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なぜ「サラ金」が生まれたのか

 

こんにちは。人材開発の冨田です。

さて、前回はサラ金の歴史についてお話しましたが、今回は、なぜサラ金が生まれたのか、について解説いたします。

 

金融リテラシーの無さが生んだ産物

サラ金の誕生から衰退まで見てみると、その時代その時代の、歴史的背景が浮かび上がります。戦後から復活していく「高度経済成長期」は、何もないところから、働いて稼げば稼ぐほどモノが買えて、目に見えて豊かになっていく時代です。

皆が皆そうだから、取り残されてはいけないという意識が働きます。そして、お金が足りない時には、借金して利息を払ってでも、いますぐモノを手に入れたかったのです。

そして、高度経済成長が終わり、バブルがはじけ、その後「失われた30年」と言われるほど低迷していく日本においては、日々の生活すら厳しいという「生活困窮者」が増えていきました。そして、そのような人たちの「セーフティネット」としての役割となったのがサラ金業界です。


しかしながら、よくよく「利子」の仕組みを理解し、計算してみると、ほんとにバカバカしいものです。逆に、利ざやで稼ぐ金融業界にとってみれば、いかにその仕組みを分からせないようにするかが「肝」です。

金融業界や投資家は、「複利」というマジックを使って、いかにお金を増やすかを考えます。逆に、借金してしまう人は、「逆複利」という蟻地獄にはまってしまうのです。

借りる時には気軽に借りれるのですが、返せど返せど、借りた元本は減らず、利子だけを払い続ける恰好です。なので、金融リテラシーの低い人が多ければ、「利ざや」で稼ごうというプレイヤーが出現していきます。

 

身近にある貸し金業者

金融リテラシーが低いためにムダなお金を支払っている例は、なにもサラ金だけには限りません。たとえば、クレジットカードのリボ払い。そしてサラ金の後釜である銀行のカードローン。

あるいは、給与の前借りシステム。これも毎回手数料を取られるため、実質的には利ざやを抜かれているのと同じです。

そして、最近増えているのが、LINEポケットマネーです。これは、消費者金融で借りている人向けの、借り換え専用ローンです。LINEスコアという審査を受けると、事前に返済金利が分かったりします。

いまや、スマートフォン上で気軽に借り入れができるサービスがあるため、利ざやを狙うプレイヤーはすごく身近なところに存在しているのです。デジタル化により、カジュアルに借りられる仕組みが整っているのが現代社会です。

 

良い借金と悪い借金

膨大な数の「負け組」を絶えず作り出していくことで、サラ金は「勝ち組」にのし上がっていきました。しかし、サラ金業者は、21世紀に入って強化された「規制」により、かつての栄光を喪失しました。サラ金は、もはやその「社会的使命を終えた」と言えるのかもしれません。

さて、借金には「良い借金」と「悪い借金」があります。

「良い借金」とは、投資や事業のためにお金を借りることです。もちろん借入利子を支払う必要はありますが、それを上回る利回りがあれば、その「分利ざや」を稼げます。なお、この投資利回りと借入金利の差を「イールドキャップ」といいます。

「悪い借金」とは、投資による利回りがないのに、ただ「借り入れ利子」を支払うだけの借金です。サラ金から借りるというのはこれにあたります。

つまり、借金が悪いということではなく、借りたお金を「何に使うか」ということが重要なわけです。

 

最後に

サラ金で借りて、その返済のために、さらにサラ金で借りる、みたいな「負のループ」にハマる人がいます。これはホント「蟻地獄」状態です。

こうならないように、最低限の金融リテラシーを身につけなくてはいけません。まずは「金利」や「複利」の仕組みを理解しましょう。

そして、支払う利子をなるべく減らして、増やすための金利(複利)を最大限に活用しましょう。

ということで今日は、サラ金が生まれた理由と、金融リテラシーを高めましょうというお話をさせていただきました。

それでは、また。

 

 

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