
仕事は「想像力」が9割
こんにちは。冨田です。
たとえば、営業先でお客さんに商品を提案するとき、SNSで情報発信をするとき、社内で他部署と連携するとき、私たちはつい、自分の「伝えたいこと」や「やりたいこと」を優先していないですか?
そんな時、一番大事なのは「相手の立場になって考える」ことです。
これは、単なる優しさや心構えの話ではありません。
これは、ビジネスの世界で「あの人は仕事ができる」と言われる人たちが共通して持つ「最強のスキル」なんです。
言い換えれば、「想像力」です。
今日は、この「想像力」がどう仕事の成果に結びつくのか、そのメカニズムを解説します。
なぜ相手の立場に立てないのか
「相手の立場になって考える」
そんなことは誰でも分かっています。
でも、現実の社会ではあまり出来ていないのではないでしょうか。
ではなぜ、相手の立場に立つのがそんなに難しいんでしょうか。それには、人間が持つちょっとした「クセ」が関係しています。
一つは「知識の呪い」です。
自分が一度知ってしまったことについて、それを知らない人の気持ちを想像するのが難しくなる現象です。
専門家が当たり前のように専門用語を使ってしまったり、ベテラン社員が「こんなの見てわかるでしょ?」と新人を突き放してしまったりするのです。
もう一つは、「自分中心性」です。
人は誰でも、無意識のうちに自分の経験や価値観というフィルターを通して世界を見ています。
「自分が良いと思うんだから、相手もきっと喜ぶはずだ」と思い込んでしまうんですね。
自分の売りたい商品をプッシュする営業や、自分が書きたいことだけを発信するSNSアカウントは、この典型かもしれません。
こうした無意識のバイアスがあるからこそ、私たちはなかなか「相手の立場」に立つことができないんですね。
「想像力」→「洞察力」→「本質」
それでは、どうすれば相手の立場になって考えられるのでしょうか。ここではそのステップを紹介します。
ステップ1:想像力
(相手になりきって、頭の中で映像を再生する)
仕事ができる人の想像力は、相手の置かれた状況、背負っているプレッシャー、抱えているであろう感情、そしてその先にある「本当はこうなりたい」という願望まで、まるで自分ごととして頭の中でリアルに映像化します。
「このお客さんは、部長からどんなプレッシャーをかけられているんだろう?」 「この資料を受け取る後工程の人は、どんな作業をしているから、どんな形式だと嬉しいんだろう?」
このリアルなシミュレーションが、次のステップへのカギとなります。
ステップ2:洞察力
(言葉になっていない“本音”を見抜く)
想像力を深く働かせると、「なるほど、そういうことか!」という発見、つまり「洞察(インサイト)」が生まれます。
相手が口にしている言葉の裏にある、隠れたニーズや課題が見えてくる瞬間です。
「お客様が欲しいのは、この商品そのものじゃない。この商品を使って『面倒な作業から解放された未来』なんだ」
「後工程の部署が困っているのは、資料のフォーマットが違うこと自体じゃなくて、それによって『無駄な手作業が発生し、残業が増えていること』なんだ」
この洞察こそが、課題解決の鍵を握ります。
ステップ3:本質の把握
(問題の“根っこ”を掴む)
洞察によって、物事の表面的な部分ではなく、問題の根本原因、つまり「本質」を捉えることができます。
たとえば、咳をしている患者さんに対して、
・普通の医者:「咳が出てますね、咳止めを出しておきます」(対症療法)
・優れた医者:「なぜ咳が出るんだろう?(想像力)→ もしかして、単なる風邪ではなく肺炎の兆候かも?(洞察力)→ 根本原因は肺の炎症だ(本質)。ならば、抗生物質で炎症そのものを叩きましょう」
と、アプローチ方法が変わります。
この「想像力→洞察力→本質」のサイクルを回すことができれば、いわゆる「仕事ができる人」と言われるでしょう。
まとめ
「相手の立場になって考えること」、つまり「想像力を働かせること」は、仕事においてもプライベートにおいても大事なことです。
良かれと思ってやったことが、案外自分よがりだったりするので、物事は俯瞰して見ることが大事です。
とはいえ、相手のことを「考え過ぎる」のは、それはそれで副作用もありますので、何事もバランスが大事です。
それではまた。
********************************************
プロスキャリアでは工場内での製造のお仕事からピッキング・軽作業など多数ご用意しております。 高収入のお仕事が多く、正社員登用実績も多数あります。神奈川・東京で仕事をお探しの方はぜひお問い合わせください! お仕事情報「ジョブ&キャリア」
コーポレートサイト https://proscareer.co.jp/
Facebook X Instagram YouTube TikTok note
********************************************