまで「NPBでの活躍」でした。
しかし、大谷翔平選手や山本由伸投手がメジャーの度肝を抜く活躍を見せている今、若手選手たちの視界は最初から「世界」に向いています。

人は、設定した目標の高さ以上に成長することはありません。
「NPBでレギュラーになりたい」と願う選手と、「メジャーのマウンドで三振を取りたい」と願う選手では、日々のトレーニング、食事管理、そしてデータ活用の質に圧倒的な差が生まれます。

この「基準の引き上げ」は、プロだけでなくアマチュア、特に中高生レベルからすでに始まっています。

世界最高峰を目標に設定した世代が次々と育ってくることで、日本野球全体のレベルが「一段上のステージ」へと押し上げられるのです。

 

NPBが提供すべきは「プレー」ではなく「体験」

とはいえ、超一流選手が次々と国内からいなくなり、スタジアムで「最高のプレー」を観ることができなくなるのは寂しいですね。
これは野球ファンにとっては切実です。

だからこそ、NPBはこれから「価値の転換」をしなくてはなりません。

それは何かというと、「スタジアムの徹底的なエンタメ化」です。

野球という試合そのものを「選手のプレーだけ」にするのではなく、スタジアムという「空間」をまるごと楽しんでもらうということです。いわば「ボールパーク」構想ですね。

すでに北海道のエスコンフィールドが示しているように、野球を観ながらサウナに入ったり、美味しいグルメに舌鼓を打ったり、家族で一日中遊び尽くせたりするような、圧倒的な「体験価値」の提供をするのです。

「一流のプレーを見せる」という発想から、「最高の休日を提供する」という発想への転換。 フィールドに超一流の姿がなくても、スタジアムへ行けば最高のエンターテインメントが待っている。
そんな状態を作り出すのです。

 

まとめ

今年から、村上選手、岡本選手、今井投手がMLBに挑戦します。彼らは今までNPBを盛り上げてきた選手たちです。
そして、昨年活躍した阪神の佐藤選手や広島の小園選手もすでにメジャーを視野に入れています。
これからも、次から次へと主力選手が海を渡り始めるでしょう。

でもプラスに考えれば、彼らの今まで居たポジションが空くわけで、控えの選手が活躍できる場が広がっていくのも事実です。
若手選手にとっては、プレーするチャンスがどんどん巡ってきます。
そうしていくうちに、日本野球全体のレベルが上がっていくのではないでしょうか。
そう考えれば、MLB流出も悪くはないですよね。

それではまた。

 

 

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