iDeCo(イデコ)に加入するメリットとは
こんにちは。人材開発の冨田です。
さて、これからは人生100年時代です。
想像してみてください。自分たちの老後のことを。
生活できるだけの年金はもらえるのだろうか。
いや、それどころか受給時期も引き上げられ、70歳までは働かなきゃならないのではないか。
少子高齢化社会なので、もらえる金額は少なくなるため、年金だけでは生活していけないだろう。
老後のために今から貯金をしないといけないのかも。
そんなことを考えていらっしゃるあなたへ。
今日は耳寄りな情報をお伝えしたいと思います。
「iDeCo(イデコ)を活用しましょう」
イデコ?聞いたことはあるけど、何だっけ?
と思われた方に、今日はそのiDeCoがどんなものか、なるべく分かりやすく解説いたします。
iDeCoは、「個人型確定拠出年金」のことです。
個人型確定拠出年金とは、簡単にいうと、個人で年金の積み立て(運用)をするというものです。
国が作った私的年金の制度で、加入は任意です。今や、あらゆる金融機関が取り扱っています。
積み立て型の生命保険や投資信託とは何が違うの?
それならすでにやってるよ。と言われるかもしれません。
それでは、それらの商品とiDeCoの何が違うのか3つのポイントから解説したいと思います。
①税金がかからない
通常、投資信託など金融商品を運用していくと、運用益が出た時には課税(約20%)されますが、iDeCoであれば「非課税」となります。
運用益を非課税で再投資することができますので、効率よく資産を積み上げていくことができます。
また、年末調整では掛け金の「全額」が所得控除されますので、返ってくる還付金が多くなります。
(生命保険の場合は控除額の上限が決められています)
たとえば、月2万円の掛け金でiDeCoを運用していたとします。
年間の掛け金は24万円となり、この金額がまるまる全額控除できるということです。(生命保険は上限4万円)
つまり、24万円に対して所得税が10%の場合、住民税と合わせて年間で「48000円」も税金が返ってくることになります。
通常の投資信託であれば、返ってくるどころか運用益に課税されますが、iDeCoであれば逆にお金が戻ってくるという「優れもの」なんです。
もっと言うと、積み立てたお金を受け取る時にも税金が優遇されます。
この、「税金がかからない」というのがiDeCoの最大のメリットと言えるでしょう。
②運用手数料が安い
まず、iDeCoの運用についての説明が必要だと思いますが、投資信託と同様に、株や債券、不動産リートなど、様々な金融商品に分散投資をして運用します。
そこで積み上げた資産を将来の年金として受け取るということです。
定期預金では得られない利回り(リターン)が期待できます。
そして、iDeCoの場合は通常の投資信託と比べると、購入時の手数料やその後の運用費(信託報酬)が安いのです。
インデックス型を選択すれば人手がほぼかかりませんので、手数料は限りなく安くなります。
(※投資商品にはインデックス型とアクティブ型がありますがここでの説明は割愛します)
実のところ、銀行や証券会社としては、確定拠出型年金はおすすめしたくないのが本音です。手数料が安いからです。
それよりも自社の金融商品を買ってもらった方が手数料(実入り)が多いわけです。
③自分で運用する
手数料が安いということは、当然ですが、自分でやらなくてはいけないことが多いということです。
金融機関の人に、手取り足取り教えてもらうことはできません。金融機関としても、手数料が安いからそんなに人件費をかけていられないのです。
なので、iDeCoに加入する際はある程度の金融リテラシー(基礎知識)が必要になってきます。
投資商品の選択や書類への記入など、もしかしたら高齢の方には難しいのかもしれませんね。
でも、そもそもiDeCoは年金積立が目的ですので、いまの現役世代が対象となってきます。
であれば、会社勤めしている人ならば、この一連の手続きはおそらく問題ないはずです。
まとめ
このように、メリットが多いiDeCoですが、案外知らない人も多いかもしれません。
もっとテレビやCMで告知してくれれば良いのに、と思いますよね。
でも、これは国の作った制度で、取り扱う民間の金融機関にとってはあまり”うまみ”がないため、積極的には宣伝しないのです。(新規口座開設のためのフックにはなるでしょうけど)
なので、感度の高くない人たちは存在自体を知らないので、もしかしたら勿体ないことをしている人もいるのではないでしょうか。
特に、老後のためにいま投資信託を毎月買っている人は、すぐにiDeCoに切り替えるべきだと思います。
理由は、前述しましたが、税金の問題です。
たとえば、一般の投資信託とiDeCoにそれぞれ「年間20万円」を掛けたとします。
(実際には運用手数料が掛かりますが分かりやすくするためここでは割愛します)
一般の投資信託では、運用益が5%出た場合「1万円」が運用益となります。その1万円の20%(2000円)が税金として取られるため、翌年に再投資できる総額は20万8千円となります。
つまり、その年で得た利益は「8000円」となります。
一方、iDeCoの方は、同じく5%の運用益が出た場合、非課税のため翌年に再投資できる額は丸々「21万円」となります。
で、重要なのはここからです。
iDeCoは掛け金が全額所得控除できるため、所得税・住民税と合わせて4万円が返ってきます。
つまり、その年で得た利益は合わせて「5万円」となります。
利回りにすると、なんと「25%」です!
(普通預金の利回りはいくらですか?0.00?%?)
お分かりいただけましたでしょうか。
非課税で運用できるという凄まじいメリットを。
普通は「税引き後」のお金で運用するものですが、iDeCoは「税引き前」のお金で運用できるということです。
これ、国が推奨しているんですよ。やらなきゃ損ですよね。
そして、これは何を意味するかと言うと、「老後の資金は自助でなんとかしてね」という国からのメッセージでもあります。
ということで、最後にiDeCoの「デメリット」を一つだけお伝えして終わりたいと思います。
それは、「60歳までは引き出せない」ということです。
なので、無理のない範囲で、余裕資金で積み立てることをお勧めします。
でも、そもそも老後資金のために積み立てるものなので、仕組み上引き出せない方がむしろ良いのではないでしょうか。
そういう意味では、これもメリットかもしれませんね。
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