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FAX

こんにちは。広報チームの岡野です。

筆者は現在、子育ての真っ最中なわけなのですが、日々、子ども達に自身の知っていることを教えたり、反対に子ども達から刺激を受け取ったり…それはもう色々な勉強をさせてもらっています。

ですが、いよいよ子どもに家庭という枠以外のところからの学びも取り入れてもらおうという趣旨のもと、一番上の子を習い事に通わせることにしたんですね。

 

ですが、この習い事のスケジュール提出の方法にあたって、筆者、衝撃を受けたんです…。

実のところ、筆者は学生時代からIT系。

卒業してからも、ずっと、IT畑で仕事をしてきたんですね。

そのせいか「とある技術」に触れずに生きてきてしまったんです。

ですが、ここにきて子どもの習い事のスケジュール提出で、その技術を使う機会が出てきてしまったんです…。

 

それこそが「FAX」

 

確かにコンビニやオフィスに入っている複合機にも、FAX技術が搭載されていることは知ってはいました。

知ってはいたのですが…まさか自分が、今になって初めて使うことになるとは…夢にも思いませんでした…。

(はい。筆者、小心者のため、使用にあたってコンビニでまごつくのではないかと、インターネットで使い方をガッツリ調べました…)

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そんな働く業界によっては、全く使用する機会のないFAX…なのですが、流通量、家庭での保有率ともに減少傾向にこそあるものの、日本ではまだまだ現役で使用されている技術だと言われています。

 

ここで、あえて「日本では」を強調したわけですが、もう既にお察しの方もいらっしゃる通りで、FAXはガラケーと並び、日本の「ガラパゴス化」を象徴するものになっているんですね。

というのも、先進国においてはFAXを使用するということ自体が「時代遅れ」という認識を持っている国が多いんです。

アメリカでは、もう国立スミソニアン博物館に展示されるレベルの扱いなんだとか。

筆者にとっては、つい最近一生懸命説明を読んで初めて利用した技術だったのに、海外では骨董品級の扱い…ということで何とも言えない気持ちになってしまったわけですが…

でもFAXにも良いところがあるからこそ、こうして日本社会に溶け込んでいるんですよね。

 

紙資源の無駄であるとか高齢化社会の弊害であるとか、色々なことを言われているFAXではありますが、ちょっとこの流れに逆らって「FAXだと何が良いのか?」を考えてみたいと思います。

 

 

その1:手書きの文章をそのまま送信できる

 

この点についてFAXの良いところだと認識している人は多いのではないでしょうか?

電子化した文章の作成には、PCなりスマホなり一度他の機器を経由することが一般的だと思います。

しかし、FAXにおいては「紙に書いた通りのものをそのまま送信」することができます。

これをもし、PCやスマホで行おうとすると…「画像を取り込んでイメージ化して、Eメールに添付して送信」となるわけで、少しステップが増えてますよね。

 

普段からPCやスマホをツールとして使いこなしている人には問題がないのかもしれないですが、元々FAXを使用していた人からすると、わざわざステップを増やすのは面倒だと感じるのは間違いないと思うんですね。

 

また、なんだかんだ日本人というのは、手書きが好きなんだろうなぁ…ということを感じたことはありませんか?

例えば、同じ文章を受け取るにしても、「活字」か「手書き」かでなんか印象が違うんですよね。

商品購入時のお礼状なんて特にですが、手書きのものだったりするとちょっと顧客として大切にされているのかなぁ…とか、心を込めて梱包してるのかなぁ…なんて感じたり…。

ひょっとしたら「相手が手書きに要した時間」が嬉しいのかな…?とも思うわけですが、それが「手書き風フォント」であっても、同じような印象を受けるのですから不思議なものです。

しかし、「文字は人となりを表す」なんて言われるのも事実。

無機質な活字より、少しでも書き手の人相を想像できる「手書き」に安心する人はいるのかもしれないですよね。

 

 

その2:ハンコ文化と、文書の効力

 

日本で暮らす以上、なんだかんだハンコの存在は大きいですよね。

銀行で口座を作るにもハンコが必要ですし、契約ごとには何でもハンコ。

最近は電子署名を使える業者もありますが、宅配便の受取もハンコがスピーディ。

電子媒体に使用する電子ハンコも存在はしていますが、現状普通の印鑑と同等の効力を持っているかと問われたら、Noと言わざるを得ません。

やはり実物のハンコが押された書類というのは強みがある訳です。

 

そんなことからハンコの文化が根強い…例えば行政に関係する職場や企業なんかでは、FAXが重宝している様子なんですね。

また、FAXが博物館に提示されてしまっているアメリカでも、FAX文書が法的効力を持つという側面から一部の業務からはFAXが取り除けないなんて声もあったりします。

 

そんなわけで、まだまだ根強いハンコ文化や、実文書の方が電子化文書に比べて重きを置かれるといった状況が、FAXを過去のものにはしていないんでしょうね。

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その3:転送の心配がない

 

企業内などでは、重要なメールが飛んでくると直ぐに情報共有なんて形で色んな人にメールが転送されたりしますよね。

会社内の素早い情報共有は、全体のフットワークを軽くするために必要なことです。

しかし、同時にその情報が不必要な人にまでメールが転送されてしまう可能性は…残念ながら上がってしまいますよね。

その点で、FAXは送受信が1対1。

いきなり転送の憂き目にあうというのは考えづらい訳です。

そんなことから、FAXを使用しているなんて人もいるらしいですよ?

 

しかし、転送の心配がない…というと、FAXは電話みたいなものだし、全面的にEメールを使うよりセキュリティに強いと思われてしまう事があるので、その点だけちょっと補足をしておきたいと思います。

というのは、実はFAX機能のある複合機は、数十年前からハッカーの攻撃対象になっているんですね。

ハッキングというとPCの話では?と思ってしまうところかと思いますが、ネットワークに接続されている機器であれば複合機に対しても可能なんです。

悪意のあるプログラムを仕込んだFAXを複合機に送信することで、その複合機が置かれたネットワークに侵入が出来てしまうというのですからなかなか怖いですよね。

少し前に騒がれた話ではあるので、メーカー等から脆弱性へのパッチが出ている場合はしっかり対応をしておくことが大切ですよ。

 

 

さて、今回は唐突に初使用をすることとなった「FAX」について、時代遅れと言われるものの良いところもあるんだよ~なんて記事を書いてみました。

筆者は初めてこのFAXに触れましたが、セキュリティ面さえきちんとしていれば、なにかと便利な技術だと思います。代替技術が確立するまでの間、まだまだ活躍をしてくれそうですよね。

では、今回はこの辺で失礼致します。

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