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正しい日本語

こんにちは。広報チームの岡野です。

先日、子ども達を連れてスーパーに行ったときのこと。

子どもの1人がお菓子コーナーに行きたいと、駄々をこね始めてしまったんです。

なだめどすかせど、全く耳を傾けてくれない子どもに困り果てていたのですが、駄々をこねていた本人、更にアピールするために仰向けに寝転ぼうとして、勢い余って床に後頭部をゴチン…。

あちゃー…と筆者が思ったその瞬間…。

駄々っこのすぐ上の子どもが駆け寄り、一言。

「(駄々っこを起き上がらせながら)ほーれ、言わんこっちゃない…。なーんで、そうなるかなぁ~」

子育てをしていると、思わぬところで、普段の親の発言を子どもが真似していることが良くあります。

はい…。先の子どもの発言、筆者、心当たりが有りすぎなんですね。

そんなことから、なるべく正しい日本語を使おうとは思っているのですが、これがなかなか難しいんです…。

というのも、そもそもからして、言葉はよく生き物に例えられるくらいのものですから、変化するものなんですね。

“正しい日本語”というのもどんどん変わっているんですね。

ネイティブ日本語スピーカー(笑)には、あまり実感がない話と思いますが…

例えば「全然」という言葉。

後に続くのは「~ない」などの、否定形と習ったりした覚えはないでしょうか?

これ、1935年くらいまでは「全然」のあとに、肯定形でOKだったんですね。

文豪と言われる夏目漱石も、石川啄木も、芥川龍之介も…全然のあとに肯定形の文を書いているんです。

でも、いつの間にか全然という言葉の後に続くのは否定形が一般常識になっちゃったんですね。

現在は「全然+肯定形」を誤りとすること自体が誤りだということで、辞書にも「スタンダードではないが誤用でもない。ただし通俗的」というようなニュアンスで記されていることもあるんだそうですよ。

そんな変化に変化を重ねてきた日本語。

今回は、時代とともに改定された言葉の一部をご紹介したいと思います。

①新しい

「新しい」は、何と読むでしょう?と問われれば、「あたらしい」ですよね。

では、「新たには」どうでしょう?「あらたに」ですよね。

この2つでは「ら」と「た」の位置が違います。

では、語源を見てみましょう。

「新しい」の語源は「あらたし」という言葉です。

「改める(あらためる)」と同じ語源なんですね。

そう考えると、「あらた」というと意味が分かりますが、「あたら」は謎です。

どういうことかというと、単純にいつからか、「ら」と「た」の位置が入れ替わって定着しちゃったんですね。すっごい、いい加減です。

新しいという漢字は小学校低学年で覚える漢字だったかと思います。

〇と×で正解不正解が分かれる学生という立場になり立ての子どもに「なんで、あらたしいじゃないの?」

などと突っ込まれたら…。

まずは納得してもらえるような説明は考えておこうかなと思った、今日この頃です…。

➁だらしない

「こんなに散らかして…だらしないわねぇ」

小さな頃、筆者も親に散々に言われたセリフです。

しかし、「だらしってなんだろう?」と思われた方、いらっしゃるのではないでしょうか?

これ、①の話に近いんですね。

語源となる言葉は、「よくない行状。また、好ましくないなりゆき」という意味「しだら」だと言われています。

「ふしだら」の「しだら」と同じです。

そして、この「しだら」という言葉の語源は「自堕落(じだらく)」であると言われています。

何にせよ「だ」は、言葉の先頭には来ないんですね…。

そして、①同様これもいつの間にか、「しだらない」が、「だらしない」に変わってしまってしまいました…。

確かに、だらしないの方が言いやすいような気もしますが…

遠い未来で、「とうもろこし」が「とうもころし」として定着しているような…何とも表現しづらい気分になりました。

➂独壇場

読みは「どくだんじょう」ですね。

もとの言葉は「独擅場(どくせんじょう)」です。

ぱっと見ると、見分けが付きにくいのですが、「壇」と「擅」

読み方が違う部分の漢字が違います。

先の①、➁は、読んだときの音が入れ替わるというような内容の変化でしたが、これは漢字が入れ替わります。

1940年頃くらいまでは、辞書にも「独壇場は、独擅場の誤りっぽいぞ」というような記述になっていたんですね。

では、今はどうかというと、「独壇場」が一般的になっており、新聞記者やライターが使用する、記者ハンドブックという用語集でも、「正しくは独擅場」としながらも、見出しには「独壇場」しかないんです。(朝日新聞の用語集では、独擅場は独壇場に書き換えることになっています)

漢字が入れ替わると、言葉の意味が変わってしまいそうなものですが、独擅場の意味は「その人だけが思いのままにふるまうことができ、他人の追随を許さない場所・場面。独り舞台」となり、独壇場に漢字が変化しても、独り舞台の意味で繋がったのか、何だか平気だった様子…。

ほんと、いい加減にも程があるというか…

「正しい」という言葉の意味を哲学したくなります。

④着替える

筆者、毎朝のように子どもたちに「早く着替えなさい」と言うわけですが…

「着替える」は皆様なんと読まれますか?

「きがえる」でしょうか?それとも「きかえる」でしょうか?

こちらは現状、正しくは「きかえる」なんですね。

筆者は専門外なのですが、日本語のルールに「動詞+動詞の場合、後ろの言葉が濁りにくい」というのがあるそうなんです。

そのため、着る(動詞)+替える(動詞)の場合、かえるの「か」は、「が」にならない方向なんだとか。

何となくですが「沸き立つ」が「わきだつ」ではなく「わきたつ」となるイメージだと思います。

思い返してみてなのですが、筆者、以前、年配の方が多く訪れる施設でアルバイトをした経験があるのですが、お話をしていると「きかえる」と言われる方が多くいらっしゃったんですね。

しかし、言葉とは変化していくもの…。

その時々の正しい日本語を使用せんとするアナウンサーの方々が参照しているとされる、ことばのハンドブックという本があります。

1992年の初版では「きかえる」を第一、「きがえる」を第二の読みとしていました。

しかし、2005年に出された第2版では「きがえる」を第一、「きかえる」を第二の読みになっているんですね。

現在出版されている辞書は、読みを「きかえる」のみとしているもの、「きがえる」も別の読みとして記載しているものの両方が存在しているとか。

まさに「着替える」の読みについては、今、「きがえる」が正しいと変更されつつある過渡期ということになります。

思い出したときにでも、書店で辞書を見てみて記載が変化しているか、チェックしてみるのもおもしろいのではないでしょうか?

さて、いつの間にか変化してしまっている言葉達…いかがだったでしょうか?

最近ですと、スマートフォンの略語として使われる、スマホ。

発音も文字通り、スマホとしている方が多いのですが…

よくよく考えてみれば、スマートフォンですから、スマフォですよね。

しかし既に、多くの文章を書く仕事をしている方々が辞書のように使用している記者ハンドブックで、スマートフォンの略語はスマホとして定義されています。

そのため、新しい文章ではスマフォの文字を見ることは、ほぼないと思います。

言いやすい方へ、使いやすい方へ…言葉は形を変えていくんですね。

余談ですが、「タイムスリップで、日本の〇〇時代に…」という設定の物語、見かけることがありますよね?

ここに今回の記事の、言葉は生き物である。という内容を併せて考えてみるとしましょう…。

果たして、自分が実際、国内でタイムスリップをしてしまった場合、その時代の人との会話は成立するでしょうか?

江戸時代くらいなら、分からない単語は出てきても、ギリギリどうにかなるかもしれないと言われています。

しかし、平安時代にまで遡ってしまったら…。

そんな疑問にお答えできそうな動画がありましたので、興味のある方はご覧になってみて下さい。

動画は平安時代の発音を推測して話した内容になっていますよ。

こちら ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=5tV2av3ENAg&t=149s

(01:27くらいから音声が始まりますが…そもそも母音が今日のアイウエオの他に、更に3つプラスされているらしいです…)

それでは、今回はこの辺で失礼致します。

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