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横浜開港の歴史

こんにちは。広報チームの岡野です。

 

6月1日(土)、2日(日)は横浜開港祭ですね。今年は開港160周年ということで、ステージや花火を楽しみにされている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、前回の予告(?)通り、横浜開港に関係するお話をしていきますね。

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ちょっと歴史の話となりますが、そもそも、なぜ横浜に港が開港されたのか…というところから、話を始めたいと思います。

時は幕末。日本がまだ鎖国をしていた江戸時代に突如、黒船が現れます。

その黒船に乗ってきたペリーさんが開国を要求するんですね。

幕府は日米和親条約を結び、函館と下田の港を開港します。

これにより、日本は開国をすることとなります。

すると、今度はアメリカ総領事として下田に来たハリスさんが、幕府と日米修好通商条約を結ぶんですね。

ちなみに日米修好通商条約は、日本に不利な条件で結ばれていて、この後、この条約が改正されるまでには、およそ53年の月日が必要となってしまうのです…が、この話は脱線がすごいことになるので、話を戻しますね。

で、改めて締結となった、日米修好通商条約なのですが、ここで初めて「神奈川に港を」という話がでてくるんです。

 

実は筆者は、この「神奈川に港を」という部分。現役の学生時代の話ではありますが、すごく奇妙に思った記憶があるんです。

当時、筆者の学んだ教科書には、確か「神奈川(横浜)」という記述があったんですね。

筆者は「横浜はもちろん神奈川県」ということで、その時は読み流していたのですが、その認識がちょっと違ったんです。

というのは、日米修好通商条約で開港を約束していたのは、あくまで「神奈川」。

「横浜」の文字は出てこないんです。

どういうことかと言うと、ハリスさんが日米修好通商条約で開港を要求したのは、地域で言えば、現在の横浜市神奈川区にあたる場所なんですね。

当時その場所には、東海道の主要な宿場である「神奈川宿」がありました。

「神奈川湊」という大きな港があり、江戸とも陸続き。

幕府にとっては、それはそれは重要な宿場町だったんです。

そんな繁栄した港があるわけですから、無論、ハリスさんが要求したのは、この「神奈川湊」の開港なんですね。

しかし、幕府は勢いに押されて条約こそ締結したものの、神奈川湊を開港するなんてことはしたくないわけです。

では、どうするか。

なんと幕府は「条約にある神奈川というのは、神奈川湾(今の横浜湾)一帯を指して言うんだ」ということにして、実際には神奈川宿から離れた場所にある横浜村に、新しく港をつくるんです。

そして、神奈川奉行所と神奈川運上所を近くに設置。

「横浜は神奈川なんですよ」ということにしちゃうんです。もちろん、ハリスさんとはもめたと思います。

でも、かなり無理やりですが、幕府はこれを通しちゃったんですね。

これこそが筆者の学んだ教科書に「神奈川(横浜)」の記述がされたわけなんです。(この話を知ったとき、筆者はものすごく納得しました)

 

しかし、この無理やり通しちゃったことが、のちのち、響いたんじゃないかなぁ…?という記録があるんです。

「横浜は神奈川なんですよ」ということで設置した神奈川奉行所と神奈川運上所なんですが、大政奉還後の明治維新の時、新政府によって接収されます。

そして、そのかわりに、県庁の前身の機関である「裁判所」が、1868年3月19日、神奈川運上所のあった場所に設置されるんですね。

その名を「横浜裁判所」。

しかし、この「横浜裁判所」、4月20日には「神奈川裁判所」として改称されます。

その改称までの間、わずか1ヵ月程度。

目まぐるしく変化をしていた時代の話ではありますが、このエピソードに「横浜は神奈川なんですよ」と言っていた手前、ここで「横浜」の名前を前面に出すわけにはいかなかったんじゃないかなぁ…?と思うのは筆者だけではないはず。

記録がないので、あくまでも憶測ですが、先の無理やり通しちゃった条約の話が関係してるんじゃ…というウワサがあるのも、また事実なんですね。

そして「神奈川裁判所」は、後に「神奈川府の役所」となり、さらに「神奈川県の県庁」になっていったということです。

ということは改称がなく「横浜裁判所」のままだったら、神奈川県は「横浜県」だった可能性もあるんですね。(実際、明治初期の頃は、横浜県と呼んでいた方もいたそうですよ)

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ちなみに神奈川県の立庁記念日は「横浜裁判所」のおかれた1868年3月19日になっています。本当に「横浜裁判所」と「神奈川裁判所」の違いは名前だけだったんでしょうね…。

 

と、ここまで書いてきまして、神奈川県には神奈川という地名があるのにも関わらず、県庁所在地は横浜…というややこしさの理由についても、ここら辺に鍵があるような気がしてきました。

何はともあれ、学生時代の筆者は、教科書に書いてあった「神奈川(横浜)」の記述を「横浜はもちろん神奈川県」と解釈していたのですが、正しくは「横浜を神奈川にしちゃったよ」だったようです。改めて歴史をみてみると、面白いですよね。

 

さて、今回は横浜開港に関係するお話を書いてみました。

前回もそうだったのですが、今回も書いている途中で、歴史系の小ネタをいくつか思い出してきました。

また、次回以降にでも書いてみたいと思います。では、この辺で失礼いたします。

 

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