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「良い転売」と「悪い転売」

 

こんにちは。冨田です。

「転売」と聞くとなんだか悪いイメージをお持ちじゃないでしょうか。最近のニュースでもいくつか転売に関する記事がありました。


「大谷翔平が小学校に寄付するグラブ」…大谷翔平選手が日本の全小学校に「3つ」ずつグラブを寄付するというニュースに対して、こんな希少価値のあるグラブだと転売されてしまうんじゃないか、という声が上がっています。

「コストコで買ってきて再販する小売店」…コストコで商品を買ってきて、自分のお店で再販売するというニュースです。これは「転売」になるんじゃないかと言われています。

「甲子園での日本シリーズのチケット」…今年のプロ野球日本シリーズですが、50年ぶりの関西チーム対決ということもあり、甲子園での観戦チケットが高値で転売されていたというニュースです。


さて、これらの「転売」はすべて悪いのでしょうか。

そもそも転売という仕組みは、自分が買った値段よりも高い値段で売ることですが、これって、商売の基本というか、至極当たり前のことです。

商社や小売店が生業としてやっていることです。個人がやっている「せどり」もそうです。安く仕入れて高く売る。これを「転売」だと言われてしまうと、誰も商売が出来ません。


それでは、「悪い転売」と「良い転売」はそれぞれどのようなものがあるのでしょうか。整理していきましょう。

 

悪い転売

災害時や緊急事態(パンデミックなど)において、マスクや消毒液などの必需品を、原価より大幅に高い価格で転売する行為。これは悪い転売の典型例ですね。モラル的に最悪です。

人気のコンサートチケットなどを買い占め、ファンに高値で転売する行為。これは後で説明しますが、明確に法律違反です。

著作権で保護された商品をコピーして転売する行為。主に映画や音楽ですね。これは著作権法に引っかかる明確な犯罪です。

装飾品や電動自転車など、盗んだ商品を転売する。これは転売以前に犯罪です。

 

良い転売

中古の家具、電化製品、書籍、衣類などを、廃棄するのではなく転売して資源の再利用に貢献する。

収集家や愛好家に向けて、アンティークや希少なコレクタブルアイテムを転売する。あるいは、海外で売られている珍しい商品を転売する。

コストコで買ってきた商品を自分の小売店やネットで再販する行為。これは冒頭で紹介した事例ですが、実はこれ、何にも悪くありません。コストコは「卸売業者」なので、まったく問題ないのです。

コンサートのチケットを買ったが、都合が悪くなり行けなくなって、それを「適正価格」で転売する行為。これは高値で売ると法律に抵触しますが、適正価格ならまったく問題ありません。

 

チケットの転売について

さて、悪い転売と良い転売をそれぞれ紹介しましたが、区別はつきましたでしょうか。とりわけチケットの転売については、よくニュースになっていますし、「悪い転売」の典型例だと思います。

政府もこれを重く受け止め、ついに「チケット不正転売禁止法」という法律が、2019年6月に施行されました。

この法律に抵触すると、「最高1年以下の懲役」または「100万円以下の罰金」、あるいはその両方が科せられます。


でもこれって、どうやって不正を見つけるのでしょうか?

今どき公演会場や駅前で堂々とチケットを転売しているタブ屋は見かけませんし、警察はどのように不正転売を見つけているのでしょうか。

その方法は、転売サイトを監視したり、消費者からの報告を受けたりして見つけているそうです。転売サイトに写っているチケットの「シリアル番号」をイベント主催者へ問い合わせると犯人を特定できるからです。

 

転売ヤーのリスク

ところで、転売ヤーはなぜ転売をするのでしょうか。必ず儲かるからでしょうか。

そんなことはないと思います。たとえばコンサートのチケットを買い占めたとしても、それを買ってくれる人がいなければ損するだけです。

最近の例でいうと、安室奈美恵さんがサブスクの音楽配信サービスから曲を削除したというニュースが出た瞬間に、ブックオフなどで売られている安室奈美恵さんのCDを買いあさっている転売ヤーがいます。

転売ヤーには、「これは人気がでるぞ!」という目利きが必要なのです。

売れなかったら損を被ります。つまりビジネスセンスが必要なのです。

 

ダイナミックプライシング

高値での転売が成立するということは、そこに高値でも「買う人がいる」ということです。つまりニーズがあるわけです。

そう考えると、サービス提供者としては、本来の価値よりも安く販売してしまっているということになります。

しかし、10倍の値段でも買う人がいる一方で、定価でも売れ残ることもあります。本当に商売は難しいものです。


そんな中、新しいテクノロジーと価格柔軟性を掛け合わせた「AI×ダイナミックプライシング」というシステムを開発し始めている会社があります。

イベントが行われる季節、曜日、天候、そして同日に行われる競合イベントなどを、「AI」が判断して「価格」を決定するというものです。そうすれば、需要の高いチケットは高くしても売れるし、需要の低いチケットは逆に安くして多くの人にリーチが出来ます。

こんな技術が普及していけば、転売ヤーは居なくなりますね。

 

まとめ

さて話をまとめると、世の中には「良い転売」と「悪い転売」があり、一概に「転売」という行為自体が悪いというわけではありません。

もちろん、法律に触れたり、モラル的にどうなの?という転売は絶対にダメですが、めちゃくちゃ欲しいという人に高く売る行為は、決して悪いことではありません。

自分がそんなに価値を感じていないモノでも、誰かにとってはめちゃくちゃ価値のあるモノだったりします。だからこんなにも「メルカリ」が普及しているのです。

この週末にでも、自宅にある不用品を売り出してみてはいかがでしょうか。

それではまた。

 

 

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