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短時間で全集中

 

 

こんにちは。人材開発の冨田です。

昨年の12月初旬にイチローさんが高校野球の名門校である智弁和歌山高校へ出向いて3日間の野球指導を行った時の話をします。

 

 

イチローさんといえば、日本プロ野球で7年連続首位打者、メジャーリーグで2度の首位打者、年間安打数世界記録保持者、そして生涯安打数も世界一である、言わずと知れた野球界のレジェンドです。

そんな方に直接指導してもらえる高校球児はなんて幸せなことでしょう!羨ましい限りです。

 

 

ところで、今回なぜイチローさんが智弁和歌山高校を指導する事になったのかというと、その関係性は2年前に遡ります。

当時、イチロー選手が(結果的に最後の自主トレとなる)神戸に滞在中、たまたま観に行った高校野球の関西大会で、智弁和歌山のブラスバンドの演奏が「もの凄い!」と感銘を受けたようです。

その情報が高校関係者の耳に入り、数日後、同校のブラスバンドがイチロー選手の自主トレに駆けつけ、魔曲として有名な「ジョックロック」などの演奏を披露しました。それにとても感動したようです。

現役引退後には、イチロー選手のために作った「応援演奏CD」が贈られ、ベッドで涙したという逸話もあります。

そこから智弁和歌山高校との交流が生まれ、今回の直接指導という流れとなりました。

 

 

さて、前置きが長くなりましたが実際その指導の中身について、私はスポーツニュースで映像を見たのですが、「あること」に非常に感銘を受けましたので共有したいと思います。

 

 

智弁和歌山高校の野球部と言えば、甲子園出場38回、全国優勝3回、準優勝4回を誇る高校野球の名門校です。
他の名門校のように部員が100名を超えるとかではなく、30数名の少数精鋭で鍛え上げていく野球部です。

人数が少ない上に練習時間は長く、一人当たりにかかる負荷は相当なものです。
良い意味で言えば、無茶苦茶鍛えられ強くなります。

 

 

その練習の様子を見て、イチローさんはある懸念を抱きました。

 

 

「練習時間の長さによる弊害が、少なからずあります。」

 

 

ノック(守備練習)にしても、バッティング練習にしても、練習時間の最後まで体力が持つように、無意識のうちに力を調整してしまうと言うのです。

つまり、「投げる」「打つ」という動作に対し、無意識のうちに力を抜いてしまう「クセ」がついてしまうという事です。

 

 

そうならない為にも、「全力で投げてみる」「全力でスイングしてみる」という事が必要です。

とは言え、すべてが全力では無理だと思いますので、数を決めて、その時は「一球入魂」でMAXの力でやってみるのです。

特に野球は瞬発系のスポーツですので、1球にどれだけ「全集中」出来るかがとても大事です。

練習で120%の力を出し切らないと、実際の試合では50%も力を発揮できないのです。

 

 

私はこのイチローさんの発言に対し、あぁなるほど、これは仕事においても言える事だなと思いました。

 

 

会社でも普段から帰りが遅い人、残業が定例化している人は、もしかしたら、その時間に合わせて無意識のうちに調整しているのかもしれません。

どうせ今日も遅いから、まあ後でやろうと目の前のタスクをどんどん後回しにしてしまい、昼間は何となく集中力が上がらない。
こんな状況に陥っているのではないでしょうか。

 

 

そうではなくて、今できることは今やる。時間のデッドラインを決めて短時間で集中してやる。

こんな具合に集中力を持って取り組めれば、早く終われるだけではなく、仕事の質も格段に上がるはずです。

野球のように瞬発系の動きではないですが、脳を高速回転させることは出来ると思います。

 

 

そう、キーワードは「短時間で全集中」です。

 

 

とまあこんな風に、イチローさんの発言を強引に仕事に置き換えて解釈してみました。

何故か、イチローさんの言葉には深みがあるんですよね〜

 

 

 

 

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