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「ホス狂い」にみる人それぞれの価値観

 

こんにちは。冨田です。

つい最近、新宿歌舞伎町のホストクラブでの「ツケ払い問題」が話題となっていました。

一般的に「ツケ払い」とは、手持ちのお金が無い時に、お店に借金して後から払うことを言います。そしてホストクラブでのツケ払いは、担当ホストに借金することです。

その借金を、ホストがお客さんから回収するわけですが、もし回収出来なかった場合には、ホストが全額お店に支払わなくてはいけません。

なので、ホストはそのお客さんに対して、風俗で働かせたり売春させたりして返済させるわけです。いま明るみになっている問題というのがこれです。


少し前に、大久保公園前で若い女性らが売春目的で「立ちんぼ」している映像がSNSで拡散されましたが、彼女らの大半が、ホストクラブにハマっている「ホス狂い」です。

ホストクラブでは、一回飲み食いする金額が、数十万とか数百万になることがあります。普通の感覚からしたら考えられない額です。

彼女たちはその「軍資金」を手っ取り早く稼ぐために、自分の身体を売っているのです。中には未成年の子もいるらしいので、そりゃ問題になりますよね。

叩けば出てくるATMと言われてもなお

先日YouTubeで、現役ホストと、そのホストにハマっている女性が出演している動画を観ました。

その女性が、担当ホストの誕生日イベントで1000万円を使った映像が流れていました。一晩で1000万円ですよ。考えられません。。

でも、その女性に言わすと、そのイベントで使うために何ヶ月も身を粉にして働き(ここでは身体を売ること)貯めてきたお金で、自分の意思でそうしたとのことです。担当ホストをナンバーワンにするために。

一方で、そのホストに彼女のことをどう思うのかを聞いたところ、「叩けば出てくるATM」と言い放ちました。彼女が居る前でですよ。どういう神経しているのか。。

でも驚きだったのが、彼女はその発言を受け入れていたことです。「ひどい!」とか逆上することもなく、淡々としていました。

彼女いわく、担当ホストとは付き合いたいわけではなくて、あくまで「応援したい」対象なのだそうです。

でもさすがに、「1000万円は後悔しないのか?」と問われると、彼女はこう言いました。

「後悔はしていないし、逆に、他の何に使えばいいのかわからない。他に欲しいものは無いし。すべてホストに突っ込むだけ」と言いました。

このあたりで、出演していたコメンテーターたちも、大きなため息をついて首を傾げるしかありませんでした。

理解が追いつかない。。

 

「推し活」や「宗教」と同じ

他人にどう思われようと、自分の信じているものにお金を使う。でもこれ、よくよく考えると、宗教にのめり込むことと同じです。あるいは、「推し活」でお金をつぎ込むことと同じです。

一時代を築いた「AKB48」も、コアなファンに応援されて成り上がったアイドルグループです。CDの売れない時代に、握手券つきのCDを一人が何枚も何枚も買ったり、グッズを買いまくったりして、コアなファンはとにかく応援をしました。

韓流スターにハマる大人の女性たちも、普段はケチケチ倹約家でありながら、韓流グッズには惜しみなく大金を使います。

何やらあやしげな健康食品や健康器具にハマっている人たちも、相当な金額をつぎ込んでいたりします。

そう考えると、ホス狂いの女性たちだけでなく、あらゆる人たちに「〇〇狂い」は存在しています。

その「対象」にまったく興味のない人は、なんでそんなのに大金をつぎ込むのか理解が出来ません。でもそれは当たり前のことです。

 

最後に

いま、新宿歌舞伎町のホストクラブに規制が入りそうな勢いです。なぜなら、警察が本格的に動き出したからです。警察庁長官が歌舞伎町を視察したということは、何らかの法的な取り締まりを行うでしょう。

でも、「ホス狂い」の女性たちは、結局、本人の意思でやっていることです。自分が稼いだお金を、自分の使いたいように使う。そのことに対して、どれだけの規制をかけられるのか、実は難しい問題なのです。

もちろん、ヤミ金の取り立てのように「強要されて身体を売る」みたいなことはやめさせないといけないのですが、「自分の意思」でやっていることに対しては、なかなか難しい問題です。。

それではまた。

 

 

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