BLOG

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 冨田 展正
  4. 「具体化」と「抽象化」を行き来させ思考を錬える

「具体化」と「抽象化」を行き来させ思考を錬える

 

こんにちは。冨田です。

具体的であるとか抽象的であるとか、言葉としては日常でよく使っていると思いますが、それぞれどんな意味があるのでしょうか。それぞれ深掘りしていくと本当の意味が分かってきます。

そして、具体化、抽象化を「行き来」させることで、思考が広がっていきます。

 

「抽象病」とは?

結局何がやりたいのか分からない公約を掲げる政治家であったり、他人の失敗についてやたら批判ばかりで代替案を出さない人であったり、具体的な数字を言わない目標を語る人。抽象病というのはこんな人たちのことをいいます。

つまり「抽象病」というのは、口だけでアクションにつながっていないことで、こういう人たちは「具体化」の側面が不足している状態と言えます。

抽象的であることは、一般的に世の中で批判をされることが多く、「抽象的でわからない」とか「もっと具体策を出せ」といった形で抽象病は取り上げられます。

 

「具体病」とは?

たとえば、具体的な「事例」がないと理解も実行もできない人。言われたことをそのまま実行することしかできない人。一度ルール化や線引きが行われると、それを絶対的なものとして信じて疑わず、環境の変化に適応できない人のことを指します。

つまり「具体病」というのは、思考停止した状態であり、このような人たちの仕事は真っ先に機械やAIに置き換えられていきます。

指示がすべて具体的になっていれば、それは機械でも実行可能だからです。なので、これから必要となってくることは、具体的な事象を抽象化して応用を利かせることです。

 

「持ち家か賃貸か」から分かる共通点

よく住居に関して「持ち家か賃貸か」の論争が繰り広げられますが、これと同じような構図の話が住居以外にもないでしょうか?これを考えることが「抽象化」と「具体化」を行き来するトレーニングになります。

持ち家と賃貸物件を、建物や部屋の話ではなく、何かを「購入して所有するのか、購入せずに都度払いにするのか」という風に抽象化して考えたらどうでしょう。

たとえば、車を所有するのかカーシェアで利用するのか、CDや本を買うのかサブスクで利用するのか、これらと同じ構図だとわかります。

さらに展開していくと、「所有と利用」という概念を「フローとストック」という風に抽象度を上げて考えることもできます。

これを企業経営でいえば、フローとは「損益計算書」の対象となるもので、ストックとは「貸借対照表」の対象となるものです。

つまり、賃貸の場合は毎月の家賃を損益計算書に計上する「フロー」であるのに対して、物件を所有するのは資産として貸借対照表に計上される「ストック」となります。

 

「抽象」とは正解のない答え

具体化と抽象化というのは、「自分の頭で考える」ための方法論です。本に書いてあることを「誰かが出した答え(知識)」として学ぶのではなく、自分の頭で考えることの方がはるかに重要です。

そして、私たちの身の回りの生活や仕事におけるほとんどの場面では、そもそも絶対的正解などなく、あるのはむしろ「これを解として先に進んでよいのだろうか?」という自問自答との戦いです。

その人やその状況において、その人が「最善だと思う選択肢」のみがあり、それをどこまで自分が信じられるかどうか、ということです。

逆にいうと、自分が下した意思決定を行動に移す場面においては、「全て正解」だと思い込んで実行に移すことが重要です。

ただ反面、自分がコントロールできない他人の人生に対して「それは不正解だ」と口をはさむのはしないことです。

 

まとめ

具体的であるとか抽象的であるとか、これはどちらが良いとか悪いとかの問題ではありません。「どちらも」行き来することが重要であるということです。

何かの事象を見たら、一度それを抽象化して、同じ構図のものはないかと考えます。そして応用・転用して、新しいアイデアを生み出します。

とはいえ、こんなことばかりを考えていると疲れるだけなので、単純に見たものを感情のまま受け取ることも大事だと思います。

それではまた。

 

 

********************************************

プロスキャリアでは工場内での製造のお仕事からピッキング・軽作業など多数ご用意しております。 高収入のお仕事が多く、正社員登用実績も多数あります。神奈川・東京で仕事をお探しの方はぜひお問い合わせください!  お仕事情報「ジョブ&キャリア」

コーポレートサイト https://proscareer.co.jp/

Facebook Twitter Instagram YouTube TikTok

********************************************

関連記事