人前に出ること
こんにちは。広報チームの岡野です。
2月ともなると、春に新しい生活が始まるのを控えている方々にとっては、忙しくなってくる時期ですね。
買い揃えるべきものの手配や、場合によっては引っ越し先探し…
部署異動の線が濃厚な方は、予め次の部署での仕事の情報を得て、必要となりそうな知識を学んでおくなんてこともあるでしょう。
しかし、新生活のスタートを切るということは、それだけではないですよね?
新しい環境での新しい人間関係の構築が待ち受けています。
そして、新しい環境に入っていく際には、大抵、簡単な自己紹介を”手短”に求められることでしょう。
さぁ、上の文章を読んで何か心情に変化はありましたか?
「手短にということなら要点をまとめて、自分を知ってもらおう~」と、やる気満々で準備に取り掛かる方もいらっしゃる一方で、「知らない人達の前で上手に話せるかな…」と苦手意識を感じる方もいらっしゃるかと思います。
筆者は…と言いますと、完全に人前に出ることが苦手なタイプです。
知人にこう言うと、絶対に嘘だと言われるのですが、実際スピーチなどをするとなれば、壇上に上がる前から、心臓バクバク・目の前クラクラ・果てには、顔面の筋肉が痙攣してしまうことも珍しくありません。
かと言っても、社会人として生活をしていると、朝礼時の○分間スピーチ当番なんかが順に巡ってくる会社なども珍しくないですし、上司や顧客先を交えたプレゼンをする場合もあるでしょう。
そう…社会人は、人前で話すのが苦手でも、どうにかやり過ごさなければならない状況に直面する機会が多すぎるんです。
筆者はそんな中で、人前で話すのが苦手”ということをどうにか克服したくて、自分がどうして人前で話すのが苦手なのかを自己分析をしてみることにしたんですね…。
その結果を踏まえて、今回は「人前で話すのが苦手な方」向けの記事を書いてみたいと思います。
大仰に自己分析と言いましたが、やったことは自体は何も難しいことではないんですね。
人前で話すのが苦手という漠然とした掴みどころのない思いが諸悪の根源なのではないだろうか…という推測の下、自身の思考をとにかく思い付く限り、紙に書き出してみたんです。
手法としては、マインドマップと呼ばれるものに近いと思います。
1つのテーマについて、1枚の紙に書いていくことで、思考を整理するツールで、テーマを決めて、新人研修で実施する企業もあるようですね。
今回は、なぜ人前で話すのが苦手かというテーマから始まり、「緊張するから」「恥ずかしいから」「見られたくないから」
自分のために時間が使われていて、皆、忙しいのに申し訳ないような…?
といった具合に、どんどん思い付いたことを書いて書いて書くスペースがなくなるまで書いたんです。
そして、あらかた書き終わったとき、ちょっと冷めた目で書いた内容を見てみたんですね。
すると、あることに気が付いたんですね。
書かれている全てが、言葉としての形は違っていても、自分が中心となるものだったんです。
どういうことかというと、例えば、「緊張する」を例にとって細分化してみます。
緊張する⇒上司の目がある⇒評価に響く⇒給料が上がらない⇒同期から遅れをとる⇒周りに相手にされなくなる⇒会社に居られなくなる?⇒路頭に迷う
といった感じになります。
書いていて笑ってしまうくらいのネガティブさですね。
もう1つ。「見られたくない」についても細分化してみます。
見られたくない⇒スタイルが悪い⇒髪型や服装は変じゃない?⇒歯を磨いていても、青海苔には気が抜けない⇒笑われる(良く思われない)
ここからは「緊張する」で細分化した項目の、評価に響く 辺りに繋がります。
まとめてしまうと、「失敗したら生活が出来なくなる」ですね。
失敗したら、自分が困る状況になるという思いが前面に出ているんです。
絶対に失敗できない…だから緊張する。それが、出来れば避けたいという気持ちになって苦手に感じる…こううことなんだと理解したわけです。
確かに、最終項目の「路頭に迷う」に辿り着くわけにはいかないですものね。
そう思えば、この思考も間違いではないのですが…しかし、これでは大事なことがすっぽ抜けていると思いませんか?
未熟者の筆者は紙に書き出してやっと気付くことになったのですが、この思考は、「人前で話す」ということの目的を見失っているんですね。
そもそも、人前で話すということは、どういうことなのかというと、「何かしらの情報を発信すること」を目的としているはずです。
なので、本来人前で話すときに注力しなければならないのは、保身ではなくて、この話し方で相手に伝わるだろうかとか、この例は、相手にとって分かりやすいだろうかとか、「相手を中心としたもの」になるというのが流れとして適切なのではないか…と思うに至りました。
つまり、人前で話すのが苦手ということについて、筆者が出した最終結論はそもそもからして、1番心配しなければならない部分が間違っているということです。
とはいえ、人間やはり見得があるので、人前では自分を良く見せたいとは思うものなんですよね…。
でも、この自己分析を終えて、筆者は見得なども“自分が中心”の思考の入り口になり、間違った心配からネガティブな状態を引き寄せる…と考えるようになりました。
そして、スピーチの順番が近付くにつれて、手が震えたりしてきた時には、「いやいや、何を心配しているんだ。普通に考えて、心配するべきなのは、そこじゃないだろう?用意した通りにやれば大丈夫だ…」と自分を落ち着けることができるようになってきたんですね。
それに、相手を中心に考えていれば、相手は何を知りたがるだろうか…など、スピーチの内容についても、作戦の立てようが出てくるんです。
ここで、もし、相手が知りたい情報が、どうしても思い浮かばないなんてときには、もしかしたら、行われるスピーチ自体、相手にとっては興味がないということも有り得るんですね。
そんな場合は失敗したって、相手は気にも留めないですから、更に、何の怖さも感じる必要がないことになります。
そんなわけで、“自分中心思考”から“相手中心思考”にするだけで、感じるストレスが全然違うし、気楽に考えられるんですね。
これは、あくまで、筆者が実践した克服方法なので、人前で話すのが苦手な方万人に有効な手段ではないかと思います。
でも、ちょっとした思考の転換で、ビクビクとしたスピーチとお別れできる可能性がある…これって、かなり画期的だと思うんですがどうでしょうか?
今後、もしどうにも緊張して仕方ない…といったスピーチをしなければならない時、この記事のことを思い出して頂けたらお役に立てるかもしれませんよ?
それでは、今回はこの辺で失礼致します。
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