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「不便」なところにコミュニケーションは生まれる

 

こんにちは。冨田です。

世の中便利になりました。

切符を買わなくても「Suica」をピッとかざすだけで改札を通過できます。

時刻表や路線図を見なくても「NAVITIME」で最短の乗り継ぎ経路を一瞬で確認できます。

人と待ち合わせをする時も、場所と時間を「LINE」で送るだけで迷うことなく合流できます。


テクノロジーの進化により、一昔前からすれば考えられないくらい便利な世の中になりました。

ですが、こんな便利で効率的な世の中になったおかげで、失っているものもあると思います。

 

コミュニケーションの喪失

それは、人と人との「コミュニケーション」です。

現代は効率を求めるあまり、コミュニケーションが希薄になったように思います。

たまに見かけませんか。家族やカップルでレストランに来ているのに、みんなそれぞれがスマホをいじってる光景を。ちょっと異様ですよね。

会社での会議やミーティングでも、何かと「オンライン」で行なうので雑談をする時間がほとんどありません。

何かを知りたい時に、部下や同僚に聞くのではなく「Google」や「ChatGPT」に聞いたりするので、そこでもコミュニケーションは生まれません。

もちろんITツールは仕事や生活において、めちゃくちゃ時間を短縮してくれる超絶便利なアイテムなのですが、それだけでは「人間らしさ」が失われていくのではないかと思います。

ということで、こんな便利な世の中だからこそ、あえて「不便さ」を作って、そこに「コミュニケーション」が生まれるよう設計しなくてはいけません。

 

あえて不便にする

たとえば、会議や研修など、オンラインでやればコストも時間もかからないのですが、あえて場所を借りてリアル会場で行います。

会場費や皆の移動時間など、余計なコストや時間がかかりますが、皆が顔を合わせることに意味があります。

何なら、各自がPCを用いるのではなく、ホワイトボードや付箋にわざわざ書いたりすると、余計に手間が増えてGOODです。あーでもないこーでもないと、そこにコミュニケーションが生まれます。


たとえばバーベキューを企画する時も、すべての材料が揃っていて手ぶらで行けるような施設よりも、自前のバーベキューセットを用意し、食材を買い出しし、炭を買い、火を起こすところから始めるような「不便な」バーベキューの方が、多くのコミュニケーションが生まれます。

いまは便利なツールやサービスが数多く存在していますが、あえてアナログで不便な方法を選択することで、人と人とのコミュニケーションを作り出すことができます。

 

気持ちが伝わるツール

他にも、デジタルではなくアナログを採用することで相手に気持ちを伝えることができます。

それは、「手書きの手紙」です。

今や年賀状もメールやSNSで送り合う時代です。そんな中、わざわざ便箋に筆ペンや万年筆で書いた手紙を送ると、相手はどんな気持ちになるでしょうか。

きっと手書きのその手間を感じて心が温まるでしょう。より気持ちが伝わるでしょう。

文字を打つのではなく、ペンを取り、紙に向かって心のこもった言葉を綴った行為に、相手の気持ちや時間が感じられるからです。

このように、手間がかかることは、相手への気配りや思いやり、そして深いコミュニケーションを生むのです。

 

最後に

何もかも効率的で合理的で便利な世の中だからこそ、あえて「不便さ」を作らないと、コミュニケーションは生まれません。

逆にいうと、不便なところにしか「コミュニケーション」は生まれないのです。

皆さんもこの週末に、家族で「手間のかかる」料理を作ってみてはいかがでしょうか。

それではまた。

 

 

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