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心理と行動

こんにちは。広報チームの岡野です。

いきなりですが、数式です。
『4±1』
さぁ、計算の時間ですよ!…というのは冗談です。

冒頭の数字を見て、既にピンッときている方は、かなり鋭い方 or マーケティング業界の方とお察しします。

ネタを明かしますと、この『4±1』。
人間が比較的短い、それこそ秒単位の時間、記憶しておける容量を表す数字なんです。

心理と行動 (2)

少し前までは『7±2』が、短期記憶が可能な数だと言われていて、『7』はマジックナンバーなんて呼ばれ方をしていたのですが、2001年に『4±1』がより正しい数だとする論文が出され、マーケティングに利用され始めたんです。

使い方としては、例えば、相手に何かを提案するとき、提案の数を『4±1』にするんです。

そうすると、提案の内容が相手の記憶に残りやすいんですね。

また、選択肢の数にこの『4±1』を使えば、相手に選択しやすいという印象も与えることができるんです。

「3つの数字を選んで…」がキャッチコピーの宝くじが、まさに、これですね。選択のしやすさと手軽なイメージが、購買意欲を誘います。

また、ちょっと前の話になりますが、プレゼンの天才スティーブ・ジョブズ氏も、初代iPhoneの発表をする際、まだ誰も知らなかったiPhoneの機能を表すために、3つのイメージしやすいシンプルなモノを、ドーンとプロジェクタに表示して説明したんですね。
あのプレゼンは本当にインパクトがあったなぁ…なんて、筆者は今でも覚えてるくらいですから、やはり天才のプレゼンは違うんでしょうねぇ。

心理と行動 (1)

ちょっと横道に逸れますが、初代iPhoneのプレゼンは日本語字幕の動画もあるので、もしまだ見てない方や気になった方がいらっしゃいましたら、見てみると面白いですよ。
(関連リンク  https://youtu.be/L0XeQhSnkHg

さて、話を戻しますが、限られた時間内で、相手の記憶に何かを残そうとするなら、確かに『4±1』をプレゼンに取り入れると、その効果を十二分に発揮しそうですよね。
ちなみにスティーブ・ジョブズ氏…やはり『4±1』の中でも最小の『3』を好んで使うようですよ。

歴史的プレゼン…とまではいかなくても、人に何かを伝えたり、選択をお願いする場面って、仕事をしていると出てきたりしますよね。
そんな時に、この『4±1』を使ったら、上手いこといくかもしれません。

頭の片隅にでも、ちょこっと置いておいてもらうと、役に立つことがあるかも?ですよ。

余談ですが、多くの選択肢があるように相手に思わせるためには、選択肢を『4±1』より大きくして『6』以上設けるのが良いのだとか。

飲食店のメニュー等にも使われている手法だそうで、実は更に身近なものなんですね。例えば、トッピングバリエーションが豊富な印象を相手に与えることができれば、リピーターになってくれる可能性があります。

某カレーチェーン店然り、某うどんチェーン店然り…ついつい、同じお店で、いろいろなトッピングを試してみたくなりますものね。

心理と行動 (3)

記憶に残したい、選ばせたいときの『4±1』。
選択に迷わせたいときの『6』以上。
数から受けとる心理で、人の行動が変化するって、なんだか不思議で面白いですよね。

 

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