18R前編
こんにちは、広報チームの岡野です。
今回は前回の予告通り、環境問題を語る際によく聞かれる『3R』が増えに増えて、今や6倍となった『18R』について書きたいと思います。
「そもそも、18R以前に3Rって何だったっけ…?」ってなこともあるかもということで、まずは『3R』について少し復習をしておきましょう。
『3R』とは、“Reduce (リデュース)・Reuse(リユーズ)・ Recycle(リサイクル)”の、それぞれの単語の頭文字“R”を数えたものになります。
“Recycle(リサイクル)”が入っていることからも分かる通りで、これ、ゴミ問題についての話なんですね。
そんなわけで、『3R』を含んでいる、『18R』は、ひとりひとりが出来る所からでも実践をすることで、全体のゴミが減れば、その分環境への負担を減らすことができるじゃないか…という、私たちが日々の生活の中で出来ることや、身近にある取り組みをまとめたものなんです。
環境への負担を減らそう…と言うと、ちょっとイメージがほんわかしてしまうので、より現実的かつ、具体的な話をしてみますね。
「日本のゴミの埋立地は、今まで同様のペースでゴミを受け入れた場合、あと20年で満杯になるため、日本ではゴミを捨てられなくなる」
ということを、環境省が平成28年の段階で発表していた…という事実です。
ざっくり計算ですが、2050年を待たずして、日本ではゴミの最終的な行き場がなくなっちゃうという話なんですね。
さらっと、軽く言ってはいますが…
例えば、今後1回に出せるゴミの量に制限が掛かったら…どうなるでしょう?
行き場をなくしたゴミは、家に溜まるしかなくなりますよね?
年末年始、ちょっとごみ回収がお休みになっただけでも、ごみの置き場に困る筆者宅としては、そんなことになったら大問題です。
上記は、極端な例え話だとしても、日本はなんとしても、ゴミを減らさないことにはどうにもならないところまで来ちゃってるというのは間違いない話なんですね。
それを踏まえた上で、『3R』の3つの“R”を皮きりとして、『18R』までをご紹介していきます。
(…と言っても、長いので前編・後編に分けますね)
1:Reduce (リデュース)
これは、「ゴミを減らす工夫をする」ことです。
持ち帰ったらこれはゴミになるなぁと、ぱっと見で判断できるものは、持ち帰らないことがベストではないでしょうか?
マイバッグを持参するとか、過剰包装を避け、簡易包装を選ぶとか…が、これにあたります。
日本でようやく根付いてきたマイバッグ、環境への意識が高いドイツでは、当たり前なんだそうです。
また、袋を忘れて買ったとしても、ビニール袋ではなく紙袋であるという話もネット上で見かけました。
極めつけは、例えケーキを買ったとしても包装は簡易的で、箱には入れず保冷剤なんかも付かないそうですよ。
日本の包装は過剰だと言われ続けていますが…なんだか納得ですね。
2:Reuse(リユーズ)
これはそのまま。「再使用」のことですね。
まだ使えるものは、繰り返し使ったり、他の人に譲ったりして使い倒す方が環境には優しいということです。
例えば、ベビーバスなんかは下手したら生後1ヶ月くらいまでしか使いません。
でも、かさばるので、使い終わればゴミになってしまうことがほとんどとも言われています。
そんなことから、ほぼ新品で使い終わった方から譲ってもらえたりすることの多いアイテムなんですね。
ベビーバスに限らず、情報サイトなどを見てみると、テーブルであったり、水槽であったり、畳であったり…と、本当にいろいろな物のもらい手を探している方がいらっしゃいます。
また逆に、自分がいらないものを欲しいと言ってくれる方もいるのです。
捨てるという選択肢の他に「譲る」、
買うという選択肢の他に「もらう」。
こういう流れも、ゴミを減らすことに繋がりますね。
3:Recycle(リサイクル)
これは、前回も書いていましたが「再生して利用するという循環」のことです。
ペットボトルが別の新しいペットボトルに生まれ変わったり、フリースになったり、下敷きになったり…
牛乳パックがトイレットペーパーやティッシュになったりしていますよ。
4:Refuse(リヒューズ)
これは、「ゴミの発生を断る」というもので、根本的なところからの解決を狙っています。
持ち帰ったらゴミになるものを持ち帰らないという点では、Reduce (リデュース)と似ているのですが、Refuse(リヒューズ)では、そこを積極的に断っていこうという話になります。
お店のサービスでもらえるビニール袋や、コンビニのプラスチックフォークなど、不要であれば断る勇気も必要なんですね。
5:Repair(リペア)
これは、「修理・補修をして再利用する」ということですね。
衣類などに毛玉が付いたり、ちょっとほつれたり…なんていった時、捨てちゃうのは簡単ですが、ほんのちょこっと手を入れれば十分使えますよね。
多少の色褪せも、ベーシックな洋服であれば染め直して着るなんてこともできます。
また、革製品などは長年使い込んで、いい色になってくるものもありますし、長く使えるようにと日頃からメンテナンスされている方も少なくないようです。
もったいない精神、ゴミを減らす場合には大事になってきますよ。
6:Reform(リフォーム)
これは「手を加えて、また使えるようにする」ということです。
着なくなってしまった着物を、小物やドレスに作り直したりするのがこれにあたりますね。
タンスの肥やしになっている着物や洋服があったら、仕立て直したり、別のものに作り替えたりしてみてはいかがでしょうか?
また、使わなくなった古い家具の取っ手を変えてみたり、塗り直したりして素敵に変身させる…なんてのも、これ。
昨今のDIYブームで、ホームセンターに行くとリフォームコーナーが設置されていたりしますから、これから始める方にも割とハードルが低くなっていますよ。
筆者、自身が子どもの頃から使ってきたタンスがあるのですが、外観が厳しくなってきたので、時間があるときにでもリフォームしたいなぁ…と、密かに思っております。
7:Rebuy(リバイ)
これは「新品ではなく中古品を購入する」ということですね。
新しい商品を購入するのではなく、機能的に問題がないのであれば、リサイクルショップなどで中古品を購入して再利用すれば、ゴミ問題にもお財布にも優しくなります。
地球も自分もニッコリですね。
また、中古品を購入して使用した後、次に欲しい人のためにリフォームして、売ったり譲ったりするのも…再利用という点で素晴らしい流れですよね。
8:Return (リターン)・Returnable(リターナブル)
これは「使った後は購入先に戻す」というもの。
筆者が子供の頃、ラムネやコーラの瓶は飲んだ後にお店に戻すと、10円を払い戻してくれたものでした。
戻ったお金で、駄菓子を買って…なんてしていましたが、最近はペットボトルが主流になり、あまり見かけなくなった光景なのかもしれません…。
でも、このように払い戻しをしてくれていた瓶というのは、リターナブル瓶と呼ばれている瓶で、洗浄して繰り返して使用するというとてもエコな瓶だったんですね。
今も、銭湯などで手にする牛乳瓶や、宅配のヨーグルトなどの瓶として、このリターナブル瓶に出会うことがありますが、飲んだ後の瓶を返却することで瓶がゴミにならず、再利用されていきます。
また、携帯電話やパソコンも販売店やメーカーによる回収が行われていますね。
携帯電話やパソコンには、レアメタルという流通量が少ない希少な金属が使われていて、不要な携帯電話やパソコンから取り出すことが可能なんです。
そんなわけで、ゴミにするにはもったいなさ過ぎるんですね。
ですから、これらのように回収があるものはゴミにせず、しっかり販売店・メーカーに戻しましょう。
9:Refine(リファイン)
これは「資源を再利用するためのゴミ分別」のことです。
毎日家庭から出されているゴミ。
海外では、回収後に作業員が手作業で分別している…なんて国もあるようですが、日本はゴミを捨てるひとりひとりが作業員で監視員です。
ここで分別を間違えてしまっては、せっかくの資源が資源にならず、そのまま燃やされていくことになります。
外出先でもペットボトルはきちんと回収箱に入れていますか?
紙ゴミが燃えるゴミになってないですか?
紙パックは小さなものでも、資源として活用出来る優秀なアイテムですよ。
なんて言われると、ギクッとすることもあるのではないでしょうか。
自治体によって分別には違いがあると思いますが、長く住んでいる地域であっても、分別の方針が変わったりする場合があります。
思い込みもあるかもしれないので、たまに市や自治体の発行する広報やパンフレットを確認するのもいいのかもしれませんね。
さて、今回は『18R』のうち、9つの”R”をご紹介致しました。
ここまでの”R” 、皆さまはどのくらい意識していましたでしょうか?
次回は残り9つの”R”について書いていきたいと思います。
それでは、今回はこの辺で失礼いたします。
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