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高齢者大国日本

 

こんにちは。人材開発の冨田です。

世の中いろいろと便利になりましたね。
電車移動の際には、切符を並んで買わなくてもよくなり、乗り継ぎ方法をわざわざメモ書きしなくてもよくなりました。
人と待ち合わせをする時にも、お互いざっくりとした場所だけ伝えていれば容易に合流出来ます。

 

ほんの10年前、20年前には考えられないような利便性です。
特にスマートフォンの登場により劇的に世の中が変わり、そしてこれからもさらにその速度は加速していくでしょう。
5年後、10年後の社会がどうなっているのか予測がつきません。
IT技術の急激な革新により、将来予測が難しい時代になってきました。

 

予測が難しいと言えば、新型コロナウィルスの行方もそうですね。
第1波、第2波、第3波と、徐々に感染者数が増えて行きましたが、今ようやく収まりつつあります。
でも、またいつ第4波が来るか、ワクチンの効果はどうなのか、そしてオリンピックは開催出来るのか、誰も分かりませんよね。

 

未来は誰も分からない。

 

ただそんな中、日本においては「将来確実にこうなる」と言い切れるものが一つあります。

 

それは、「高齢化社会」です。

 

これはどんな専門家でもどんな素人でも分かりきった「未来」なんです。

以下の表を見てください。

1980年から20年ごとの年齢別の人口推移です。

 

赤字の部分を見てください。

現在の2020年では、65歳以上の割合が「28.8%」ですが、20年後の2040年には「35.4%」に上がります。
もう3人に1人が高齢者という世界です。

 

あと、こちらが人口ピラミッドの推移です。

1980年はまだピラミッドの形をしていますね。

そして2000年↓↓

そして現在の2020年↓↓

そして20年後の2040年↓↓

20年単位で見ると人口構成が変わっているのがかなり顕著に分かりますよね。

もうピラミッドの体を成していません。こけしみたいですね。。

 

ちなみに、2020年現在のアメリカはこんな感じです。ロケット型ですね。

 

そして世界一人口の多い中国。過去の「一人っ子政策」の影響もあり、もう少しすると日本と同様に少子高齢化の社会となります。

 

そしていま民主化が脅かされているミャンマーです。若年層が多い理想的なピラミッドなので、これからの経済発展が期待されます。

 

なお、日本は先進国の中で一番早くやってくる「超高齢化社会」の国なんです。

「技術革新による近未来社会」においては10年、20年先は予測がつかないですが、このように「高齢化社会」はかなり具体的に予測がつきます。

もっと言えば、日本政府はこの状態になるのが20~30年前から分かっていた事なのに、なかなか効果的な政策が取られてきませんでした。

 

 

昔の人と今の人では結婚、出産の価値観が違うため出生率が低くなるのはしょうがないですが、今から出産に対して超優遇政策をしても子供を増やすのは難しいでしょう。

そもそも大人世代(子供を産む世代)の人たちが少なくなっているので、子供たちに急に大人になれと言っても無理だし、高齢者に若返って欲しいと言ってもできるわけがありません。

 

そうなると、解決方法はただ一つです。

 

それは、海外から「移民」を積極的に受け入れていくしかありません。

大人世代の人たちを移民でカバーしていくしかないのです。

しかしながら、日本は歴史的に見ても移民の流入にはとても消極的です。日本の文化や秩序を乱されるとか、安い仕事を奪われるとか、単純に恐いからとか、そんな理由からだと思います。

 

ただ、上記の表や図を見た通り、そんなことを言っていられない状況だと思います。

安部前総理は2019年4月、実質的に移民の緩和政策である新たな在留資格「特定技能」を発行しました。

今後は難民の受け入れも増やすなど、もっともっと積極的に外国人を受け入れる施策が必要だと、個人的には思います。

 

 

 

 

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