
SNS依存は「デジタル糖質中毒」
こんにちは。冨田です。
こんな経験はありませんか。
「気づいたら1時間、SNSを見ていた」
「ちょっと時間が空いたら、無意識にSNSを開いていた」
人間には「ドーパミン」という脳内物質があります。
お菓子やジュースの糖分が人々を中毒にしたように、 いまはSNSの「いいね」や「コメント」が私たちを中毒にしています。
つまり、私たちは今、スマートフォンの中に「砂糖」のようなものを常に持ち歩いているということです。
いわば、SNSは「デジタル版の糖質中毒」と言っても過言ではありません。
砂糖中毒とSNS依存は同じ構造
人間の脳は、報酬を得るとドーパミンという快楽物質を分泌します。
チョコレートを食べて幸せを感じるのも、SNSで「いいね」をもらってうれしいのも、実は同じ仕組みで脳が「快感」を感じています。
そして厄介なのは、その快感がすぐに消えてしまうという点です。
もう一度味わいたくて、つい次の投稿を開く。
これが「もう一口」「もう一件」「もう一回」と繰り返す中毒の正体です。
糖質を摂りすぎると血糖値が乱れるように、SNSも感情の波を激しくします。
フォロワーが増えて気分が上がる。
批判的コメントを見て気分が下がる。
この感情のアップダウンが脳を疲弊させ、やがて「何もしていないのに疲れる」という状態を生み出してしまいます。
SNS企業が作った「ドーパミン設計」
実はこの中毒構造は、偶然ではありません。
SNS企業は、人間の心理を徹底的に研究して「やめられない仕組み」を作っています。
「いいね」ボタンの位置、通知バッジの色、無限にスクロールできるリール動画など。
これらはすべて、「ドーパミンを出す最適なタイミング」を狙って設計されているのです。
Facebookの元開発者が「私たちは人々の心理をハックした」と語ったことがあります。
人がどんな瞬間に喜び、どんな状況で手を伸ばすか。
それをデータとして解析し、中毒的な行動パターンを再現する「設計」に落とし込みました。
これこそが、現代のSNSが「無料なのに儲かる」理由です。
つまり私たちは、SNSを使っているつもりで、 実は企業に「使われている」のです。
若者のメンタルをむしばむ「デジタル糖質依存」
アメリカでは今、SNSが子どもの心に与える影響が社会問題になっています。
高校生の「77%」が頻繁にSNSを利用し、利用時間が長いほど「いじめ」「抑うつ」「自殺企図」が増える傾向が確認されています。
子どもの脳はまだ発達途中で、刺激に対して強い快感を感じやすく、一度依存すると抜け出しにくいのです。
この構造は、まさに「糖分中毒」と同じです。
さらにSNSの世界では、「自分より幸せそうな誰か」と常に比較してしまうため、承認欲求と自己否定のスパイラルに陥りやすいのです。
「いいね」の数がそのまま自分の価値のように感じてしまうのです。
スマホを手放せない子どもたちを見て、アメリカでは「SNSはデジタルたばこ」とまで言われ始めています。
アメリカで始まった「規制の波」
こうした状況を受け、アメリカではSNS利用を制限する法律が次々と施行されています。
テネシー州やミシシッピ州では、未成年のアカウント作成時に保護者の同意を必須にしました。
フロリダ州では、親が子どものアカウント削除を請求できる制度まで導入されました。
SNS企業は「表現の自由の侵害だ」として訴訟を起こしていますが、すでに10州で法律が施行され、4州が準備中です。
まさに「SNS依存と自由の戦い」が始まっているのです。
そして皮肉なのは、SNS文化を作り出したアメリカ自身が、いまその「副作用」に苦しんでいるということです。
これは、かつて自国で砂糖やたばこが問題化した時とまったく同じ構図です。
「SNSは悪ではない」
ここで誤解してはいけないのは、 SNSそのものが悪いわけではないということです。
砂糖も、使い方次第ではエネルギー源になります。
SNSも、上手に使えば学びや人脈を広げる最高のツールです。
問題は、「無意識に摂りすぎる」ことです。
SNSを開くたびに情報の甘さを求め、いつの間にか時間も感情も吸い取られてしまう。
だからこそ、意識的にSNSと距離を取る習慣が必要です。
たとえば、「朝起きてすぐSNSを開かない」「夜は通知を切って、脳を休ませる」「見る目的を決めてからアプリを開く」
たったこれだけでも、心のざわつきは軽減されます。
デジタルデトックスのすすめ
1日1時間でもいいので、スマホを完全に手放す時間を作りましょう。
ジョギングする、ノートに考えを書く、コーヒーを味わう。
そうした「現実の体験」こそ、脳が本当に喜ぶ報酬です。
できるなら、週に一度は「デジタル断食」をして、SNSを一切見ない日をつくるのもアリです。
最初はそわそわしても、数時間後には頭の中が静かになっていくでしょう。
重要なのは、「我慢」ではなく「置き換え」です。
SNSで得ていた小さな快感を、現実の喜びに置き換えること。
人と会って笑う、体を動かす、自然に触れる。
その一つ一つが、ドーパミンを「健全な形で」出す方法です。
まとめ
ということで、現代人が陥っている「SNS依存」について解説しました。
大人はまだしも、子供は物心がついた頃からスマートフォン、SNSが当たり前にある世界です。
脳が発達途中の子供は、SNS中毒に陥りやすく、心に大きな影響を受けやすくなるので注意が必要です。
小さなお子さんをお持ちの方は、スマートフォンやタブレットを持たせる際には、利用時間などのルールを設けた方が良いでしょう。
それではまた。
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