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江戸時代の旅行

こんにちは。広報チームの岡野です。

前回、黒船来航に関する小ネタを書かせていただいたのですが、その際に、江戸から泊りがけで黒船見物に来た人達がいた…なんて話もしたかと思います。

江戸時代の庶民の移動手段は、基本的に徒歩であるということは、前回の記事でもお伝えしたのですが、江戸時代の旅行事情というのは、どんな具合だったのか…?

今回は、そこに焦点を当ててみたいと思います。

 

そもそもですが、江戸時代というのは、旅行が禁止されていたといっても過言ではない時代なんです。

各地に関所が置かれ、武士であろうと庶民であろうと、通行するには藩に申請して手形等の許可をとる必要があり、自由な行き来は出来なかったんです。

なんだかんだ、実際には、抜け道を知る地元民に関所破りの手引きをお願いして、お金で解決が出来たなんていう話もあるのですが…もちろん見つかれば重罪。磔刑(たっけい)は覚悟しないといけない話だったんですね。

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そんなわけで、庶民の間では関所を越えない範囲での旅行というのが、手形の必要もなく、旅費も抑えられるので、手軽だったようです。

例えば、江戸っ子の場合。江戸時代に湯治が流行った時期があるのですが、一応、湯治の場合は庶民でも比較的、手形が取りやすかったとはいえ、そこは江戸っ子達、やはり関所越えは面倒だったんですね。

その結果、手形が必要ない範囲で湯治が出来るとして、箱根関所の手前付近および熱海の温泉に人気が出たんです。

特に熱海温泉は、徳川家御用達の湯で、江戸城に献上されていたりしたことから、当時の各地の温泉を大相撲の番付に見立てて付けられた温泉番付でも、別格扱いなんですね。

行司のところに名前が入っていたりしますから、そういう点でも人気があったのだと思います。

 

…とは書いてはみたものの、江戸時代の人達は遠出が全く出来なかったのかというと、そこには例外が存在するんです。

その例外というのが「信仰を目的とする旅」。中でも伊勢神宮への参拝は、幕府からも特別扱いをされていました。

というのは、伊勢参りが目的ならば、ほぼ無条件で手形が発行され、関所を通れたんです。他にも、参拝用の積立金の名目があれば、それにかかる税が免除されたんだとか。

当時の庶民にとって、伊勢参りは「一生に一度はお伊勢さん」とまで言われる旅。

実に当時の人口の6人に1人が参拝している計算になるんですね。本当に憧れの旅だったようです。

 

でも、この伊勢参りには、今では考えられないような参拝方法がありました。

それが「抜け参り」。

奉公人や子どもが、主人や親に黙って、手形を持たず、下手をすればお金も持たずに、伊勢参りに出掛けてしまうことを言うんだそうで、どう考えても、とんでもない参拝方法なわけなのですが…当時の社会観念では、なんとOKだったそうなんです。

関所も手形なしで通れちゃった(黙認)というんですから、驚きです。

 

さらに、抜け参りしたのが奉公人であった場合、その奉公人が無事に帰ったとき、主人が罰するなんていうのは、完全にナンセンス扱いだったんだとか。

むしろ無事に帰ったことを祝うくらいの器の大きさが求められたというんです。

抜け参りは、ある意味、職務放棄であると同時に、究極のストレス発散方法であったという考え方もあります。

ということは、抜け参りされちゃった主人というのは…奉公人に相当なストレスを与えちゃってたってことですよね。もしかしたら、それはそれで、主人のほうでも奉公人の扱いについて、考える機会になっていたのかもしれませんね。

 

しかし、ここで、お金を持たない抜け参りが、どうやって成立するのかが気になりますよね。

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その答えが、伊勢参りシンボルの「ひしゃく」です。

ひしゃくを持って歩いてさえいれば、その時点で、伊勢参りの参拝者として認められ、例え路銀がなかろうと、伊勢参りに事欠かない程度のお布施を、ひしゃくに入れてもらうことができたんだとか。

このとき、お布施をする側も、そうすることで神徳を高められるという考え方を持っていたので、無理のない範囲で協力的だったんだそうですよ。

また、伊勢周辺では、ボランティアも盛んに行われていたそうで、旅の途中で離れ離れになった人達を引き合わせたり、炊き出しを行ったりと、参拝に訪れた人達を助けるような動きがあったんですね。

宿に関しても、一般の人達が抜け参りを応援するために提供していたそうです。なんだか、時代の良さを感じる話ですよね。

 

…と、今回は、江戸時代の旅行事情を少し書いてみました。つい伊勢参りの話が長くなってしまい、他にも小ネタがあったりしたのですが、書ききれなくなってしまいました。

またの機会に小ネタをまとめてみたいと思います。では、この辺で失礼いたします。

 

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