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ぽく見せるポピュリズム

 

こんにちは。人材開発の冨田です。

世の中、なんでも「ぽく」見せれば上手くいきます。

政治もそう、経済活動もそう、人間関係もそう。

科学的な正しさを説明するよりも、ぽく見せた方が人は動きます。

そう、世の中「ぽく」見せたもん勝ちなのです。

 

新型コロナ対策

まずは、新型コロナウイルス対策です。中国武漢で初めて感染が確認されてから、すでに3年が経過しています。もう、このウイルスが何者で、どんな特性を持っているのかは、科学的にかなり丸裸にされています。

「従来株」から次々と変異を繰り返し、ちょうど「オミクロン株」になったあたりから、感染力が劇的に強まり、同時に弱毒化もしていきました。

科学的に言って、マスクは感染防止にはほとんど意味をなさなくなってきました。ましてや、アクリル板なんて、ポーズ以外の何者でもありません。

いまだにテレビではアクリル板は外せないようですが、おそらくこれは、ウイルス対策というか視聴者対策です。感染対策(ぽく)見せないと、視聴者からクレームが入るからです。

 

防衛費の増大

いま政府は、防衛費を現状の2倍に上げようとしています。ロシアによるウクライナ侵攻、中国による台湾有事や北朝鮮の挑発など、日本はかつてないほどの脅威にさらされています。

とりわけ北朝鮮のミサイル発射には敏感に反応しています。緊急用の「Jアラート」も何度となく発令されています。ミサイル発射の度にニュース速報があり、国民はその度にビビっている状態です。

でも実際には、北朝鮮は日本に打ち込むことは絶対にありません。当たらないようにめちゃくちゃ計算して打っています。もし当ててしまったら、アメリカに秒で報復されてしまうからです。

でも日本のメディアや政府は、北朝鮮の脅威を煽ることで、国民に防衛費の増大は止むなしという空気を作り出します。

 

ふるさと納税の普及

多くの若者が地方で育ったにもかかわらず、大人になって納税をし始める頃には都会に出ていて、結果、生まれ育ったふるさとには納税が出来ていません。

そこで、地元に恩返し(寄付=納税)が出来る仕組みとして作ったのがこの「ふるさと納税制度」です。

創設当初は全然普及しませんでしたが、いつしか自治体が「返礼品」を出し始め、一気に火がつきました。(金券を返礼品にするなどやり過ぎた面もあり、その後金券は禁止されました)

そして今では、ふるさと納税は美味しい地方の名産物が安く買える制度として、広く普及しています。

制度の立て付けとしては、「買う」ではなく、寄付に対する「返礼品」なのですが、もうそんな感覚はなく、使わなきゃ損くらいの勢いで広がっています。

 

菅さんと岸田さん

ちなみに、ふるさと納税制度を作ったのは前首相の管さん(当時総務相)です。管さんは、ワクチン外交で剛腕を見せたり、携帯電話料金を下げたり、首相1年の間に数々の実績を作りました。

でも、あの感情のない朴訥とした話し方や、時より噛んだりして、なんとなく頼りない感じがします。政治家としての実績は評価されるべきなのに、国民の印象はいまいちです。

一方岸田さんは、まあまあイケメンだし、話し方もハキハキとしています。(読んでるだけですが…)

首相就任当初からずっと支持率は高くて、国民へ与える印象としては良かったのでしょう。(でも今のところ、これといった結果は残していません)

しかし、安倍元首相の国葬でのスピーチで、二人に対する国民の持つ印象が逆転したと思います。管さんの気持ちがこもったスピーチと、読んでいるだけで気持ちが伝わらない岸田さんのスピーチ。

実はこのあたりから内閣支持率が落ち始めてきました。

 

最後に

たまに「印象操作」という言葉を聞くと思います。これがまさに「ぽく見せる」ことであり、人々を動かす魔法の杖みたいなものです。

科学的な証明はそんなに必要なくて、いかにも「それっぽく」見せて、人々の心を動かし行動させた者勝ちなのです。

世の中、ぽく見せてコントロールしている側もいれば、コントロールされている側もいます。

ファクトや科学的根拠をよく調べ、安易にコントロールされないよう気をつけなくてはいけませんね。

それではまた。

 

 

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