自然欠乏症候群
こんにちは。広報チームの岡野です。
皆さまがお住まいの地域は、都会的な雰囲気でしょうか?それとも、自然が多いところでしょうか?
筆者の住んでいる場所は、ある程度拓けてこそいるものの、少し足を踏み入れればまだまだ沢山の自然と触れ合うことができるほうかな…?と思います。
…と、どうして身の回りの自然環境の話を?というところなのですが、皆さまは『自然欠乏症候群』という言葉を目にしたり、耳にしたりしたことはありますでしょうか?
筆者、恥ずかしながら全然知らなかった言葉なのですが、たまたま育児系コラムで目にする機会がありまして…
「へぇ、そんなものがあるのかぁ…」ということで今回のご紹介に至ったんですね。
さて、この『自然欠乏症候群』ですが、字面から意味は何となく掴めるものの、何だかボンヤリとした感じですよね。
『症候群』なんて名前か付いているからには病気なの?とも思ってしまうところですが、実際は病気として確立されてもいません。
じゃあ、何なのか…ということでこの『自然欠乏症候群』について書いてみたいと思います。
1:そもそも自然が欠乏すると…?
時は1970年代、イギリスの話です。
この頃から、イギリスの子ども達にある変化が見られ始めたんだそうです。
それは肥満や自傷、はたまた、うつ病といったいわゆる現代病が子ども達の間に広がり始めたんですね。
しかし、そんな子ども達を自然の中に連れ出して、そこで様々なものに触れさせると症状が良い方向に向く…という事がわかったんだとか。
その後、2000年代に入ってからは、イギリスやアメリカで『自然欠乏症候群』という言葉が度々登場してくるようになるんです。
中には、自然と接触する事がなくなった子ども達は、身体的・精神的な問題を抱えやすいとしている書籍もあるんですね。
子どもの発達や発育のためには、十分な外遊びが必要だという話が日本の育児雑誌などにも沢山書いてありますが、こうしたイギリスやアメリカの国の人々は、より積極的に子ども達を外に連れ出そうとするようです。
そして近年、今度は大人が抱える原因不明の体調不良にも自然の癒やしによる効果が見られる可能性が見えてきたとのこと。
ストレス社会を生きる大人達向けに、合宿という形で自然と触れ合うプログラムを提供している施設もあるんですね。
どんなに文明が進んでも、人は自然とは切り離せないんだろうなぁ…という話なんでしょうね。
2:自然欠乏の連鎖
皆さまは小さい頃どのような遊びに夢中になりましたか?
筆者は小さい頃、山に木の実や山菜を取りに行ったり、草花でおままごとをしたり、池でオタマジャクシやドジョウ、ザリガニなんかを捕まえて飼ってみたり、はたまた、木の上に秘密基地を作ってみたり…と、なかなかのわんぱくぶりを発揮しておりました。
しかし、自分が子育てをする時になってようやく気付いたんですが…子供の頃、当然のように遊んでいた環境が、今自分の周りにないんですね。
適度に拓けている自然…とでも表現したらいいんでしょうか…子供に丁度良いくらいの自然の遊び場がないんです。
そうすると…遊びって子ども達の間で広まるものだと思うんですけど、近くに適当な自然がないとどうしても外遊びから離れてしまうんですね。そして自然と触れ合う遊びが少なくなれば、それを教えてくれる上級生的な存在も段々と居なくなってしまうんです。
そんな状態になってしまうと…『じゃあ、ちょっと遠出して自然公園にでも行こうか』となったとしても、子ども達はそこで何をして楽しむのかが分からなくなっちゃうんだそうです。
結果、子ども達は更に自然から離れていってしまうという訳です。
もし、積極的に子ども達を自然の中に連れ出すならば、もう親が手本となるか自然教室のようなところで先生に教えてもらうか…という時代になってきてしまっているんですね。
3:自然と触れ合うとなぜ良いの?
しかしながら、自然と触れ合うとなぜ子ども達の発達に良かったり、癒しを得られたりするんでしょうか。
これについては、『五感』とでも言ったら良いのでしょうか…自然から離れた生活を続けると、人間が本来生まれながらに持っている野性的な部分が鈍るからではないか?と言われているんですね。
要は、体の中にある根本的な生物的部分が弱る事によって、生きていくためのバランスを失ってしまう…という話のようなんです。
育児書が外遊びを推奨するのは、子ども時代にきちんと『五感』を育てておく事が重要だということなんですね。
では、大人になってから自然と触れ合ったところで手遅れなのかというと…これもまた違うようなんです。
というのは、現代人が抱えるストレスというのは自然の中では発生しにくいと言われているんです。なので、自然と触れ合うことで普段のストレスからの解放という効果が期待できるんですね。
結局、自然との触れ合いは子どもにも大人にもお勧めということですね。
4:具体的には何をしたらいいの?
では毎週末、山や自然公園へ遊びに行けるか…というと、体力に自信のない筆者ではとてもじゃないですが不可能です…。
そんな訳で、家や街に居ながらにしてできる自然欠乏症候群対策をあげてみたいと思います。
その1:自然の光を意識した生活
お日様の光にはなんだか元気になれる要素がありますよね。
これから肌寒い季節になると、日向ぼっこなんて最高の気分になれたりします。
そうでなくとも、朝一番に日の光を浴びて目覚めると、なんだか身体の調子が良いような気がしませんか?
実は筆者は、夜寝るときにカーテンを開けて寝る派なんです。
そうすると朝日で自然と目が覚めるので、目覚まし時計に起こされた…という感覚を持つこともなく1日のスタートがスムーズなんですね。
朝日を浴びると体内時計のリセットになる…なんて話もありますし、日の光には、本来人間が持っている感覚に訴えるものがあるのだと思います。
逆に、夜は遅くまで電気を付けていたり、パソコンやスマホを見ていたりするのはNG。
次の朝をスッキリと迎えるための準備をするのが大切とのことですよ。
その2:木や自然素材を生活に取り入れる
日々の生活の中で、自然と触れ合えるように…というと、部屋やベランダなんかにグリーンを置くのが良さそうですよね。
キッチンガーデニングをしてみたり、観葉植物を置いてみたり…。手
間要らずなところでいくと、エアプランツやサボテンなんてオシャレで可愛い寄せ植えが売られていたりしますね。
その他だと、例えば衣服を選ぶ時、自然素材のものをチョイスしたりすると肌ストレスが軽減されたりする事があるようです。
無理のない範囲で自然のものを取り入れることができると良いですよね。
その3:意識して五感を働かせる
「五感を働かせる」と一口に言ってしまうと何だか難しく考えてしまいますが、要は自分の感覚を意識してあげれば良いということのようです。
なので、「見て」「触れて」「味わって」「匂いを感じて」「耳で聞く」事ができれば、それで完璧なわけです。
考えてみたら、「美味しそうなお料理を、風を感じつつ自然の音を聴きながら食べる」事ができればパーフェクトなんじゃ…?
もちろん、お出掛けができれば秋キャンプやバーベキューで旬の素材をいただくのがベストとは思いますが、意識の仕方によっては、街のカフェのテラス席でも、十分目標達成ができそうですよね。
忙しいと、ついつい食事がただの燃料補給のようになってしまって、下手をすれば何を食べてるか見もしないで仕事をしながら…なんていうこともあるかと思いますが、食事こそが身体のもと。
余裕をもって楽しむ事が必要なんだと思います。
さて、今回はたまたま目にした『自然欠乏症候群』について書いてみました。
最近、子ども達と公園で遊ぶ機会がめっきり減ってしまった筆者ですが、たまにはお弁当を持ってピクニックにでも行こうかなぁ…という気持ちがムクムクとわき上がってきました。
本格的な冬を迎える前に、うちの1番下のおチビはあと何回くらい落ち葉と遊べるかなぁ…なんて秋特有の感傷に浸りつつ、今回はこの辺で失礼致します。
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