BLOG

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 冨田 展正
  4. 日本は自国の力だけで国民を守れるのか

日本は自国の力だけで国民を守れるのか

 

こんにちは。冨田です。

さて、前回は中国による台湾有事の可能性について解説しましたが、今回は、その有事の際に日本はどうなるのか。台湾有事で日本がとばっちりを受けた場合、日米同盟により、アメリカは日本を守ってくれるのか、あるいは、自国の力だけで国民を守れるものなのか。そのあたりについて解説します。

 

日米同盟は強固な関係

戦後の日本は、アメリカ以外に同盟を組む選択肢はありませんでした。つまり、米軍を中心とする連合国軍最高司令部(GHQ)に占領された日本は、アメリカ一国に占領されたも同然でした。

ちなみに、戦後すぐに北方領土を占領したソ連は、もっと領土が欲しいと要求していましたが、アメリカはそれを拒否しました。

アメリカは日本と同じ資本主義国でもあるし、GHQは日本の非軍事化と民主化、そして経済復興を推進し、迅速に政策を打ち出していきました。

そして、1950年から始まった朝鮮戦争により、在日米軍がすべて韓国へ派兵された為、自国を守る目的で自衛隊の元となる「警察予備隊」が作られました。

さらに翌年、サンフランシスコ講和条約にて日本は独立を回復し、同時にアメリカと「日米安全保障条約」も調印されました。

ソ連など共産主義国の脅威に対して、今までずっとアメリカの「核の傘」に守られてきたのは、強固な日米同盟があったからこそです。

 

アメリカにとって日本は最重要

日本にとってアメリカは、国の安全保障のために欠かせない存在ですが、アメリカにとって日本はどれくらい大事なのでしょうか。

アメリカにとっての日本の位置付けを企業に例えると、アメリカ本土を東京本社だとすれば、日本は大阪本社です。その他の同盟国は、支店や営業所にすぎません。実はそれくらい最重要なのです。

それはなぜか。

それは、地政学的にも日本は重要なポジションにあるからです。もしアメリカが引いた場合には、西太平洋とインド洋は中国やロシアに支配されてしまいます。

中国、ロシア、北朝鮮と共産主義国が固まっているこの地域に対抗するには、日本の位置が「死活的に重要」なのです。とくに沖縄は、弾道ミサイルが届く位置としては、世界をほぼほぼカバー出来るくらいの好立地にあります。

もし日米同盟を解消したら、アメリカは世界のリーダーの座から滑り落ちるくらいのインパクトがあります。

 

世界最高レベルのASW能力

それでは、日本は一方的にアメリカに守られているだけかというと、そんなことはありません。もちろん、軍事力でいうと自衛隊は自国を守るだけの実力しかありませんが、部分的に見ると世界最高レベルの能力を備えているのです。

それは、海上自衛隊のASW(対潜水艦戦)能力です。ASWとは、簡単に言うと「海の中の戦い」であり、他国の艦艇や潜水艦の脅威に対して、常に監視し、攻撃力を備えておく能力です。

海上自衛隊はこれが世界トップレベルにあるということです。たとえば、中国海軍の艦艇が、東シナ海や南シナ海から、日米に気づかれずに日本海・太平洋・インド洋へ出ることは、絶対に出来ません。こんなにもASWが強力な海域は、他に世界のどこにもありません。

また、海上自衛隊のASWは、アメリカの核戦略を支えているという一面もあります。

アメリカ太平洋艦隊の弾道ミサイル原潜(要は核ミサイル発射用の潜水艦)8隻は、シアトルから北東太平洋にかけての海中を回っていて、これを外国が攻撃する手段は「攻撃型原潜」だけです。

そこで日本の海上自衛隊は、ロシアや中国の原潜を常に監視していて、探知や追尾のためのデータを米海軍に提供しているのです。つまり、米国弾道ミサイル原潜の生存性に大きく貢献しているわけです。

 

日本の核武装はあり得ない

ところで、もし仮に日本が日米同盟を解消して「武装中立」をした場合、一体どれくらいのコストがかかるのでしょうか。

現在の日米同盟の維持コストは、ざっくり1兆7700億円で、防衛費全体で考えても年間5兆円です。仮にすべてを自主防衛にすると、年間22〜23兆円がかかります。

なにしろ、日本周辺各地の兵力は陸軍だけでも、台湾9万人、韓国46万人、北朝鮮110万人、中国97万人、極東ロシア8万人といった人数がいます。自衛隊の22万人ではまるで足りません。

費用面だけみても、日米同盟がいかにコスパが良いかが分かります。

また、日本も核武装をすればよいのではないかという意見もありますが、現実的にそれはあり得ません。なぜかというと、かつて日本の軍事力を制限し、日本の軍事的な自力を否定してきたアメリカが、日本の核武装を許すはずがありません。

日本が核武装を目指すには、アメリカとの同盟を解消することになりますので、武装中立国家の道を歩むしかなくなります。

それがいかに無謀なことか、お分かりだと思います。

それではまた。

 

 

********************************************

プロスキャリアでは工場内での製造のお仕事からピッキング・軽作業など多数ご用意しております。 高収入のお仕事が多く、正社員登用実績も多数あります。神奈川・東京で仕事をお探しの方はぜひお問い合わせください!  お仕事情報「ジョブ&キャリア」

コーポレートサイト https://proscareer.co.jp/

Facebook Twitter Instagram YouTube TikTok

********************************************

関連記事