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自動車

こんにちは。広報チームの岡野です。

 

お盆休みは皆さまいかがお過ごしだったでしょうか?

お仕事だった方もいらっしゃるかとは思いますが、普段大変な混雑を見せる都心部などでは、通勤電車はガラガラ、街行く人もまばら…と、一気に人が居なくなったということで、その光景を写真に撮ってTwitter等に投稿するなんて方も多かったようです。

 

そこにこの暑さ…。帰省をされた方はもちろんですが、涼を求めて避暑地へと向かわれた方もたくさんいらっしゃったかと思います。

しかし、皆がこぞって移動となると…そこは当然、例年の如くですが各地で道路渋滞が発生しますよね。

そんな渋滞にはまってしまった…特に運転手さんの中には「自動運転の車が欲しい…と、切実に思った方も少なくないのではないでしょうか?

 

この「自動運転」ですが、少し前までは何だか空想の技術のような気がしていましたが、今現在、国内で既に駐車をする時にアシストをしてくれる機能を搭載された車が発売されていますよね。

筆者は投稿動画で、運転手が操作せずともハンドルがくるくると勝手に回る様子を見ましたが、「おぉぉ~っ。なんか不思議だけど、すごいっ」と素直に驚くと同時に、ちょっと興奮してしまいました。

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以前、何かのアンケート調査結果で、割と駐車(特に縦列駐車)に苦手意識を持っている方が多いというのを見たことがあるのですが、そこをアシストしてくれるって心強いものがありますよね。

でも…でもですね…。これって渋滞などの時に運転手さん達が欲しがっている「自動運転」とはちょっと違いますよね…?きっと世の運転手さん達は設定さえすれば勝手に目的地まで行ってくれるようなイメージのものを「自動運転」だと言っていると思います。

 

では、そもそも「自動運転」って、何が出来れば「自動運転」なんでしょうか?

この点に関しては、実は明確に定義がされているんですね。

アメリカに「SAE (Society of Automotive Engineers) International」という非営利団体があるのですが、この団体ではあらゆる乗り物の標準化をしています。

日本ではこのSAEが策定した定義を採用しているんですね。

 

どのようなものかというと「自動運転」は、0~5の6段階でレベル分けがされていて厳密にいうと「自動運転」と呼べるものは、このレベルが3以上のものなんだとか。

下にそれぞれのレベルの概要を簡単に書いてみますね。

 

 ・レベル0:運転自動化なしで、運転者が全ての運転操作を実施する。

      (後方死角検知やABSは、この範囲の技術)

 ・レベル1:システムがアクセル、ブレーキ、ハンドル操作のうち、1つを行う。

      (車間距離維持や車線逸脱抑制機能など)

 ・レベル2:システムがアクセル、ブレーキ、ハンドル操作のうち、複数を行う。

      (渋滞時、前の車を追従するなど)

 ・レベル3:システムが全ての運転を実施するが、緊急時などは運転者が操作を行う。

      (突然、システムが運転手に対応を求めることがある)

 ・レベル4:限定された地域や特定の場所に限り、緊急時対応を求められることなく、

      システムが全ての運転を実施する。

 ・レベル5:どのような状況下でも、システムが全ての運転を実施する。

 

書いた通りなのですが、レベル3以上が「自動運転」と呼ばれる技術になります。

レベル2とレベル1については「自動運転」とは呼ばず、「運転支援」という技術なんですね。

というわけで、現在、日本で使用されている最新の技術はレベル2の段階、「運転支援」技術ということになります。

 

あぁ、やっぱりレベル3以上の自動運転となると実現は技術的に不可能なのか…というと、決してそういう訳ではないんですね。

なぜなら、2017年にアウディがレベル3に該当するシステムを量産車に搭載しているんです。更には、レベル4を搭載したコンセプトモデルも公開していたりします。

 

しかし、ここで問題になってくるのが法律なんです。

現状、レベル3以上の自動運転技術は日本の公道では使用することができないんです。

というのも、自動運転ではシステム側に運転を託すため事故が起きてしまったときなどの責任のありかが、運転手なのか、それとも自動車メーカーなのかと不明確になってしまうんですね。現行の法律では対処しきれないというのが正直なところだと思います。

また、保険についても相応の定義が必要になってくるでしょう。

そんなこんなで、自動運転の実現に待ったをかけているのは技術の方ではなく、法律や保険の方なんですね。

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そんな中ではありますが、内閣府では2020年をめどに、高速道路での自動運転レベル3の実現を努力目標に掲げています。先日も改正道交法施行令案が公表されましたが、その中で自動運転での違反行為に対する罰金が決まったとのことなんですね。

そして、スマートフォンなどを使用しながら運転する「ながら運転」についても、レベル2までの車では罰金と違反点数が3倍になるという案が公表されていますが、レベル3の車では、自動運転中はなんと「有り」になる方向なんです。

これだけでも、今までの法律とはかなり違いが出てきそうな雰囲気ですよね。

筆者は既に運転免許を取得している側ですが、ある時期の免許更新では、学び直さなければならない法律が冊子になってもらえそうです…。

 

…と、ここまで自動運転について書いてきましたが、自動運転技術は自動車業界で100年に1度の変革期と言われている程、大きな変化が見込まれる技術です。

ただ、それだけ新しい技術と言われるだけに実用を危ぶむ声が多くあるのも事実です。

特にレベル3の段階では、運転を完全にシステムに任せていた人間が、緊急時に唐突に運転対応を求められた場合本当に対応が可能なのか…?という懸念があったりするんですね。

そのためか「技術がレベル4の段階になるまで、うちの車には搭載しない」という慎重派の自動車メーカーもあるんです。

 

しかし、本当に適切に運用されていけばそう遠くない未来に、人為的なミスが原因の交通事故がなくなり、「運転」という行為自体が趣味だと言われる時代がやって来る…のかもしれませんよね?

筆者自身が高齢者と呼ばれる歳になったとき、免許を返納しても運転席に乗れる車が公道を走るようになるといいなぁ…なんていう夢を見ていたりします。

では、今回はこの辺で失礼いたします。

 

 

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