「多様性」という便利な言葉
こんにちは。冨田です。
昨年末にこんなことがあったのを覚えていますか。
和歌山市内のホテルで自民党青年局が開催したパーティーでのことです。
このパーティーは、会議のあとに同じ会場で行われたもので、露出度の高い女性ダンサーが登場してきて、クラブミュージックに乗せてフリフリ踊るなど、とても政治家のパーティーとは言えない内容でした。
一部の写真では、女性ダンサーが議員の膝の上に座って、チップを口渡ししている姿もありました。
当然、企画した青年局の政治家は説明を求められました。
その際に、その政治家が放った言葉は、なんと、政治パーティーにも「多様性」を取り入れた。でした。
おいおい!便利な言葉だなあ。
多様性と言えば何でも許されると思ってるのか。
思わずツッコミを入れたのは、私だけではないでしょう。
このように、「多様性」という言葉を便利な「言い訳」として使っている例は少なくないと思います。多様性と言っておけば許されるだろう、みたいな。
多様性とは何か
そもそも、「多様性」とはどういう意味でしょうか。
多様性とは、「ある集団の中に異なる特徴・特性を持つ人がともに存在すること」です。(ウキペディアより)
つまり、多様性(ダイバーシティとも言います)を受け入れようというのは、社会全体でマイノリティを受け入れようということです。
人種もそうだし、ジェンダーも障がい者も、価値観が違う人も、すべてにおいて多様性を受け入れようということです。
そんな世の中の風潮だからこそ、とりあえず「多様性」という言葉を持ち出せば誤魔化せるだろうと、そんな風に思う人が増えているのでしょう。
ちなみに、多様性を受け入れようと言っている国は先進諸国のみで、発展途上国や共産主義国などは、多様性とかそんなこと言っている状況ではありません。ガンガン差別もするし、むしろ人権を無視されがちです。
多様性による不自由さ
一方で、多様性を受け入れようと言っているのに、言ってはいけない「NGワード」が増えたなと思うことはありませんか。
たとえば、「主婦」という言葉は、家事や子育てするのは女性のみという表現になりますので、必ず「主婦(主夫)」という表記にしなくてはいけません。
ほかにも、ビジネスマン(×)→ビジネスパーソン(◯)、看護婦(×)→看護師(◯)、女優(×)→俳優(◯)、スチュワーデス(×)→客室乗務員(◯)、などなど。
最近のテレビ番組も、過激な内容は避けて、当たり障りなく作られていると思いませんか。
昔、とんねるずの石橋貴明氏扮する「保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)」というキャラクターがありましたが、これなんかは今では絶対にNGです。LGBTなど性的マイノリティをイジるのは完全アウトです。
もう時代が変わったのです。
昔は普通に発していた言葉も、令和の時代には「言ってはいけない」のです。
最後に
多様性を受け入れることが「善」とされている世の中だからこそ、とりあえず「多様性」と言っておけば、何でも許されると思っている人がいます。
そんな浅はかな人は、見透かされますので気をつけましょう。
和歌山の政治家のように、みんなから総ツッコミされないよう、「多様性」の使い所には気をつけなくてはいけませんね。
それではまた。
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