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大雨への警戒

こんにちは。広報チームの岡野です。

 

ここ最近は全国的に、大きな被害の出るような酷い雨が降っていますね。

神奈川県でも電車が運休になってしまうなど、迂回ルートが少ない方は、駅で立ち往生をしてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

筆者もその1人で、家を出た時には動いていた電車が駅に着いたら止まっていました。

電車に乗ってから運休になるよりかは、幾分マシだったかもしれませんが、駅に向かう時よりも強くなった雨の中を帰宅することについては、家を出た事をそれはもう後悔しましたよ…。

 

そして、帰宅した頃には近隣の地域で自主避難が開始されていたんですね。

本当に、なんという中、外出しようとしたのかと自分の判断力のなさを猛反省した日になりました。

 

今年の関東の梅雨明けは、例年より早まるのではないかと言われていますが、夏に入れば台風やゲリラ豪雨による大雨への警戒もしておかなければなりませんよね。

そんな訳で今回は、警報レベルの大雨見舞われた場合の行動について、ついつい見落としがちな点をまとめてみました。

 

自分が被災する可能性がある場所に居ないかの確認と、避難ルートの選択

 

自分に差し迫った危険があるか、避難をするなら、そのルート上に危険がないか判断しないといけません。

危険がありそうだからと、より危険な避難ルートを通るのでは、本末転倒ですよね?

 

パッと思い浮かぶ大雨で危険な場所としては…

  • 河川や用水路など、氾濫による冠水の恐れのある場所
  • 崖や急斜面など、土砂崩れの危険のある場所
  • エレベーターなど、停電による影響を受けてしまう場所
  • 車など、浸水の影響を受けてしまう場所

…という感じではないでしょうか?

 

でもこれだけではないですよね?

ここでうっかりやってしまいがちなのが、地下鉄・地下道・地下街など、地下の施設にいる時の判断ミスです。

地下にいると、ついつい雨の事など忘れてしまいそうになりますが、大雨の時には速やかに地上へ避難する事が必要があるんですね。

 

例えば、日本のサグラダ・ファミリアの名称で、終わらない工事現場として有名だった横浜駅。

 

JR横浜タワーの完成で工事は終了したかに思えたものの、未だ老朽化への対応で工事の計画は残っているとされていて、いつでも工事しているというイメージは、まだまだ変わらないのかもしれないのですが…。

 

それはさておき、この横浜駅周辺は、浸水・冠水の危険がある区域なんですね。

平成16年には台風22号の影響で、近くを流れる川が氾濫。

西口の一部の区画で浸水・冠水が起きました。

 

地下店舗も多くあった地域だったので被害は大きく、浸水の際には地下へ向かう階段からは、水が滝のように流れ込んだそうです。

 

昨今の豪雨から、浸水する可能性のある駅や地下施設では、設備の見直しを行っている所もありますが、何せ相手は、水。

下へ下へと向かうのは、道理と言えます。

地下施設からの避難…こちらは頭の隅に置いておかないといけませんね。

 

また、意外にも大雨の際に浸水の可能性がある駅は多くあるんです。

 

ゲリラ豪雨など、外出時に大雨にみまわれる可能性もありますから、利用のある駅やその周辺の情報は、普段から確認しておくと良いかもしれませんね。

また、工事などによる駅ビル内でのルート変更の可能性も併せて確認しておくと安心ですね。

 

避難のために外に出てもいい水位は流速によって変わる

 

水の力がとても強いということは、津波や洪水が起こった際沢山の報道があったことで周知され、注意喚起がされてきましたね。

 

では、冠水が起きた時、どの程度の水位までであれば自力での避難が可能と判断して良いのかについてですが、基準は膝下の水位と言われています。

割と簡単に歩けそうに思う水位ではありますが、濡れた服や靴は重たいんですね。

 

しかし、頭に入れておかなければならないのは、洪水や冠水時の水には流れがあるということ。

プールのような水溜まりではないので、同じようなイメージでは歩けません。

 

こちら、具体的には色々な実験から、「歩行可能なのは、50センチの水深で流速が毎秒0.7mまで」とされています。

しかし、この目安はあくまでも健康な成人を対象としているため、避難の可否は避難する人の構成や状態でも異なってきます。

そんなことからも、余裕をみて、基準は膝下の水位と言われているようなのですが、先の基準の中では流速が限定されていることにも注目しておく必要があります。

 

それは流速によっては、わずか10cmの水深でも転倒をする可能性があるからなんですね。

(海の波打ち際で足を取られて転倒した後、海に引き込まれてしまうという、戻り流れがありますが…ある意味、水深よりも怖いのは流速の方なのかもしれません…)

 

洪水による冠水などでは、水の流れが避難の途中で変わる可能性もあります。

できる限り、浸水前に非難を完了させるのが最善であることが伺えると同時に、少しでも無理があるなら救助を待つというのも選択の1つということになりますね。

 

避難するなら、脱げなくて滑らない足全体を覆うタイプの靴

 

大雨の時の避難時には、スニーカー。

これは、ここ最近の報道で大分広まってきた知識だと思います。

雨といえば長靴ですが、長靴が役に立つのは、あくまでも日常までなんですね。

 

というのは、長靴は足元が濡れないという点で、ある時点まではスニーカーより優位と考えられますが、中に水が入った途端にただの重たく脱げやすい靴になってしまうからです。

 

そのため、不測の事態が考えられる避難などの際には、足全体をカバーして、濡れても脱げにくく滑りにくい、スニーカーが推奨されているんですね。

 

しかし、スニーカーに固執する必要はないと思います。

なぜならば、安全靴があるのであればそれが1番だからです。

例えば革靴であっても、タイトルの通り、脱げなくて滑らず足全体を覆うタイプの靴であれば、用は足りるという訳ですね。

スニーカーが選ばれた理由が分かれば、例え避難に使えそうなスニーカーを持っていなかったとしても、手持ちの靴の中からどの靴が良いか判断出来ますよね。

 

冠水区間を通るなら、長い棒を使って障害物の確認をする

 

こちらは、いざ避難となった時、両手が空くようにしようとして、忘れがちになるかと思うのですが…

冠水した場所を通るということは、次に足を降ろす場所に地面があるか見えない状況ということなんですね。

そこには、躓くようなものがあるかもしれませんし、溝があるかもしれません。

最悪はマンホールのフタが外れて、落とし穴になっているかもしれないんです。

 

そのため、避難の際には、長い棒状のものを持って、足元を確かめながら進む必要があります。

長い棒…よく避難時のイラストなどを見ると、登山口近くのお土産屋さんで売っているような棒を持っていたりすることがありますが…正直、どこのご家庭にもあるものではないですよね。

代用品として利用出来そうなのは、傘、柄の長いほうき、モップや突っ張り棒…といったあたりでしょうか…。

長い棒がなかったとしても、とにかく足元が探れるものを持ちましょう。

 

足場の確認は、普段は意識しないことなので見落としがちですが、災害が起きたときに行動をするのであれば大変重要と言えます。

忘れないようにしたいですね。

 

さて、今回は警報レベルの大雨から身を守るにあたって、いざという時に、うっかり見落としてしまいそうなことを抜粋してみました。

もっと詳細な避難時の心得などは、さまざまなメディアから発信されていますので、いざというときのために、しっかり確認をしておきたいですね。

 

ちなみに余談ですが、浸水と冠水の言葉の違いを気にされたことはありますでしょうか?

正解は、住宅などが水に浸かることを浸水、

田畑や道路などが水に浸ることを冠水というのだそうですよ。

 

それでは今回はこの辺で、失礼致します。

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