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失くしもの

こんにちは。広報チームの岡野です。

私達は、日々の生活や家の中において、1人ひとりが何らかの役割りを持っていますよね。

子どもであれば学ぶこと、そして遊ぶことは重要でしょう。

大人であれば家事をしたり、育児をしたり…明日への英気を養うことも大切ですね。

そうやって過ごしているとあっという間に就寝時間になってしまい、日中、外で仕事をしていると、家で過ごす時間というのは本当に短いんですよね。

筆者も子どもが生まれる前は、家には寝に帰るだけで、コンタクトレンズの消毒が、翌日の出勤時間に間に合わないなんてことも多々あったので、“家=布団”と考えていた時期もあるくらいです。

(当時は、日付が変わる前までの帰宅を目指し、夜明け前に家を出るという…それはもう、むちゃくちゃな生活をしていたんですね…何なら会社に泊まることも珍しくなかったんです)

そして、そんな生活を経験したからこそ、絶対にやりたくないことというのがあります。

それこそが“家の中での探しもの。

そう、失くしたものを探すという行為です。

これは筆者が、“生涯の中で1番無駄な時間”と位置付けているものなんですが、皆さまにとってはどうでしょうか。

「あれ?ボールペンはどこだ?」

恐らく、これを宝探しのように楽しめる…という方は少数派と思うんですね。

“失くしたものを探すぐらいなら買ってしまう”という、お金で解決方式というのも、ある意味では正しいと思いますが、それも出費としては無駄なわけです。

そんな訳で筆者、とにかく物を探すという行為には無駄しか感じられず、失せものが発生したときには、それだけで徒労感に襲われるのですが、この性格は本当に子育てと相性が悪いんですね。

子育て中の方々、特に先輩方は頷いて下さると思うのですが、子ども達は本当に良くものをなくします…。

新型コロナによる休校・休園で子ども達が家に居たときには、筆者の1日が片付けと探しもので終わっていたのではないかという日もあったぐらいです。

“おかぁちゃんは、こんなことに時間を使うのは嫌なんじゃぁぁぁ…”と、子どもの探しものに付き合いながら愚痴をこぼす日々…まだまだ続きそうなのですが、少しでも発生確率を少なく出来るに越したことはありません。

そんな訳で今回は、“ものを失くさないために出来ること”を考えてみたいと思います。

そもそも何故失くしてしまうんでしょうか。

いざ探しものが発生してしまったときには、既にそれどころではないので、原点に立ち戻るところまで思考がいかない場合が多いですよね。

でも失せものが出てしまうというのには、きちんと理由があるはずなんです。

筆者が考える、ものを失くすパターンは…

①家族で共有出来ていない

②片付ける場所が決まっていない

③手に持ったはいいが、他に意識が奪われた

…になるかと思います。

それぞれの対処法を考えてみましょう。

①そもそも、家族で共有出来ていない

これは、複数人が同じものを使うことを前提としている場合に起こります。

例えばハサミ。

割とハサミを共有している家庭は多いと思うのですが、筆者宅では、1人が探していたら、他の家族が自室に持ち込んで工作に使っていた…というような事例が何度か発生したんですね。

所謂、“共有物の私物化”というやつです。

これをやられてしまうと、探していた方としては怒りのやり場がないですよね。

そして大抵の場合、私物化してしまっていた方には、私物化したという意識がありません。

良くて、“ちょっと借りた”程度の認識でしょう。

つい喧嘩に発展しそうなところですが、これについてはもう解決策が出来上がっていると言ってもいいでしょう。

筆者が出した結論は、“私物化する程の利用頻度があるものであれば、専用のものを支給すべし”…です。

そもそも自室で作業するレベルでハサミを必要としているのに、家庭内にハサミが1丁しかないのは必要不十分なんです。

ものを失くさないために、ものを増やすことも必要だと筆者は思うんですね。

そして、“リビングのハサミ” “○○の部屋のハサミ”のように場所と紐付けします。

ハサミの移動範囲を固定してしまうんですね。

こうすることで、もし失くしてしまったときも、捜索範囲を狭めることが出来ますから、時短になるはずです。

これは1人暮らしの場合でも応用出来て、キッチンでハサミを多用するならば、それはもうキッチン専用として、リビングで紙を切るときに使うハサミとは別にした方が失くしづらいんですね。この場合であれば、きっと衛生面でも良い効果が得られるでしょう。

②片付ける場所が決まっていない

先の①の例でも出したのですが、失くしものを減らすためには、“もの”と“場所”を紐付ける必要があります。

文房具類は、この引き出し。子どもの書類はこのファイル…といった具合です。

これの徹底が失くしものを減らすんですね。

“何を当たり前のことを…”と思ってしまうところなのですが、人間、目的を達成した後に、使用したものを元に戻すという行為は意外と忘れがちなんです。

新しいおもちゃを買った子どもが、梱包を片付けずに中身のおもちゃで遊んでしまうのと同じ。このとき、梱包を外すのにハサミを使用した日には、次にハサミを使うときに定位置で発見する確立が…ないに等しいと思っておいた方が無難です。

そんなことから、“ものを定位置に戻す・片付ける”ということは、自然に出来ることではなく、意識しないと習慣化しないものの1つと言えるんです。

もし、誰かと一緒に暮らしていて、使ったものを意識的に元に戻している記憶がない方は、ちょっと注意をした方がいいかもしれません。実は、ものを定位置に戻しているのは、自分ではなく、一緒に住んでいる他の人である可能性がありますよ。

③手に持ったはいいが、他に意識を奪われた

ある日の出来事…

明日、会社に提出する書類にサインを終え、出勤鞄にしまおうとした瞬間に、インターホンがピンポーン。玄関で宅配便を受け取って、部屋に戻ったらあら不思議。大事な書類が消えている…。

同じような経験ありませんか?

筆者、この場を借りて声を大にして言うのですが、子育て中というのはこれのオンパレードです。

1つの用事を完遂するまでに、呼び出し、タスクの割り込み、優先順序の組み換え…ありとあらゆる障害が、幾度となく立ちはだかります。

そして、残念ながら、その度に失くしものの発生確率が上がるんですね。

今、まさに使おうと思って手に持っていたボールペンが、印鑑が、ガムテープが、ゴミ袋が…忽然と姿を消します。

そうなんです。意識をしないで、または、他に意識を取られてものをどこかに置いてしまうと…そのものは、よっぽど目に付く場所にない限りは、そのままなくなります。

(筆者宅の場合は、最悪、そこに“幼児に持ち去られる”という、捜索難易度がカオス級のおまけが付いてきます)

これは本当に防ぐのが難しいと感じています。

でも何の対策もないのでは、探しものをするという行為の発生に拍車がかかりますので、せめてもの抵抗ということで、筆者、“タスク割り込み時専用、何でもボックス”をリビングに設置しています。

インターホンが鳴ろうが、子どもに呼び出されようが、自身のタスクが中断された瞬間に、そのときにしていた作業は、道具を含めて丸ごとこの“何でもボックス”に入れちゃうことにしたんですね。(もちろん幼児の手の届かないところに設置しています)

結論から言うと、これには一定の効果がありました。

“無意識が原因の失くしもの”は、劇的に減ったんです。

そんなことから筆者、家で過ごす時間が多く、まだまだ片付けが苦手な子ども達には、何でもボックスを作り、一時的に片付けておく場所として提供してみたんですね。

これが当たりでした。子どものおもちゃの失くしものも減らすことが出来たんです。

(要は、子どもも無意識でおもちゃをなくしているということなんでしょうね)

筆者宅では、毎晩おもちゃの大片付けをしてから就寝するスタイルなのですが、このときに何でもボックスも片付けます。たまに、“ここに入れてたんだぁ…”なんて子どもが言っているのを聞いて、ものを片付ける習慣の芽になるといいなぁと考えている筆者です。

しかし、全てはうまくいかないもので、ここに1つの問題が発生するようになったんですね。

失くしもの防止のために設置した何でもボックスに、無意識に作業道具も全て一式を入れてしまうことで…筆者がその作業自体を忘れてしまうことが出てきたんです。失くしものという点では改善されたものの、何かに追われて作業をするということが、どれだけ注意力を散漫にするかを思い知った今日この頃です。

さて、今回は“探しものをするのが大嫌いな筆者が、どうにか失くしものを減らせないか抵抗してみる”といった内容でお送り致しました。

本当、探しものというのは、マイナスがゼロに戻ろうとする行為なので、何の生産性もなく悔しいんですよねぇ。

ですが、これも子育てにおける修行の1つと思って、精進していきたいと思っています。

それでは、今回はこの辺で失礼致します。

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