秀逸な「仮説」の立て方

こんにちは。冨田です。

私は毎朝の通勤時に「Voicy（ボイシー）」という音声メディアを聞いているのですが、この間キンコン西野さんが面白い話をしていたので、今日はその内容を共有したいと思います。

リスナーさんからもらった質問に対してリアルタイムで回答をするコーナーがあり、そこで出た質問と西野さんの回答です。

リスナーさんの質問：「神様って何ですか？」

その質問に対して西野さんはこう答えました。

神様が何なのか？（笑）、考えた事もなかったな〜

神様って日常生活には登場してこないよな〜

神様が登場してくる時ってどんな時だっけ？

たとえば、受験に合格した時や事業に成功した時に、「神様！ありがとうございました！」と感謝の意を伝えますよね。

あるいは、何かのピンチを迎えたとき、「神様なんとか切り抜けさせてください！お願いします！」と言いますよね。

前者の場合、何かに成功した時というのは、しかも誰の力も借りずに本当に自分の力だけで成功したとしたら、たぶん「天狗」になってしまいますよね？

そこで、神様のおかげでという、「神様の力を借りた」という部分を残すことで、自分を「謙虚」な気持ちにさせてくれるんじゃないでしょうか。

後者の場合、ピンチの時にはやっぱりテンパってしまうから、視野が狭くなり冷静な判断ができなくなっちゃうんですよね。

だから、「神様お願い！」という他力本願的な部分を取り入れることで、「俯瞰」して自分を見つめることができるんだと思います。

だとしたら、このピンチはなぜピンチなんだっけ？って冷静に考えられて、ピンチの要因を因数分解し、一つ一つ「タスク」に落とし込めるんじゃないでしょうか。

そうすることで、冷静にタスクをこなしてピンチを脱することができます。

それじゃあ逆に、「神様」が居なかったとしたら、どうなってるでしょうか？

受験に合格した時や事業が上手くいった時には、自分はすごいんだと「天狗」になり、調子に乗っていたかもしれません。

ピンチの時には、テンパって視野が狭くなり、冷静な判断が出来ずに変なことをしてしまい、よりピンチに陥っていたかもしれません。

つまり、「神様」とは、「天狗防止アプリ」であり、「タスク管理アプリ」である、と言えます。

この話、面白くないですか？

こういう風に考えていけば、こんな無茶ぶりな質問に対しても、なんとか「回答」を導き出せるという良いお手本です。

もちろんその答えは「正解」かどうかは分かりませんが、根拠がしっかりとあり、解像度の高い「仮説」は導き出せます。

それでは、この仮説の立て方を転用して、以下の質問に答えていきたいと思います。

質問：「良い派遣会社ってどういう会社ですか？」

これはなかなか深い質問ですね。それでは、良い派遣会社の特徴を考えてみましょう。

良い派遣会社とは、なんと言ってもそのサポート体制の充実度が重要ですよね。派遣スタッフ一人ひとりのキャリアや希望に合った仕事を見つけ、働きやすい環境を提供することが求められます。

また、派遣先企業と派遣スタッフの双方に対して、丁寧なコミュニケーションを取り、双方のニーズをきちんと理解し、適切にマッチングすることも大切な役割です。

でも現実的には、良い人材が欲しい企業と、仕事を探している人材をマッチングさせるには、「落としどころ」というか、お互いの「折り合いをつける」ことも重要です。

日本は少子高齢化が進んでおり、人手不足の昨今ですから、お互い理想ばかり求めていてもマッチングは成立しません。

それでは、もし良い派遣会社が無かったとしたら？

派遣スタッフは自分に合った職場を見つけるのに苦労し、企業も必要な人材を確保するのが困難になるでしょう。

つまり、「良い派遣会社」とは、派遣スタッフと企業の架け橋となる「人材マッチングプラットフォーム」であり、働く人々のキャリアを支え成長させる「キャリアパートナー」とも言えます。

まとめ

さていかがでしょうか。

何かを深く考察するには、まずはそれ自体の「特徴」を出してみて、もしそれが「無かったら？」という風に考えると、その「存在意義」が浮き彫りになります。

このような「仮説」の立て方は、他にも転用できるため、とても参考になるなぁと思い共有させてもらいました。

最後に、ぜひ皆さんにやってもらいたいのですが、「自分自身の存在意義」の「仮説」を立ててみてください。

良い「自己理解」の機会となり、「自分の強み」が浮き彫りになると思います。

それではまた。

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