梅雨の時期の不調
こんにちは。広報チームの岡野です。
皆さま、梅雨の季節となりますがいかがお過ごしでしょうか?
この時期は、どうも憂鬱で…なんて方もいらっしゃるのではないかと思います。
雨の日が多いと、傘は荷物になるし、服は濡れて重くなるし…。
筆者はなんとなくですが、湿度の高い雨の日は、ため息が増えているような気がします。
でも憂鬱を通り越して『風邪をひいたわけでもないのに、頭や身体が重くてダルい』など、身体に不調が出てきてしまった…なんてところにまでくると、単に気分的な問題とは別の話になってきますし、何よりも本人がつらいですよね。
こんな時、体調不良の原因が分かれば、対処法もきっとあるハズ…ということで、今回は、梅雨時期の身体の重さやダルさを、中医学の側面から考えてみたいと思います。
ここで、なぜ、いわゆる普通の病院で扱っている西洋医学ではなく、中医学なのか…という話なのですが、皆さまは中医学にどんなイメージをお持ちでしょうか?
東洋医学、中国医学、中国伝統医学とも呼ばれていますが、そう聞くと、何だか古い時代からある医学で、漢方薬を処方してくれるお医者さんというイメージが強いかと思います。
でも、西洋医学と中医学、違うのは処方されるお薬の種類だけではないんですね。
中医学のお医者さんは、西洋医学のお医者さんとは別の理論や診察方法で、身体の不調へアプローチしていくんです。
筆者は以前、中医学のお医者さんに診てもらったことがあるのですが、その時、西洋医学のお医者さんでは当たり前の採血やレントゲンというような検査は一切ありませんでした。
その代わり、四診と言うのだそうですが、舌の色や肌の色、はたまた、息のにおいなどを手掛かりとして、身体の中で起こっている事を考えていくんですね。
初めて中医学のお医者さんで診察を受ける方は、普段の検査と全く勝手が違うので、びっくりするかもしれませんよ?
そうして身体の状態に対して、四診というアプローチで診察していくと、まだ病気になって表れていない…某生薬のお酒のCMでも言われていた『未病』という状態にたどり着くことがあります。
西洋医学なら、積極的な治療の対象にはならないところですが、中医学にとっては、これは立派な治療対象です。
西洋医学が、身体の既に悪いところを治療するという方針の医療だとするのであれば、中医学はもっと根本的に、自然治癒力を高めることで、より健康になろうとする方針の医療になるわけなんですね。
ということなので、西洋医学で言うところの、明確な原因がない体調不良である『不定愁訴』には、中医学からのアプローチをした方がマッチする事が多々あります。
まさに、先に書いた『風邪をひいたわけでもないのに、頭や身体が重くてダルい』という梅雨時期の体調不良は、まだ明確に悪いところがあるわけではないので、守備範囲的に中医学の得意分野なような気がしてきませんか?
実のところ、この梅雨時期の体調不良の原因を表すかのような言葉が、中医学にはあるんです。
その名も『湿邪(しつじゃ)』。
いかにも悪そうな名前じゃないですか。(笑)
要は、じめじめと湿気が多いと、湿気るのは何もお煎餅やクッキーだけじゃなくて、人間の身体もきっちり湿気てきて、傷むんだぞっていうことなんです。
そうはいっても、もともと、人の身体には水分がたくさんあるじゃないか…と思われるかもしれませんが、過度の水分は『冷え』のもとになるんですね。
身体が冷えると、ダルさや疲れやすさ、また、食欲不振やムクミになって、体調に現れてきます。
そうすると、なんとなく元気がなくなってくる事が想像できますよね。
そうなんです。この『冷え』こそが、梅雨時期の体調不良の正体だと言っているわけなんですね。
『冷え』というのは意外と怖いもので、体温の低下は、そのまま免疫力の低下に直結すると言われています。
体温が1度下がると免疫力は30%ダウンするなんて話もあるくらいです。
そして免疫力が低下すれば、次に待っているのは…何らかの病気ということになってしまうんですね。
なので、どうにか、この『冷え』の段階で何らかの手を打って、病気になる前である未病のうちに対処してしまいたいところなんです。
というわけで、この季節、メンテナンスの一環として、お家の中の湿気対策だけではなくて身体も除湿してあげる必要があるんですね。
でも、どうやったら身体の除湿ができるの? やっぱり漢方薬が必要なの?…というと、決してそんな事はないんです。
日々のちょっとした行動で、改善が見込めるんですよ。
まずは、お部屋のメンテナンスがてら、身体から湿気を遠ざけてしまいましょう。
湿気取りを除いたり、エアコンの除湿機能を上手に活用するのも良いですね。ただし、冷やしすぎには気をつけてくださいね。
また、なるべく雨には当たらないようにしましょう。レインコートを着るのも手ですよね。
それでも、濡れてしまったら…しっかり水気を取って乾かすか、許されるのであれば、着替えてしまうのがベストです。
あとは、身体の血流を良くして、発汗を促しましょう。お風呂はシャワーだけで済ませず、湯船に浸かると良いですよ。
半身浴が最適です。炭酸ガスを発生させる入浴剤も効果が高いと言われていますよ。
そして忘れてはいけないのが、身体を温める食べ物を食べること。
…とはいえ、蒸し蒸しした季節に鍋料理は、いくら身体に良くても続きませんし、何より食欲がないときには箸が進みませんよね。
なので、ここは一つ、香味野菜を利用しましょう。ねぎやみょうが、大葉などの香味野菜には、身体を温める作用があります。
冷たい食べ物である、ざるそばや冷や奴、お刺身なんかとセットで食べると、身体を冷えから守ってくれる効果が期待できますよ。
他にも香辛料には身体を温める効果がありますね。食欲を増進してくれる作用があるものもありますし、カレーなんかもオススメの食品なんですよ?
ここまできて、一つだけ注意して欲しいことがあります。それは『身体の除湿をするために、水分を摂取しない』という極端な手に出ること。
これをやると一見、解決しそうに感じますが、今度は別の身体の不調を招いてしまう危険が、非常に高いんです。それこそ、梅雨の晴れ間に脱水症状を起こしかねません。
なので、くれぐれも水分摂取はやめたりしないようにしてくださいね。
さて、今回は梅雨時期の体調不良、『湿邪』対策について書いてみました。
冷えとり靴下なんていう商品が流行ったりもしたとおり、冷えは本当に厄介な存在です。
もし、梅雨時期の体調不良に心当たりがある方がいらっしゃいましたら、少し身体を温めてみると、体調が良くなるかもしれませんよ?
最後に余談となりますが、乳酸菌で免疫力アップを狙う健康法がありますね。
効果は人それぞれとも言われますが、効果があまりなかった方は、胃腸を暖めると良い方向に向かうという話があるんです。
せっかくの乳酸菌摂取も、冷えがあってはうまく行かないということなんですね。
免疫力アップのカギが身体の中の温度にあるなんて話を聞くと、冷房が大の苦手で冷え性の筆者としては、温活を実践してみてもよいかなぁ思う、今日この頃です。
それでは、今回はこの辺で失礼いたします。
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