過去から現在、そして未来へ
こんにちは。人材開発の冨田です。
昨日、iPhone13が発表されましたが、いまから遡ること14年前、2007年に初めてiPhoneが登場してから、この世界にスマートフォンという「新しいデバイス」が生まれ、世の中が劇的に変わっていきました。
時代か進むにつれ、世の中はどんどん便利に、そして豊かになっていきます。
今日は、さまざまなジャンルにおいて、過去から現在への遷移、そして未来がどうなっていくのかをまとめてみました。
音楽媒体
一番最初はアナログレコードで、盤に針を落として聴いていましたね。次にカセットテープとなり、ラジカセで聴けるようになりました。
そのあと、CDとなりデジタル音源となり、SONYのCDウォークマンで聴くというのが一種のステータスとなりました。次に出たMDでは、録音デバイスとしてさらにコンパクトになり持ち歩きやすくなりました。
そして、AppleのiPodが登場し、MP3という音楽データを持ち歩くというのが主流となりました。
そして現在、購入という概念よりも、サブスク(月額利用料)で音楽聴き放題という時代に入りました。
まだCD自体はありますが、リアルな物体としては、これからはインテリアコレクションのために買うだけになるかもしれません。
移動手段
大昔は「馬」が移動手段でしたね。そしてずいぶんと長い間それは続きました。
イギリスの産業革命により蒸気機関車が出てくるまではお馬さんの時代でした。
そして世の中に自動車が登場してから、人々は移動の自由を手に入れました。
その自動車も、マニュアル操作からオートマチックになり、これからはフルオートの自動運転車に向かっています。
将来的に、人間が運転することすらなくなるでしょう。
通貨
大昔、もともとは物々交換だったため、通貨(お金)は無かったのですが、初めての通貨としては、諸説ありますが「貝」が用いられました。
そこから硬貨や紙幣ができ普及していきました。
そして現在、その物理的な硬貨や紙幣を使う機会はかなり減りました。キャッシュレス決済としてSuicaや PayPayなどの電子マネーに変わりつつあります。
そして近い将来には、正式に国の中央銀行が発行するデジタル通貨となっていくのだと思います。
(日本では渋沢栄一の新一万円札の印刷が始まりましたが…)
伝達手段
何もデバイスがない時代には、手旗信号で情報を伝達していました。あるいは、狼煙(のろし)という煙でその合図を送っていました。
そして次に、飛脚(ひきゃく)という情報の配達屋さんがいて、走って相手に伝えに行っていました。
その後手紙が登場して、郵便配達という形に変わりました。
そして電話機の登場で劇的に変わり、電波を利用する携帯電話も普及していきました。
肩にかけて持ち歩くショルダーフォンからどんどん小型化していき、最後はスマートフォンという新しいデバイスとなりました。
そして現在は、インターネットの時代です。
世界中どこにいてもメールで情報伝達ができ、その速度も格段に速いです。
将来的には、まだネットインフラが整っていない国々にも、空から(衛星)インターネットを届ける時代になるでしょう。
広告媒体
昔は、人々が情報に触れる機会というのはかなり限られていました。
テレビCMやラジオCM、そして街の広告看板が主流でした。他には、新聞や雑誌、チラシなどの紙媒体がありました。
そして現在、言わずもがなインターネット広告ですね。もちろん今までの広告媒体は無くなりはしませんが、その比率は下がっていく一方です。
電車に乗ると顕著に分かりますが、みんな手元のスマートフォンを見ているので、中吊り広告や駅構内の看板がどんどん無くなっていると思います。
そして今後は、個人に合わせたきめ細かなターゲティング広告になっていくと思います。
例えば、タクシー車内のデジタルサイネージで、自分の興味関心のある広告が表示されたり、スマホゲーム中に、近くの飲食店などの広告が表示されたりすると思います。
そして、広告を広告と気づかせないように見せるテクノロジーが進化していくと思います。
こわいですね〜。
結婚、マイホーム
昔から言われてきたのは、家族とマイホームを持って初めて一人前の大人になるのだと。
20代の若いうちに結婚して、子供は多い方が良い。そしてマイホームで一家団らんで幸せな暮らしをする。
これが昭和時代の理想像だったと思います。
でも、最近の大人は、結婚の時期も遅くなり、ましてや未婚の人の割合も増えてきました。
マイホームも、一軒家よりもマンション、さらに分譲(購入)よりも賃貸と、多様な価値観に変わってきています。
特に住居に関しては、日本は人口減で空き家問題が深刻化しています。そんな中、格安で借りられる住居も増えているので、いろんな場所に住み移る(ノマドライフ)時代が来るかもしれません。
モノからコトへ、そしてヒトへ
日本は、戦後の焼け野原から不死鳥のごとく蘇りました。その原動力となったのが、高度経済成長と言われた工業製品の製造業です。
人びとは、何も無い時代から、テレビや洗濯機、冷蔵庫や空調機など、一つ一つ手に入れ豊かになっていきました。新しい家電製品を手に入れるために一生懸命働きました。
モノを手に入れる豊かさを享受していた時代です。
そして時代は昭和から平成になり、生まれた時からモノが十分にある世代へと移り変わります。
モノを所有することよりも、「体験」することに豊かさを感じるという価値観に変わります。
そしてこれからは、「誰から」モノを買うのか、「誰と」体験をするのか、「ヒト」への価値観がより強くなっていくと思います。
これからの時代、さまざまなものがAIに置き換わっていくでしょう。そんな中、「ヒトの価値」がより重要になってくると思われます。
幸福感
前の話と被りますが、人びとの「幸せ」の形も、時代とともに移り変わってきました。
モノを所有した時の幸福感、体験をした時の幸福感、人と関わり合うことで生まれる幸福感。
もちろん、「幸せ」と感じることはあくまで主観的な感情なので、100人いれば100通りの幸せがあります。
でも、時代の変化により大多数の人が感じる「幸せ」は明らかに変わってきています。
日本も、バブルが弾けてから失われた30年と言われていますが、もうこれから大きな経済成長は望めないと思います。
であれば、最先端の技術や製品を追い求めるのではなく、心の豊かさを追求していく方に舵を切った方が良いのではないかと思います。
まとめ
ということで、いろいろワチャワチャと書いてしまいましたが、結局何が言いたいかというと、我々世代の人たちは、今の時代に生まれて本当ラッキーだったなということです。
おじいちゃんおばあちゃんの時代には、戦後の何も無い状態で生活していましたが、今では「無いものは無い」時代です。
そして、テクノロジーの進化により、ホント便利なものが増えました。
でも、これから生まれてくる世代の人たちは、もっともっと考えられないような世界になっているかもしれません。
あと何十年後かには、「おじいちゃんは昔車を自分で運転していたんだよ」とか、「スマートフォンという板状のデバイスをみんな持っていたんだよ」とか言う時代が来るのかもしれませんね。
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