大抵のことはグレーで良い
こんにちは。人材開発の冨田です。
日本人はしばしば、イエス・ノーはっきり言わないとか、曖昧だとか優柔不断とか言われますよね。
欧米人や中国人などはイエス・ノーをはっきり言います。要らないものは要らない。欲しいものは欲しい。(もちろん全員ではないですが大半はそうだと思います)
ビジネスの世界においてもその傾向はあると思います。
たとえばアメリカは契約社会であり訴訟社会です。
何でも最初にはっきりと決めておかないと、後々もめるからです。なぜもめるのかというと、みんな主張が強く、お互いが歩み寄りをしないからです。
自分の主張、意思をはっきり伝えないと、後々自分が損をしてしまうのです。
多民族国家であればその傾向は強くなります。
しっかりと意思表示をしないと損をする、そんな文化なのだと思います。
一方で、日本はけっこう曖昧な言い回しが多いのではないのでしょうか。
たとえば、「大丈夫です」という言葉なんかはどちらの意味でも使いますよね。
欲しいの欲しくないの?やれるのやれないの?
曖昧な言葉では、受け手側が困惑してしまいますね。
ただ、今日言いたいのは、大抵のことは「曖昧」で良いのではないか、ということです。
なぜなら、白黒をハッキリさせようとすると、必ず「対立構造」を生むからです。
たとえば、ある人はワクチン推奨派で、自ら率先して打つことはもちろん、周りにいる人たちにも強く勧めますし身内には強要もします。
一方でワクチン否定派は、自分は絶対に打たないと言っています。それだけではなく、やはり周りにいる人たちにも止めておけと強く言ってきかせます。
それぞれの主張が強い場合にはお互い対立しますし、場合によっては殴り合いの喧嘩になるかもしれません。
個人同士ならば喧嘩で済みますが、これが国と国の問題ならば戦争に発展する可能性があります。
なので、それぞれの違う意見があって、それぞれ主張するのは構わないのですが、それを相手に「押しつけてはいけない」ということです。
お互いに違う意見があるのであれば、いったんそれらを受け止めて、対立するのではなく「議論」を交わせば良いと思います。
これぞ民主主義の原則ですね。
あるいは、もう少し成熟した考えでいうと、その違う意見を「許容」してあげれば良いのです。
ネガティブな言い方でいうと「妥協」ですね。
こちら側が折れてあげれば良いのです。
世の中、そんなに重要なことばかりではないので、自分の主張を抑えてこちらが負けてあげれば、大抵のことは上手く収まります。
無理に主張をし続けると必ず対立します。
そして、その対立の最悪の結末は、人を殺めてしまうということです。
たとえば、極悪殺人魔は、悪の権化であり、いつも悪いことばかり考えているのでしょうか。 何を見てもネガティブに捉え、誰に対しても殺してやりたいと思っているのでしょうか。
あるいは、サイコパスなテロリストは、とち狂っているから無差別に人を殺めてしまうのでしょうか。
実はそうではなく、彼らは彼らなりに、正義を全うしようと考えているのです。
自分なりの正義があり、それを主張しているのです。
ただ、そのやり方が間違っているということです。
つまり、自分なりの正義はあって良いのですが、それを「押しつけるな」ということです。
ものごとの見え方は人それぞれだから、正面から見える人、真裏から見える人、斜めから見える人、それは自由であって良いのです。
ただ、それを人に押しつけてはいけない。
そうではなく、多様性を理解して、違った人の意見を受け止めよう。 そして、違った意見の中でも共通点を見出そう。その努力をしよう。
そう、様々な人たちの「最大公約数」を見つけようとする意識が大事なのです。
ということで、結局何が言いたいかというと、ものごとは何でも白黒はっきりさせるのではなく、大抵は「グレー」で良いのです。
もちろん、これはあくまで私の主張です。
みなさんはどう思われますか?
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