新型ウイルス
こんにちは。広報チームの岡野です。
前回、“新型ウイルスはなぜ怖いのか”という素朴な疑問について、“動物から人へ、種の壁を越えてウィルスが感染が起こるようになったとき、重症化を引き起こす可能か高いから”だということをこのブログに書かせて頂きました。
前回もお話した通りで、SARSもMERSも鳥インフルエンザも、元々は動物のウイルスなんですね。
でも、一昔前と比べ、最近こうした新型のウイルス、報道で見るだけでもずいぶん早いペースで増えていると思いませんか?
少なくとも、筆者が子供の頃には身近な話題として、新型ウイルスの話というのは出ていなかったように思います。
なぜ、これほどまでに短いスパンで、新型ウイルス感染症の流行が起こってしまうようになったのか。
実は、ここにも環境問題が絡んでくると言われているんですね…。
そもそも、“動物ウイルスが人に感染する”ためには、“人の生活圏にまで動物のウィルスが入ってくる”必要がありますよね?
でも通常であれば、ウイルスは、“動物ならその動物”“人なら人”というように、感染の範囲が限られています。
要は種の壁を超えないんですね。
それが、種の壁を越えるわけですから、これは一度や二度、動物のウイルスが人と接触した程度では、いくらウイルスが変異するにしても、そこで簡単に人に感染する…ということには至らないでしょう。
そんなわけで、人に感染できる動物のウイルスが誕生するには、かなり身近に動物のウィルスと接する機会がある…つまりは、“動物が身近に居る”ことが条件になってくるんです。
じゃあ、“野生動物に接しなければウイルス感染はしない。万事解決、問題なし”としたいところですが…
ここで、この話を環境問題と合わせて考えてみます。
環境問題で出てくる野生動物というと、思い浮かべるのはどんな動物でしょうか?
温暖化の影響を受け、氷のない海を泳ぐシロクマ、ビニールを食べてしまったウミガメ、オイルまみれの海鳥…なんだか、ベースが地球規模というか、ちょっと自身の生活とは距離があるようになっちゃいませんか?
恥ずかしながら、筆者もイメージ的にそう思ってしまっていたひとりです…。
でも、“森林伐採によって住処を奪われた野生動物が、やむなく人里の近くに住み着いて…”とか、“獲物が少なくなった野生動物が、人里に来て畑を荒らして…”とか、“食べ物を探して野生動物が住居に侵入して…”とか、日本国内でもよく聞くようになっていますよね?
熊が鹿がサルがイノシシが…と言われていますが、あれらは皆立派な野生動物です。
また、環境問題として直接的な環境破壊ではなくても、“持ち込み生物の野生化による生態系破壊”…なんていうのもありますよね。
イヌ・ネコに始まり、インコ・ハクビシン・アライグマ・プレーリードッグ…日本に適応して、野生化してしまった動物を挙げればきりがありません。
例えば、筆者は野良猫が珍しくない地域で育ちました。
ですが、山に住んで野生化しているネコである“ノネコ”が、里に下りてきた日には野良猫と区別なんて付かないでしょう。
そう考えたとき…どうでしょうか?
野生動物って、随分と身近になっちゃってると思いませんか?
では、野生動物が居たら、ウイルスを飛ばされる前に直ぐに逃げれば大丈夫か…というとそれも違うんですね。
何故なら野生動物からウィルスを運んでくる生物がいるからです。
例をあげるならば、“ダニ”や“蚊”がこれに当たります。
ウィルスを持った動物を刺した“ダニ”や“蚊”が人を刺せば、それでウィルスが運ばれてしまうのです。
日本でも、10年ほど前の話になりますが、マダニを介して感染する致死率20%ともいわれるウィルスが発生していたんですね。
SFTSウイルスという名前で、ニュースでも大きく取り上げられていましたので、覚えている方もいらっしゃるのではないかと思います。
この毒性の高いウイルスは、最近は報道されることこそなくなりましたが、もちろん消滅したわけではありません。
むしろ、感染は西日本で多く認められていたものの、今やこのウィルス持ったマダニは、野生動物を通して伝搬され、日本全国に分布していることが確認されているんです。
もう、日本のどこで人への感染が起こってもおかしくないとまで言われています。
こんなことから、新型ウイルスの発生要因の1つが、野生動物との距離が物理的に近くなったことであるのは間違いなさそうなんですね。
そして、その原因の1つが環境破壊なんです。
ここでは日本での話を書きましたが、世界でも自然破壊をきっかけに、毒性の高いウイルス感染症が流行するという事例がいくつもあるんですね。
ニパウイルス、ラッサウイルス、マラリアにライム病…これらも急激な森林伐採が原因ではないかと言われているんです。
かなり昔ですが、“人間か滅亡するとしたら、その原因はウイルスなんじゃないか?”というような内容の文章を見かけたことがあります。
流石に、そこまでは分かりませんが、それでも“人類が自分で自分の首を絞めている”状況だということは言えるんじゃないでしょうか。
…と今回は、新型ウイルス発生の影には、環境問題…主に自然破壊がありますよ…というお話でした。
破壊された森からぞくぞくと未知のウィルスが這い出てきている…と言ったら不気味ですが、どうもそういう様子です。
環境問題について、”人類は崖っぷち”であるという話は、このブログで何度か書かせて頂きましたが、新型ウイルスの発生にも関連していたんですね。
ますます、今できることから自身の行動を見直そうと思った、今日この頃です。
それでは今回はこの辺で失礼致します。
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