
ボクシングはなぜ勝ち負けがシビアなんだろう
こんにちは。冨田です。
先日、井上尚弥選手の世界戦をアマプラで観ました。
今回の対戦相手は、実力的には格下と言われていましたが、いざフタを開けてみると、実際はめちゃくちゃ強かったです。一時は井上選手がダウンを奪われるほどでした。
よく考えたら、相手の選手は格下とはいえ、スーパーバンタム級のWBA世界1位で、対戦前の戦績は27戦 26勝 (14KO) 1敗でした。これ、普通に強くないですか?
ちなみに井上尚弥選手は、今回の勝利で30戦 30勝 (27KO) 無敗です(→レベチ!!)
そこで思ったのですが、なぜボクシングの世界戦は、いつもお互いに「ほぼ負け無し」の状態で対戦しているのでしょうか?
これでは、お互いに「絶対負けられない試合」にならざるを得ません。
そんなわけで今日は、なぜボクシングだけがこんなに「勝ち負け」にシビアなのか、他のスポーツと比較しながら考察していきたいと思います。
タイトルマッチは希少な対戦
ボクシングにはWBA、WBC、IBF、WBOと4団体もあり、それぞれ団体ごとにランキングがあります。
そして、「WBA世界バンタム級1位 vs 2位」のように“上位同士”でタイトルマッチが組まれることが多いです。
観客は「どちらも負けたことがない」選手同士のぶつかり合いを観たがるため、必然的に無敗同士、あるいは高勝率同士でマッチメイクされるのです。
そして何より、興行収入(チケット売上やテレビ放映権料)に大きく関わるため、プロモーターもなるべく無敗同士を狙います。
そもそも統計上では、20戦して1敗もしていない選手は世界中で「十数人」しかいません。
その頂点同士の一戦は、ボクシング界でも“上位0.01%対決”とも言えるレア度です。
お客さんはこれが観たいのです。
負けたら即引退
ボクシングのチャンピオンは、「負けたら即引退」くらいの覚悟で防衛戦を戦っています。
精神的にも肉体的にも相当なプレッシャーです。
そして一度でも負けると、チャンピオンベルトは剥奪され、選手の価値は大きく下がります。次のタイトルマッチまで再び勝ち上がる苦難も待っています。
メディアやスポンサーにも影響します。負けた瞬間、CM契約の打ち切りやスポンサー料減額リスクもあります。
とくに井上尚弥選手は「4団体統一王者」なので、負けたら相手に4つのベルトを持っていかれます。
これは観てる方もドキドキしますよね。
仮に負けてもリベンジマッチは組まれるでしょうが、そこでもう一度負けてしまったら、、おそらく引退するでしょう。
めちゃくちゃシビアな世界です。
他のスポーツと比べてみると
よくよく考えてみると、なぜボクシングはこんなにも負け(失敗)が許されないのでしょうか。他のスポーツでは、ここまでシビアなものは無いと思います。
たとえば野球でいえば、「打率3割」で一流選手と言われます。つまり、10回打席に立って7回は凡打(失敗)してるわけです。
サッカーでいえば、エースストライカーでもシュート決定率は「2割程度」と言われています。10回シュートを打っても8回は外します。
チームの勝率にしても、チャンピオンチームは大体「勝率6割程度」です。10回戦って4回は負けているのです。
ですがボクシングのチャンピオンだけは、20戦20勝が当たり前。負けはイコール引退。それがチャンピオンの宿命です。
これ、シビアすぎないですか?
スポーツ以外にも失敗が許されない例はあるか?
それでは、スポーツ以外でも見てみましょう。
ボクシングのように、失敗(負け)が許されない職業はどんなものがあるでしょうか。
たとえば、お医者さん。
手術においては、「ミス=人命」にかかわります。
ミリ単位の手さばきでミスすると、出血や神経損傷を引き起こしてしまいます。それを防ぐため、綿密な手術計画とチームワーク、多段階チェックで「手術ミスゼロ」を追求しています。
そして航空機のパイロット。
こちらは数百名の人命がかかわっています。
ゆえに、気象判断、計器トラブル対応、コミュニケーションミス…何一つミスできません。
事前にフライトシミュレーターであらゆるトラブルを想定した訓練を繰り返し、慎重に慎重をかさねる必要があります。
極めつけは原子力プラントの運転士。
制御ミスが大規模事故や放射能漏れにつながります。最悪の場合、日本の一角には人が住めなくなります。
そのため、原子力発電所では、「人間の操作」に依存しないよう、二重三重の「安全装置」で制御しています。
プライベートにおいても失敗が許されない例はあるか?
結婚相手の選択は、人生において大事な選択の一つです。
安易に相手を選んでしまうと、性格や価値観の不一致が生じて、いずれ離婚することになるでしょう。
そうならないように、お互いの価値観、将来設計やお金の管理など、事前に確認しておく必要があります。
そして自宅の購入も大きなイベントです。
無理のないローン返済計画を立てることが大事です。返済不履行となり、自宅を売却しても完済できない場合は、自己破産や離婚へもつながります。
事前に、立地・耐震・周辺環境を慎重に調査しないと「失敗物件」を買わされるリスクもあります。
これらは失敗が許されない例と言えますね。
最後に
ボクシングは「絶対に負けられない戦い」を毎回行なっています。
こんなにも勝ち負けにシビアなスポーツは他に無いんじゃないでしょうか。
絶対王者の井上尚弥選手は、「無敗のまま引退」を目標にしています。
だからといって、弱い選手と対戦するのではなく、常に最強の選手との戦いを求めています。しかも常にKO狙いのアグレッシブなファイトスタイルで。
最後は井上選手の話に帰着しましたが、これからも「絶対王者」井上尚弥選手の試合には注目していきたいと思います。
それではまた。
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