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社名の由来

設問

あなたは、会社を設立することにしました。

会社名は何にしますか?

また、どのような思いから、その会社名に至りましたか?

こんにちは。広報チームの岡野です。

出だしから、何のテストかな?といった具合ですが、実際にもし会社を設立するなら、会社名というものが必要になってきますよね。

現在も色々な会社がありますが、会社名はその会社の仕事内容をよく表していたり、どのような会社にしたいのかという思いが伝わるものになっていたり…また、人名と同じく、会社名も大切なものですから、画数を見たりといった占い的な要素を取り入れて、縁起の良い名前にしたいと考える方も多いようです。

世界的に有名になった企業の会社名ともなると、設立された時には、そこにどんな意味が込められていたのか…ちょっと気になりませんか?

というわけで今回は、誰もが1度は耳にしたことがあるであろう会社名の中から、筆者の勝手なチョイスでその会社名の由来を書いていきたいと思います。

その1:トヨタ自動車

この会社は、もう日本が世界に誇る大企業ですね。

日本人からすると、“トヨタは言わずと知れた日本の会社”という概念のもと、“海外でも車を売ってる”という感覚を持っている方が多いと思うのですが…例えば、アメリカではどうかというと、“トヨタはアメリカの会社でしょ?”と思っている人がいるくらいに、アメリカにも浸透しているんです。

これはもう、すでに根付いていると言ってもいいレベルなんじゃないかと思いますね。

そんなトヨタですが、現在日本向けに作っている自動車は、全体の20%に過ぎないと言われているんです。残りの80パーセントは海外向けなんですね。

そして、トヨタ全体で考えた際の社員数は、日本人より外国人のほうが多いとされています。

まさに、名実ともにグローバルな大企業…それがトヨタなんです。

では、本題で…このトヨタ自動車の社名は、どうしてトヨタ自動車なのか。

これほどまでに国内外に浸透している会社だし、初めから“トヨタ(TOYOTA)”という名前で“自動車屋さん”だったんじゃ…と筆者は思い込んでいたのですが、違ったんですね。

トヨタ自動車は、豊田(トヨダ)自動織機製作所内の自動車製造部門というところからスタートしているんです。これが独立したブランド名として“トヨダ”を名乗るんですね。

そうなんです。トヨダ。最後は“タ”ではなく“ダ”なんです。

そんなことから、トヨタ自動車が最初に作ったとされる量産型自動車のエンブレムは、“TOYODA(トヨダ)”になっているんですよ。

しかし、その後すぐ、一般応募によるトレードマークを採用する際、“トヨタ”に変更されるんですね。

理由はいくつかあって…

①豊田(トヨダ)という創設者の一族の苗字から離れることで、個人的な会社イメージから開放され、社会的な会社へ発展して欲しい。

(創設者の豊田喜一郎さんの父にあたる豊田佐吉さんも、織物を自動化する自動織機を作った発明王ということで有名なんです。このことも関係して、“苗字”から離れるということに意味を見出したのかもしれません)

②最後の音が濁音である“ダ”より“タ”の方が、より爽やかである。

③濁音を取ることにより、総画数が縁起のよい8画になる。

…というものだったそうです。

その結果“トヨタ”の名は、戦前にトヨタ自動車の拠点が設けられた愛知県挙母(ころも)市が、その名を豊田(とよた)市として改称…となるほどのブランド力を手にしたんですね。

自分の設立した会社の名前が、市の名前になって地図に載りました…なんて、なかなか、ロマンじゃないですか?

会社名の影響力、馬鹿にできないですね。

その2:EDWIN

こちらも、デニムのブランドとして定着していますね。

筆者と同じくらいの年齢の方であれば、1997年頃に放映されていた、ブラッドピットさんがギターを弾きながら商品名を歌うという、あのCM…覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?(なにそれ?と思った方、子どもがなりたい職業上位にその配信者がランクインしているという某有名動画サイトに、当時のCMが残っているようなので、ファンの方は必見かもしれません)

ちなみにブラッドピットさんは、“世界一ジーンズの似合う男”として、この商品のイメージモデルに就任していたんですよ。

実際、“あのブラピがCMに起用された”ということで、当時、このCMはかなりの話題性があり、一気にEDWINの知名度を高めたと言われています。

では、このEDWINの名前の由来はといいますと…

ずばり、そのまま“デニム”なんですね。

デニムをアルファベットが書くと“DENIM”になります。

言われてみれば、“EDWIN”と“DENIM”では、まず構成しているアルファベットが同じですよね。

どうやったら“DENIM”が“EDWIN”になるのか…ですが…

①”DENIM”の初めの2文字である”DE”をひっくり返して“ED”。

②更に残りの”NIM”を、上下左右にひっくり返して“WIN”。

(紙に“NIM”と書いて、上下を逆にすると”WIN”といった具合です)

…そう。要するに、“DENIM(デニム)を自由な発想でいじった結果、生まれたのが、EDWIN”なんです。

デニムと言えば外国のもので、日本人の体系には合わないのが当たり前のようになっていた中、EDWINは“日本人の体型にあった日本人のためのデニム”を追求してきたんですね。

その会社名でEDWINは、どのようなコンセプトを持ってデニムと向き合うか、そして、この先もどのような商品を生み出していくか…を、しっかり表していたということになります。(深いですよねぇ)

一説に、“外国のジーンズに対し、日本(江戸)が勝つ(WIN)でEDWINだ”という話もありますが、どうもこれは後付けのようです。

バッチリ日本人体系の筆者は、若い頃からこのEDWINのジーンズが履きやすく、シルエットも綺麗なことから愛用しているんですが、その会社名に、これまたおしゃれな意図があったとは…気付かなかったです。

久々にジーンズを一本新調しようかなぁ…なんて思った話でした。

その3:Google

これはもう、毎日お世話になっている方もいらっしゃるのではないかというくらい有名な会社ですね。筆者は、検索に始まりブラウザやらメールやら、果てはスマホに至るまでお世話になりっぱなしです。

以前、このブログでもご紹介した通り、大きく成長した会社にも関わらず、検索ウィンドウの会社名ロゴ部分で、落書きを意味するDoodle(ドゥードゥル)を動かしたり、本来の機能とは別の動作をして楽しませてくれるイースターエッグという機能があったり…遊び心を忘れていない会社という印象がありますよね。

それもそのはず、社風がとにかく自由なんです。

Googleの本社について、ちょっとあげてみますと…

・敷地内に、フィットネスジムやサウナを完備

(実際にお昼から利用している人も多いようです)

・オフィスに、猫以外のペットを持ち込み可能

(猫以外となってしまったのは、決してGoogleが猫嫌いなのではなく、猫の気まぐれに付き合うと、流石に仕事にならないと判断したからだと言われています)

・仕事部屋に、おもちゃなど遊び道具を持ち込み可能

(Googleのロゴに使われている、赤・黄・青の色は、LEGOブロックから着想を得たとされています)

…といった具合です。なんだか、そんな会社で生み出されるものに遊び心が残るのは、ある意味、当たり前のように頷けますよね。

では、そんなGoogleの会社名はどこからきたのか…

これは、スペルミスから生まれたということなんですね。

実は、Googleの会社名は“Googol(ゴーグル)”だったハズなんです。

本来、会社名になるはずであった“Googol”という言葉は、アメリカの数学者の甥っ子がつくった造語と言われていて、正式な単位ではないのですが、“10の100乗”という意味のあるんだとか。

10の100乗というと相当に大きな数字になるわけですが、そこには、“ネット上に存在する膨大な量の情報を整理して開示したい”という、検索エンジンにかける思いが詰まっていたそうです。

そんな中、ネット上で検索エンジンを使用できるようにするように、ドメイン登録をする際、その事故は起きたんですね。

そう。打ち間違えが発生したんです…。

“Googol.com”と登録したかったところを“Google.com”で申請してしまったんですね。

でも、そこは流石というか、Googleのお茶目で魅力的な部分なんだと思うんですが、その後もスペルミスが訂正されることはなく…今日に至るということなんです。

スペルミスが起源というと、え~?と思ってしまうところですが、もしかしたら、そんなミスによって生まれたGoogleという言葉に、何となく愛着が生まれたのではないか…そんなことを筆者は考えていたりします。

さて、今回は筆者チョイスで、有名企業の名前の由来を3つご紹介致しました。

まさかのスペルミスなんていう起源もありましたけれど、会社名には色々な思いが込められているんですね。

中には会社名を決めるのに、迷いに迷って出口を求めた結果、コンペという形で募集する場合もあるんだとか…。

自分が会社の立ち上げに関わることは、もうないかもしれませんが、もしコンペで参加できるなら、知恵を絞ってみたいなぁ…なんて思った次第です。

それでは、今回はこの辺で失礼致します。

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